TAJIRIが語る1.29『SMASH.12』完全ガイド=TAJIRIの防衛成功なるか!?

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セリーナに女版ランボーみたいな強さを感じた

朱里はWWEのディーヴァとして活躍したセリーナとシングルマッチ 【t.SAKUMA】

<シングルマッチ>
朱里 vs. セリーナ

 ボクはセリーナと会ったこともなければ試合を観たこともなかったんですよ。だけど、FUNAKIさんが「(セリーナを)絶対に呼んだほうがいいよ」って推薦してくれたんですよね。FUNAKIさんがそこまで言うのであればこれはもう間違いないということで呼ぶことになったのですが、そのあとでセリーナの試合の動画を観たら、まさに闘うためだけに作られた戦闘兵器というか、アフガニスタンの最前線に行っても生き残って帰ってくるんじゃないかっていう女版ランボーみたいな強さを感じたんですよね。

 これはFUNAKIさんも言ってたことなんですけど、試合中に身体の軸がぶれず、すごく安定感があるんですよ。これまでWWEにいたディーヴァで似たようなタイプを挙げるとすれば、モーリー・ホーリー、トリッシュ・ストラタス、ミッキー・ジェームスとかになるんですけど、彼女たちに共通しているのはずんぐり体型でそれが安定感につながっているというのがあったんですね。だけど、セリーナはそういう体型ではないんですよ。それでも安定感があるということはヤバイですよね。あと、中川ともか選手から聞いた話なんですけど、彼女が去年米国遠征したときにセリーナも同じ大会に出ていて、「(セリーナは)すごい上手かった。これはちょっとかなわないかも」って言ってましたね。

 一方、朱里ちゃんはSMASHでずっと育ってきたわけで根底に流れる遺伝子はどっちかと言うとアメプロだと思うんですよ。そういう中でこの二人が闘ったときに日本では観られなかった女同士の闘いが生まれるんじゃないかなっていう、そういう楽しみがボクの中にはありますね。

 あとセリーナの試合動画を観てボクが思ったのは、セリーナはキックを使わずにパンチとエルボーが主体で相手を押しまくっていくんですよ。これを朱里ちゃんがキック主体でできるようになったら、セリーナのスタイルを盗むことができたら最強になれると思いますね。セリーナの何がいいのかと言うと、単発で技を終わらせないんですよ。パンチやエルボーを出すにしても、それが次の動作につなげるために意味のあるものになっているんですよね。朱里ちゃんもキックをそういう使い方でできるようになればすごい選手になれますね。まあ、ボクが観た感じだと、朱里ちゃんがセリーナの胸を借りるような、そのぐらい今の2人には実力差を感じますね。

大森さんが小路さんの良さを引き出す必要はまったく無い

格闘技に専念することを発表した小路。残りのプロレスでどんな戦いを見せるのか? 【t.SAKUMA】

<シングルマッチ>
小路晃 vs. 大森隆男


 SMASHを立ち上げたときの旗揚げメンバーは、ボクと、大原(はじめ)、朱里ちゃん、そして小路さんの4人だったんですが、その内の一人である小路さんがいなくなるということで、大森さんとの一戦の後に2試合あるんですが、実質的にはこの試合がプロレスラー小路晃のラストマッチになると思うんですよ。なので小路さんは自分のものにしないといけない。

 その一方で、大森さんにとっては負けるなんてことがあってはいけない試合になりますよね。格闘技の世界に戻ってしまう小路さんに対して、大森さんは結果もそうだし存在感で圧倒しなければいけない。だから、この試合に関しては大森さんが小路さんの良さを引き出す必要はまったく無いんですよ。もう秒殺してしまうぐらいの気迫が見たいですよね。

 でも、小路さんもプロレスのラストマッチで秒殺負けされたら、この後で戻っていく格闘技界での商品価値的にも問題があるわけじゃないですか。だから、この試合はその辺が勝負のカギになるんじゃないかなとボクは思います。

典型的な米国プロレスの香りがするいい選手

<シングルマッチ>
AKIRA vs. D−レイ3000


 外国人選手が挑戦する『ワールドトライアウト』は、『SMASH.7』(2010年8月30日/新宿FACE)のポール・トレイシー以来、ひさびさなんですよね。ということで、今年一発目の大会では、SMASHの原点とも言える『ワールドトライアウト』に非常に妖しい外国人選手をチョイスさせていただきました(ニヤリ)。

 D−レイ3000の試合映像をボクはチェックしたのですが、まるで昔、テレビ東京で放送されていた『世界のプロレス』を観ているような、昔ながらのベーシックな試合をする選手、さらに目を引くキャラクターも持っているという典型的な米国プロレスの香りがするいい選手だと思います。

 彼はかつてTNAに出てた選手で実力も申し分ないと思うんですよ。なので、AKIRAさんとの試合内容によっては、Mentalloのように今後SMASHに定着できる可能性は充分にあるんじゃないかなと。そういう部分で彼には期待しています。
■「SMASH.12」
1月29日(土)東京・新宿FACE 開場11:00 開始12:00


【全対戦カード】
※試合順は後日発表

<メーンイベント 〜FCFチャンピオンシップ〜>
[王者]TAJIRI
[挑戦者]スペル・クレイジー

スターバック
マイケル・コバック

KUSHIDA
Mentallo

リン・バイロン、児玉ユースケ
大原はじめ、ジェシカ・ラブ

朱里
セリーナ

小路晃
大森隆男

<ワールドトライアウト>
AKIRA
D−レイ3000

■「SMASH.13」
1月29日(土)東京・新宿FACE 開場17:00 開始18:00


【全対戦カード】
※試合順は後日発表

<メインイベント>
TAJIRI
マイケル・コバック
※『SMASH.12』でTAJIRI選手がFCF王座防衛に成功した場合はタイトルマッチとなる

スターバック
スペル・クレイジー
※『SMASH.12』でクレイジー選手がFCF王座を奪取した場合はタイトルマッチとなる

KUSHIDA、Mentallo
大原はじめ、ジェシカ・ラブ

AKIRA
大森隆男

真琴
セリーナ

朱里、児玉ユースケ
小路晃、リン・バイロン

<ワールドトライアウト>
木藤裕次
D−レイ3000

■「SMASH Live in Osaka」
1月30日(日)大阪・世界館 開場12:00 開始13:00


TAJIRI、AKIRA
スターバック、大原はじめ

KUSHIDA
スペル・クレイジー

華名
ジェシカ・ラブ

※残りカードは当日発表!
【参戦予定選手】
小路晃、朱里、リン・バイロン、児玉ユースケ、Mentallo、他

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