男のロマンと6色の虹の架け橋!=リアルジャパン
折原はリアルジャパンをどうするつもりか?
折原(右)とブラック・シャドーの狙いは果たして? 【t.SAKUMA】
「そろそろ、黒いベルト=RDWC(リアル・ダーク・レスリング・チャンピオンシップ)の初代チャンピオンシップをやってもいいんじゃないか。このカードでもいい」
身勝手にも黒いベルトを作って、強引に正式な選手権ベルトとして会社に認めさせるところまできた折原は、このカードをチャンピオンシップにしようと、やる気満々だ。
チャンピオンになれば、文句なく会社をかき回す事ができると踏んでいるのだ。
会社を我がものにするにはとにかく肩書きが必要だ。チャンピオンだからこそ説得力も出てくる。その初代を決めるチャンピオンシップの相手に不足なし!
こうしてリアルダークが、一気に勝負に出ようとしている。「タイガー・シャークがシングルのベルト(IJ)を巻いて有頂天になっている。俺たちがタッグのベルトを巻いたら、そちらにも顔を出していく」と行動を拡大していく考えも明らかにしているから不可解きわまりないのだが…。
この原稿を書いている段階ではタイトルマッチにはなっていないが、確かにウルティモ・石川組は名チームで、このチームに勝てばチャンピオンの価値は大いにある。
だが、会社は半ば認めながら結論を先送り。安易にタイトルマッチにしないのは、リアルダークの真意に疑惑がチラリちらりと見えてくるからだろう。ベルトを持って試合を面白くさせるのはいいが、会社をかき回されるだけだったら…。その疑いがあるから即決できないのだ。
だがウルティモ・石川組が勝てば、リアルダークの勝手な行動も阻止できるという考えも頭にチラつく。だからウルティモ・石川組の勝利に期待をかけて、タイトルマッチ実現の公算も高くなってきている。
どちらにしても、ウルティモ・石川組にはプライドがある。「このカードをタイトルマッチにして俺らがベルトを巻く」と折原に言われて負けるわけにはいかないだろう。
IJ王者 タイガー・シャークの正念場!
折原の誘いをはねつけるためにも、シャークにとっては正念場の一戦 【t.SAKUMA】
しかし、会見で折原が「IJベルトにも顔を出していく」と言うと、席上の端にいたシャークの目がサッと変わった。すぐに「ふん、勝手なことを」と折原に話をあわせず「この間、HIROKIとやって彼が持っているものはあれがすべてだと思っている。(8・25天龍プロジェクトのHIROKIとの防衛戦にも)負ける気がしない。これは自信です」とハッキリとした口調でわが道を貫くと主張した。その言葉通り、しっかりと防衛した。シャークはメビウス9・6新宿大会でもドクロマンズ1号相手に見事防衛。わずか2日後ではあるが、佐藤光留戦が選手権試合に決まった。早くも5度目の防衛戦となった。シャークのこの勢いはまだまだおさまらないだろう。
着々と王者の実績を積んでいくシャーク。今回の対戦相手佐藤光留には納得できる勝ち方をしなければならない。
「佐藤選手との試合は自分の根底の部分が出てくるはず」と覚悟を見せつけた。
さて折原のこと。あれほど裏切りを怒っていたくせに「(シャークがリアルダークに)帰ってくるなら、迎え入れる」と巧みにシャークの心を揺さぶる。折原の真意はどこにあるのか? うざい折原の誘いをはねつけるためにも佐藤との一戦にはなんとしても勝たねばならない。シャーク、正念場の一戦だ。
タッグだが間下の対抗心メラメラ!
間下は斎藤へのリベンジを狙う 【t.SAKUMA】
間下が言った。「前回、斎藤とやって顔面蹴りで失神して、気づいたら3試合目だった。同じ事をやり返したい」。え、それって、去年の12月のことじゃないか! 当初はシングルの予定だったから、そういうコメントをしたのだが、それにしても昨年の恨みをまだ引きずっていたとは驚く。これに対し、斎藤は「(間下に対する)恨みはない。結果的にいままでの練習の成果が出せればいい」といたってクールに言うものだから、間下の対抗心をさらに煽った。
そんな間下がチーム太田章の期待の若手でキック、関節技、レスリングとオールマイティーの山本裕次郎と組み、一方の斎藤は柔術、柔道、空手をベースに持った歴戦の三州ツバ吉と組み、闘争心は最高潮。第一試合のインパクトはリアルジャパンらしく激しい!
初代タイガーマスク リアルジャパンプロレス「STRONG PROOF〜強さの証明〜」
【対戦カード】
<メインイベント 60分1本勝負>
初代タイガーマスク(RJPW)、藤波辰爾(ドラディション)、グラン浜田(フリー)
藤原喜明(藤原組)、長州力(リキプロ)、天龍源一郎(天龍PROJECT)
<セミファイナル レジェンド選手権 60分1本勝負>
[王者]アレクサンダー大塚(AO/DC)
[挑戦者]長井満也(ドラディション)
<第四試合 タッグマッチ 60分1本勝負>
鈴木みのる(パンクラスMISSION)、スーパー・タイガー(RJPW)
ザ・グレート・サスケ(みちのくプロレス)、スーパー・ライダー(RJPW)
<第三試合 タッグマッチ 30分1本勝負>
ウルティモ・ドラゴン(闘龍門MEXICO)、石川雄規(バトラーツ)
折原昌夫(メビウス)、ブラック・シャドー(RJPW)
<第二試合 シングルマッチ IJ(インターナショナルジュニアヘビー級選手権試合60分1本勝負>
[王者]タイガー・シャーク(RJPW)
[挑戦者]佐藤光留(パンクラスMISSION)
<第一試合 タッグマッチ 30分1本勝負>
山本裕次郎(チーム太田章)、間下隼人(RJPW)
三州ツバ吉(バンプマン)、斎藤彰文(RJPW)