KUSHIDAが新日本プロレスに円満移籍=SMASH

高木裕美

朱里vs.リン、SMASHの2大女子エースが激突

SMASHの女子2大エース同士による禁断の一戦は、朱里(上)が意地の勝利! 【神谷繁美】

 第4試合では、SMASHの旗揚げ初期から女子部門を引っ張ってきた朱里とリン・バイロンの2大女子エースが激突。会場の声援を二分にしての熱戦の末、朱里が勝利を挙げた。

 「ハッスル」からの移籍組である朱里に対し、香港出身のリンはワールドトライアウトへの応募がきっかけでTAJIRIにその素質を見出され、共に旗揚げ戦から参加。デビュー戦となった「SMASH.2」ではその類まれな身体能力と度胸で朱里から3カウントを奪取した。その後、女子との対戦が主な朱里に対し、リンは男女混合マッチで活躍してきたが、「SMASH.13」ではリンの要求によってタッグで対戦。試合後、リンが朱里にツバを吐きかける暴挙に出たことにより、禁断の一騎打ちが決定した。

 リンはコールを受ける朱里に向かって「ユー・アー・ビッチ」という暴言と共に奇襲のドロップキックを浴びせ、場外でもイスを積んでのランニングセントーンやミサイルキック、顔面蹴りを仕掛けるなどジェラシーを爆発。朱里も空手仕込みのキック、ヒザ蹴りで対抗し、リンのムーンサルトプレスが自爆したのを機に、口から血を流しながらも右ハイキックからのジャーマンスープレックスで勝利した。

 試合後、朱里はリンに向かって「私は自分の道を突き進む。やっぱり私はモノが違う!」と宣言し、早速メーン終了後にはサブゥーの格好で登場し、FCF王者のコバックをイスで襲撃。一方、敗れたリンは試合後、ノーコメントで控室に直行。全試合終了後、泣きながら部屋から出てきたところをコバックに目撃され、「おまえの気持ちはよく分かる」となぐさめられ、後ろから抱きかかえられるようにしながら、一緒にネオンきらめく夜の歌舞伎町へと消えていった。

華名、3.18後楽園でFUNAKIと一騎打ちへ

男子トリオから勝利した華名(中)、3.18後楽園では“世界のFUNAKI”と一騎打ち! 【神谷繁美】

 華名&紫雷美央&紫雷イオのトリプルテイルズはTAJIRI&矢郷良明&大家健組と対戦。華名が反則ながら勝利をもぎ取り、「世界の華名」襲名のため後楽園でFUNAKIとの一騎打ちが決定した。

 華名は12月の「ハプニング・イブ」でTAJIRIとの一騎打ちに完敗。だが、1月のダブルヘッダー興行でトリプルテイルズの3人で昼夜にわたってTAJIRIにテロ攻撃を仕掛け、3対1のハンディキャップマッチを要求した。TAJIRIは一度は無視したものの、華名からの怒りの脅迫文が届いたことを受け、脅迫状を専売特許とする「富山のカリスマ」矢郷と、華名に恨みを持つ大家が対戦相手に名乗り。今回の6人タッグ戦が決定した。

 TAJIRIと大家のアシストを受け、リング上で華名と1対1で対峙した矢郷は、華名の顔面に容赦なく張り手を叩き込み、ローキック、サッカーボールキックをブチ込むと、さらにお尻ペンペン。5分過ぎには華名に馬乗りとなってマウントパンチを連発し、男と女の力の差を見せつける。だが、トリプルテイルズは最も攻略の難易度が低い大家に狙いを定め、3人同時のドロップキックを浴びせると、紫雷姉妹がTAJIRIと矢郷を場外へ分断する間に、華名が急所蹴りからの首固めで大家から3カウントを奪取した。

 試合後、「男なんて大したことない」と、「世界の華名」を名乗ろうとする華名に対し、TAJIRIが「真の世界を知るレスラー」との一騎打ちを要求。昨年12月の「ハプニングイブ」から「ある結論を導き出すために実験をしている」というTAJIRIの試みにより、後楽園で華名vs.FUNAKIとのシングルマッチが決定した。
■「SMASH.14」
2月25日(金)東京・新宿FACE 観衆:600人(超満員札止め)

<メインイベント タッグマッチ>
TAJIRI、●AKIRA
(11分26秒 コバッククラッシャー→体固め)
○マイケル・コバック、サイボニック・マシーン

<セミファイナル シングルマッチ>
●大森隆男
(16分33秒 パイルドライバー→体固め)
○スターバック

<第4試合 シングルマッチ>
○朱里
(9分7秒 ジャーマンスープレックスホールド)
●リン・バイロン

<第3試合 タッグマッチ>
KUSHIDA、●木藤裕次
(11分7秒 フィンランド式フォアアーム)
○大原はじめ、クリスチャン・クルキィー

<第2試合 6人タッグマッチ>
TAJIRI、矢郷良明、●大家健(ユニオンプロレス)
(8分47秒 急所蹴りからの首固め)
○華名、紫雷美央、紫雷イオ

<第1試合 シングルマッチ>
○児玉ユースケ
(7分8秒 バックドロップホールド)
●アズールドラゴン(プロレスリングタフス)

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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