今年もスーパー1年生登場! 晴山翔栄、目指すは兄弟王者=K-1甲子園東日本予選

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晴山(右から5人目)、佐々木(同6人目)が東日本予選を優勝、全国大会へ名乗りを挙げた 【スポーツナビ】

 最強の高校生K−1ファイターを決める「K−1甲子園」2010年大会の東日本予選が25日、神奈川・横浜BLITZで開催された。

 北海道、東北、関東など各地域から高校生44選手がエントリー(2選手が当日棄権)。A、Bブロックの2つのトーナメントに振り分けられ、新空手ルールをベースとした2分1ラウンド(延長1R)、60〜65キロ以下級のワンデートーナメントで全42試合の熱戦を展開。Aブロックは初代K−1甲子園チャンピオンの雄大を兄に持つ高校1年生のスーパールーキー・晴山翔栄(埼玉・私立松栄学園高等学校)が優勝し、同じく高校1年生の竹内皇貴(神奈川県立百合丘高等学校)が準優勝、Bブロックは昨年のK−1甲子園本戦にも出場した3年生の佐々木涼助(東京・私立サレジオ工業高等専門学校)が優勝、破壊力満点のパンチで会場をわかせた2年生の木村ミノル(山梨県立ひばりが丘高等学校)が準優勝の結果となり、この4名が「K−1甲子園2010 FINAL」進出を決めた。

 なお、9月4日に西日本ラウンドが開催され、全国大会となる「K−1甲子園2010 FINAL」は11月20日に東京・ディファ有明での開催が決定。谷川貞治K−1イベントプロデューサーによれば、「強い高校生がたくさんいて16人じゃ足りない。32人ぐらいのワンデートーナメントを組みたい」と展望を明かしている。

兄・雄大に続け「やるからには絶対に優勝」

初代K−1甲子園王者・雄大を兄に持つ晴山が恐るべき才能を披露 【スポーツナビ】

 昨年、高校1年生ながらHIROYA、嶋田翔太らK−1甲子園常連ファイターを次々と撃破し新チャンピオンに輝いたスーパー高校生・野杁正明に続き、今年もまた1年生の超新星が登場した。
 晴山翔栄(ハレヤマ・ショウエイ)、1994年5月22日生まれの16歳。実兄にK−1甲子園初代王者の雄大を持ち、父が指導する道場で4歳から空手を始めた格闘一家のサラブレッドだ。

 シードの2回戦から登場し、いきなりの一本で鮮やかに勝ちあがると、準々決勝も文句なしの判定3−0、準決勝も一本で勝利。決勝戦でもチームドラゴンの高校1年生・竹内を相手に蹴り、パンチと多彩に攻めて終始攻勢。まずパンチのコンビネーションを的確にヒットさせて技ありを取ると、攻め手を休めることなくコーナーに詰めてパンチ連打を見舞い、合わせ一本で完勝を収めた。

 「1、2試合目は動きが硬かったんですが、3試合目から思うように動けました」と試合後にニッコリの晴山。その一方で「ちょっと後半で失速するところもあったので、もっとスタミナをつけないとダメですね」と、優勝の喜びに浸りすぎることなく、16歳らしからぬ冷静さで全国大会への課題を自ら挙げていた。
 兄がK−1甲子園初代王者の雄大だけに、今後も兄との比較が付きまとうが、弟は「やるからには絶対に優勝して兄に並びたい」とキッパリ。そして、将来的には「K−1でもどんな団体でも通用するようなキックの世界チャンピオンになりたり」と大きな目標も語った。

成長に手応え、佐々木「日下部君とは必ず試合したい

プロの試合経験もある佐々木(右)がさすがの実力を発揮 【スポーツナビ】

 一方のBブロックでは、プロのリングにも上がっている佐々木がテクニックと経験の差を見せ付けるかのように、4試合いずれも危なげなく勝利。特に光ったのはパンチのコンビネーションで、決勝戦の相手となった木村は抜群のパワーで会場をどよめかせたハードパンチャーだったが、「パンチで負けるとは思わなかった」と自らも自信を持つ拳で真っ向から打ち勝ち、優勝を手土産に2年連続の全国大会出場を決めた。

 昨年は全国大会1回戦で、08年ベスト4・09年ベスト8の実力者である日下部竜也の前に完敗の3RTKO敗戦。この悔しさを最終学年の今年晴らすべく、「練習を一生懸命頑張ってきました」とパワーアップに手応え。特に“気持ち”の強化を強調すると、「日下部君とは必ず試合したい。絶対に勝ちたい」と全国大会でのリベンジを誓った。

 なお、昨年は62キロ級、70キロ級の2階級でトーナメントを開催したが、今年は70キロ級の高校生が集まらないなどの理由から、全国大会も予選同様に60〜65キロ以下級と規定体重に幅を持たせた1階級のみのトーナメントで実施。主催者推薦選手として、野杁、日下部、石田勝希、藤鬥嘩裟、宮元啓介、秋元皓貴の6選手の出場もすでに確定している。
■K−1甲子園2010 地区代表決定戦 東日本ラウンド
8月25日(水)神奈川・横浜BLITZ

<トーナメントAブロック 決勝戦>
○晴山翔栄(埼玉・私立松栄学園高等学校/1年)
(合わせ一本)
●竹内皇貴(神奈川県立百合丘高等学校/1年)

<トーナメントBブロック 決勝戦>
●木村ミノル(山梨県立ひばりが丘高等学校/2年)
(判定0−3)
○佐々木涼助(東京・私立サレジオ工業高等専門学校/3年)
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