デルポトロが初戦敗退 復活への手応えをつかめず=楽天ジャパンオープンテニス第1日
昨年の全米覇者、デルポトロは1回戦敗退。けがから復帰後、初勝利とはならなかった 【Getty Images】
自信と試合勘を失ったデルポトロ
8か月のブランクは大きい。手首の故障で今年1月の全豪オープン後から戦列を離れ、5月に手術、先週のタイ・オープン(バンコク)で復帰したばかりのデルポトロは、スペイン出身では異色のサーブ・アンド・ボレーヤー、ロペスに敗れた。2週連続の1回戦負け。悪天候のため有明コロシアムの屋根は閉じられており、風などの影響のないコンディションがサーブ・アンド・ボレーに有利といわれることや、ロペスが左利きであること、また今季好調ということを差し引いても、3−6、0−6は一方的すぎるロペスの勝利だ。
「短期間で元のレベルに戻すのは難しい。僕がラケットを握れない間、みんなはどんどん先に進んでいたんだから……。何もかもが難しいよ」。自信と試合勘を失った22歳のフラストレーションは、アンフォーストエラーの束となって自らのほおをたたいた。
第2セット、4ゲーム連続してラブゲームで奪われたところで勝負はついた。ラストゲームで見せた11回ものジュースも、試合の流れを変えるには遅すぎた。
デルポトロに好機はいつ到来するのか……
大会1日目はそのほか、最近、世界ランクで自己最高の25位となった第7シードのエルネスツ・グルビス(ラトビア)が敗れるシード倒れがあった。勝ったドミトリー・ツルスノフ(ロシア)は足首のけがで昨年9月から約8か月のブランクで世界ランクを432位に落としているが、そもそも自己最高20位にいた選手。今大会にもプロテクトランキングで出場し1回戦を勝ったが、彼もまた復帰後ランキングを戻せず苦しんでいる。
プレーヤーにとっての故障、ブランクの重さを実感した1日だった。
<了>
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