2日連続のサスペンデット 日本勢は大苦戦=全米プロゴルフ選手権第2日
第2日を終えて、通算5オーバーで暫定115位タイの石川遼。予選通過は厳しい状況だ 【写真は共同】
霧による2時間40分に及ぶスタートの遅れのため、78名が第2ラウンドをホールアウトできずに2日目が終了。あいにく金曜日から土曜日の朝にかけても雷雨の予報が出されており、蒸し暑さとミシガン湖の影響で、土曜の午前中も濃霧が予想されている。
最高位は池田の暫定77位タイ。石川の予選突破は厳しく
昨年に続く予選突破を目指す石川遼は、第2ラウンドの11ホールを終了して2バーディー、3ボギーとスコアを落とし、通算5オーバー。第1ラウンドの121位タイよりわずかに順位を上げたが(暫定115位タイ)、残り7ホールでスコアを大きく伸ばさない限り予選通過は難しい状況。
一方、5人出場している日本勢でもっとも上位につけているのが池田勇太。第1ラウンドを1アンダー71にまとめ、22位タイとまずまずの滑り出しを切ったものの、第2ラウンドは終盤の15番、17番、18番でボギーをたたいて3オーバー75の乱調。踏ん張り切れずにズルズルと後退し、通算2オーバーは暫定77位タイ。現時点でカットラインは通算1オーバーのため、まだ予選通過圏内に入れていない。ホールアウトしていない選手たちの動向次第と苦しい立場に立たされている。
そのほか、ベテランの藤田寛之も9ホールを終了して2つスコアを落とし、通算4オーバー暫定103位タイに低迷中。平塚哲二は8ホールを終えて1ボギー、1ダブルボギーをたたいて通算5オーバー、暫定115位タイと決勝ラウンド進出は厳しい状況。
ウッズはスコア伸ばせず。ミケルソンは浮上
午後スタート組は先頭の選手が12ホールまで消化するのがやっとで、サスペンデッドのホーン(サイレン)が鳴ったとき、パー4でもワンオン可能な355ヤードの6番をプレー中の選手たちもいた。
そしてまさにそのホールで順延のサイレンを聞いたのがタイガー・ウッズ(米国)、ビジェイ・シン(フィジー)、さらにディフェンディングチャンピオンのY・E・ヤン(韓国)の面々。シンはワンオンに成功。15メートルのイーグルチャンスにつけ、ヤンは2.5メートルのバーディチャンスを演出し、ギャラリーを喜ばせた。
だがウッズだけはグリーンを外し、絶妙のアプローチで1.5メートルに寄せたが、カップに吸い込まれたと思った球が飛び出してパーに終わり、通算1アンダー、暫定37位タイに甘んじた。
「タフなコンディションだった。風がものすごかったので、忍耐強いプレーをしなければならなかった。そんな状況の中で我慢して踏ん張れたと思う」と振り返ったウッズ。
ライバルで今大会4位以内ならウッズを抜いて世界ランク1位に浮上するフィル・ミケルソン(米国)は、第2ラウンドで3アンダー69をマークし、通算2アンダー、暫定18位タイに浮上。週末の2人の動向にますます興味が集まっている。
<了>
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