遼、メジャーの壁 日本勢全滅=全米プロゴルフ選手権第3日

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第2ラウンド、通算6アンダーの119位タイに終わった石川。2年連続の予選通過とはならなかった 【写真は共同】

 石川遼をはじめ、日本勢全員が予選落ちを喫した。

 米男子ゴルフの今季メジャー最終戦、第92回全米プロゴルフ選手権第3日は現地時間14日、ウィスコンシン州ウィッスリング・ストレイツを舞台に、日没サスペンデッドとなった第2ラウンドの続きからスタートした。
 残り7ホールに挑んだ石川は朝イチの12番で3パットのボギーでつまずいた。続く14番でバーディーを奪い返したものの、最終18番でセカンドショットをバンカーに打ち込み脱出に失敗。痛恨のダブルボギーをたたいてしまう。予選をクリアするためにはバーディー攻勢が必要だったが、逆にスコアを落とし、通算6オーバーはカットラインに5打及ばず、119位タイで決勝ラウンド進出を逃した。

 「成長していると思ったのに、試合でそれが出せずに悔しい」と無念の表情を浮かべた石川。今季4度目のメジャーで「2年連続予選通過を目指す」という目標をクリアすることはできず、「今年最後のメジャーということもあって緊張があった」と肩を落とした。

 そのほか、前日すでに36ホールを回り終えていた池田勇太は通算2オーバー、73位タイで予選落ち。カットラインにわずか1打足りなかった。
 藤田寛之は通算5オーバー、平塚哲二は通算7オーバー、小田孔明は通算8オーバーで決勝ラウンド進出はならなかった。

ワトニー、マキロイら、若手が上位独占

 一方、上位には有望な若手が顔をそろえた。
 この日、序盤でバーディーを量産し6アンダー66と爆発した29歳のニック・ワトニー(米国)が通算13アンダーまで伸ばし、ダスティン・ジョンソン(米国)、ロリー・マキロイ(北アイルランド)に3打差をつけ単独トップに浮上。いずれ劣らぬ次代を担うスター候補の活躍に会場は大いに盛り上がった。
 濃霧の影響で進行が遅れ、長い3日間を過ごしたプレーヤーたち。しかし、3日目にしてようやく青空が広がり、アグレッシブな攻めのゴルフを見せたメジャー未勝利のワトニーがトーナメントをリードした。ワトニーがメジャーで首位または首位タイで最終日を迎えるのは初めて。
 2位タイのジョンソンは26歳。今季のメジャー第2戦の全米オープン(ペブルビーチGL)では、3日目を終えて単独トップに立ちながら最終日に崩れてタイトルを逃したが、早くもシーズン2度目のメジャータイトル争いに燃えている。またジョンソンと同じ2位タイにはヨーロッパの次世代を担う21歳のマキロイがつけた。

 通算9アンダー、4位タイには、22歳のジェイソン・デイ(オーストラリア)、25歳のマーティン・ケイマー(ドイツ)、32歳のW.C.リャン(中国)が続いた。ケイマーは今年の全米オープンと全英オープンで連続トップ10入りするなど、若手ながらメジャーの舞台で好結果を残している。また上位6人中で唯一の30代選手リャンは、第3ラウンドで64のベストスコアを叩きだしている。

 4位タイまでの上位6人は全員がメジャー未勝利。前回、上位6人ともメジャー優勝経験がなかった全米プロは1992年のことだ。

<了>
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