本命不在の今季メジャー最終戦、ウッズはリベンジなるか!?=全米プロゴルフ選手権・注目選手紹介

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前週のブリヂストン招待はブービーとなったウッズ。かつての勘を取り戻せるか!? 【Getty Images】

 米男子ゴルフの今季メジャー最終戦、全米プロゴルフ選手権は12日、米国・ウィスコンシン州のウィッスリング・ストレイツで開幕する。同コースで行われた04年大会は、ビジェイ・シン(フィジー)がクリス・ディマルコ(米国)、ジャスティン・レナード(米国)とのプレーオフを制して勝利を飾った。

 今シーズンは、2週連続でいいプレーを見せたかと思うと次の週は崩れてしまう、といったように、安定した成績を残している選手がおらず、今大会の大本命を挙げるのは難しい。世界ランク1位のタイガー・ウッズと同2位のフィル・ミケルソン(ともに米国)ですら、プレーにむらがある状況だ。実際に、ウッズは前週のWGCブリヂストン招待で、18オーバーの80人中78位タイに沈み、そのウッズがもたつく間に世界ナンバーワンの座を狙うミケルソンもチャンスをものにできないでいる。
 さらに、アーニー・エルス(南アフリカ)はある程度のプレーをしながらも精神的なもろさを克服できていない。

 果たして、今季のメジャー最終戦を飾るのは一体誰になるのか?注目選手を紹介したい。

ロリー・マキロイ(英国)

 全米プロゴルフ選手権は、常にトップ100のほとんどの選手が出場するため、シーズンの数ある大会の中でも最も多くの実力派選手が顔をそろえる大会といえる。マキロイは今季、いくつかのビッグイベントで素晴らしい成績を残している。4月のクエイルホロー選手権で優勝し、6月のザ・メモリアルトーナメントで10位タイ、7月の全英オープンで3位タイ、そして先週のブリヂストンでは9位タイに入った。
 課題はシーズンを通して、171位(平均パット数)に甘んじているパッティングだが、これを改善できれば初のメジャー制覇も夢ではないだろう。

ハンター・メイハン(米国)

 前週の優勝者を挙げないわけにはいかない。28歳のメイハンは強豪ひしめくブリヂストン招待で最終日スコア64で回り、トータル12アンダーを記録して2月のフェニックス・オープンに続く今季2勝目をマーク。この勝利でライダーズ・カップの出場権を手にしたメイハンは、今大会を制することができれば、プレーヤー・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀選手)でも票を獲得できるだろう。

スティーブ・ストリッカー(米国)

 43歳のベテラン、ストリッカーは間違いなくキャリア最高のシーズンを送っている。今季ここまで2勝、トップ10には6度入っており、先週のブリヂストン招待では9位タイの成績で、世界ランク4位となっている。それだけに、初のメジャータイトルへの期待も高い。

フィル・ミケルソン(米国)

 先週のブリヂストン招待では、スコア66、68、71、78と日を追うごとにプレーが悪化。本当に世界ナンバーワンの座を欲しているのかを疑ってしまうほどの内容だった。しかし、今大会と同じコースで行われた04年の全米プロゴルフ選手権で6位タイに入っているだけに、コースとの相性は悪くないはずだ。今週はいいプレーができるかどうかは予想できないが、地力があるだけに何が起こるか分からない。

ダスティン・ジョンソン(米国)

 コースが計7,500ヤードあるウィッスリング・ストレイツだけに、平均300ヤードのドライバーを誇るジョンソンの存在を忘れてはいけない。ジョンソンは全米オープン3日目には首位に立ちながら、最終日の大たたきで8位タイまで順位を落とした。しかし、全米オープンほどの深いラフではないだけに、ドライバーの精度がそこまで高くないジョンソンでも問題ないだろう。

レティーフ・グーセン(南アフリカ)

 ストリッカーと同様、素晴らしいシーズンを送っている選手の一人。今季14戦でトップ10に8度入り、ブリヂストン招待では3位タイでフィニッシュした。平均スコア69.70は今季3位となっており、未勝利なのが不思議なくらいだ。最終日に上位を争う可能性は十分高い。あとはそこからどんなゴルフを展開するかが見物だ。

ルイス・ウーストフイゼン(南アフリカ)

 7月の全英オープンで優勝を飾ったウーストフイゼンは、その後もスカンジナビア・マスターズで4位タイ、ブリヂストン招待では9位タイに入った。おそらく、現在世界で最も勢いのある選手といえるだろう。全英オープンでのタイトルはラッキーが重なったかもしれないが、今のウーストフイゼンに優勝する力は十分にある。

ポール・ケイシー(英国)

 ケイシーはツアー屈指のオールラウンダーであり、ドライバーの平均飛距離、平均パット数、パーオン率、平均スコアなどでトップ50入りしている。全英オープンでは3位タイだった。リー・ウェストウッドが出場しない今大会、ケイシーは英国代表として好成績を求められている。

タイガー・ウッズ(米国)

 やはりウッズは「タイガー・ウッズ」である故に、無視することはできない。最近のウッズのプレーは悪化する一方だ。しかし、今季はメジャー2大会でトップ10入りを果たしているだけに、少しでもきっかけをつかめれば、かつての勘を取り戻すことができるかもしれない。

<了>

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