San-Ei Gen with B-Max予選/決勝レースレポート【全日本スーパーフォーミュラ選手権 第1戦、第2戦】

SUPER FORMULA/SFgo
チーム・協会

新体制の初陣でQ2進出とポイント獲得を果たす

【San-Ei Gen with B-Max】

San-Ei Gen with B-Max(チーム代表 組田龍司)は、3月7~9日、鈴鹿サーキットで行われた、全日本スーパーフォーミュラ選手権第1、2戦に臨み、小出峻選手が両レースの予選でQ2に進出。第2戦決勝では8位入賞を果たし、開幕大会でポイントを獲得しました。
小出選手は、ルーキーながら予選で上位常連のドライバーに匹敵する速さを見せ、第1戦決勝ではトラブルに見舞われましたが、第2戦では巻き返してシングルフィニッシュを果たしました。チームは、さらなる上位進出の手応えを掴んで、開幕大会を終えました。

第1戦予選 / 予選7位でシングルグリッドを獲得

第1戦予選結果 / 50号車 小出峻 総合順位7位
Q1 タイム/1分37秒572 順位4/11
Q2 タイム/1分37秒153 順位7/12

本山哲監督(中央)と握手を交わす小出峻 【San-Ei Gen with B-Max】

7番グリッドを得て、期待された決勝ですが、不運にもフォーメーションラップで、2速ギヤを失うというトラブルが発生。小出選手は、スタートで加速しないクルマを左に寄せ、冷静に追突を回避しました。2速を失った状態でしたが、一定のペースで周回が可能だったことから、チームはデータ収集のために走行を継続する判断をし、小出選手は20位から諦めずに追い上げを図りました。
 三度セーフティカーが導入される荒れたレースになり、小出選手もピット作業で他車と交錯する危ない場面もありましたが、試練のデビューレースを14位でフィニッシュ。手負いの状態でしたが、上位陣に匹敵するベストラップも記録するなど、チーム、ドライバー双方にとって、経験値を上げることのできたレースでした。

【San-Ei Gen with B-Max】

第1戦決勝 / マシントラブルも、上位に匹敵するベストラップを記録

第1戦決勝結果 / 50号車 小出俊 14位
ベストタイム / 1分39秒710(6/22)

2025シーズン開幕戦にのぞむ 【San-Ei Gen with B-Max】

7番グリッドを得て、期待された決勝ですが、不運にもフォーメーションラップで、2速ギヤを失うというトラブルが発生。小出選手は、スタートで加速しないクルマを左に寄せ、冷静に追突を回避しました。2速を失った状態でしたが、一定のペースで周回が可能だったことから、チームはデータ収集のために走行を継続する判断をし、小出選手は20位から諦めずに追い上げを図りました。
 三度セーフティカーが導入される荒れたレースになり、小出選手もピット作業で他車と交錯する危ない場面もありましたが、試練のデビューレースを14位でフィニッシュ。手負いの状態でしたが、上位陣に匹敵するベストラップも記録するなど、チーム、ドライバー双方にとって、経験値を上げることのできたレースでした。

第2戦予選 / Q2進出もタイム更新ならず

第2戦予選結果 / 50号車 小出峻 総合順位12位
Q1 タイム/1分37秒338 順位3/11
Q2 タイム/1分37秒585 順位12/12

【San-Ei Gen with B-Max】

前日と気温はほぼ変わらないものの、やや強い風が吹くなか、その影響を考え前日からクルマを若干アジャストして、予選に臨みました。
 Q1 Aグループに出走した小出選手は、好調を維持し、トップから0.1秒差の3位でQ2に進出。第1戦以上の勢いを感じさせました。ところが、Q2では、コンディションの変化によりクルマのフィーリングが変わってしまい、さらにシケインで他車に引っかかるという不運も重なり、12位のタイムに留まってしまいました。

【San-Ei Gen with B-Max】

第2戦決勝 / チーム一丸となってポイントを獲得

第2戦決勝結果 / 50号車 小出俊 8位
ベストタイム / 1分39秒354(6/22)
Point (累計) / 3 (3)

【San-Ei Gen with B-Max】

このレースは、今シーズンの新たな試みとして導入されたルールにより、タイヤ交換作業の最低義務周回数(ピットウィンドウ)の規定がない初のレースとなりました。これにより1周目からピットインが可能となって、各チームの作戦の幅が広がることになりました。
スタート後、上位の数台が混戦でのタイムロスを避けて、1周目にピットインしましたが、チームは小出選手をステイアウトさせる作戦を取り、前車のピットインで5位まで順位を上げた19周目にピットに入れました。
チームクルーの素早い作業により、10位でレースに復帰した小出選手は、22周目に自身のベストラップ1分39秒354を記録しながら果敢に攻め、25周目の1コーナーで前車をオーバーテイク。更に前を行く車両に迫りましたが、28周目に後方で起きた接触事故で、セーフティカー(SC)が導入され、結局SCランのままフィニッシュを迎えました。最終結果は、2位フィニッシュの車両がペナルティで降格したため8位となりました。

【San-Ei Gen with B-Max】

新体制で臨んだチームと小出選手は、初陣となった開幕大会で、Q2進出、ポイント獲得という、チームが目標としていたリザルトを残して、今大会を終えました。
第3、4戦は、4月18〜20日、モビリティリゾートもてぎで開催されます

チーム監督 / 本山 哲 コメント

【San-Ei Gen with B-Max】

「クルマは上位陣に遜色ない仕上がりでしたし、小出選手も良く走ってくれました。第1戦は不運なトラブルで思うような結果は残せませんでしたが、第2戦は現状でのベストリザルトと言って良いと思います。チームとして最高のスタートが切れましたし、チームと小出選手にとって大きな自信になりました。まだ、シーズンの展望を語るには早いですが、表彰台を目標に、次戦以降もチャレンジャーとして臨みたいと思います」

チーフエンジニア / 村井 寛太 コメント

【San-Ei Gen with B-Max】

「反省点の多い週末でした。課題だらけですが、それが見えたことで次に繋がりますし、今後、トップチームと戦っていけるという手応えは感じました。第2戦のQ2で失敗がありましたが、コンディションの変化に合わせて、一発の速さを引き出せるセットを短時間で導き出すことは、解消すべき大きな課題の一つです。ただ、現状ではいろいろな事象に適応する力が不足しているので、経験を積んで引き出しを増やしていくしかないと考えています。でも、新たな体制で臨んだ今大会で、Q1突破、ポイント獲得という目標が達成できたことにはホッとしています」

ドライバー / 小出 峻 選手 コメント

【San-Ei Gen with B-Max】

「デビュー大会でしたが、2レースともQ1を突破し、第2戦はポイントも取れました。チームとドライバーの実力の片鱗を示すことはできたかな、と思います。チームとしても士気は上がっていますし、次戦以降、もっといけるという自信はあります。今回出た課題を修正して、表彰台、できれば今年中に優勝というところまで上り詰めたいと思っています。僕がファクトリーのある綾瀬市に転居したことで、チームとはかなり密にコミュニケーションが取れていますし、雰囲気も日を追うごとに良くなっています。これは、結果を出すうえで大きな原動力になっています」

【San-Ei Gen with B-Max】

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著者プロフィール

SUPER FORMULAは国内最高峰で最速のフォーミュラレースシリーズです。レースに使用する車両やタイヤ・エンジンに性能の差が無い「イコールコンディション」のため、ドライバーの実力やチームの戦略が勝敗につながります。世界的に見てもF1に次ぐ速さをもち、F1に乗るために必要な「スーパーライセンス」が最短2年で取得が可能。それにより、世界の舞台で活躍している名だたるドライバーを輩出している、世界でも注目されているカテゴリーです。公式サイトでは、SUPER FORMULAに関する様々な情報をご紹介いたします。

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