石川は暫定22位タイ 南アの伏兵が暫定首位に=全英オープン第2日
石川遼は、通算3アンダーの暫定22位タイで予選突破を果たした 【写真は共同】
ラウンド終了が午後10時 過酷な戦いに耐えた石川遼
石川もそのあおりをもろに食らったが、再開直後の1番ホールでバーディーを奪い、精神力の強さを見せつける。続く2番でボギーとするなど、前半は一進一退の攻防が続いたが、後半に入って13番と16番でボギーをたたくも、最終18番ではティーショットをグリーン近くまで運び、アプローチで寄せてバーディー。長い1日に最高のピリオドを打った。
日没サスペンデッドを知らせるホーンが鳴ったのは、石川が18番のティーショットを打った直後だったため、第2ラウンドを最後までプレーすることができたのはラッキー。しかしラウンドを終えたのは午後10時の少し前と、選手にとっては過酷な1日となってしまった。
無印だったウーストフイゼンが暫定首位
記者たちが名字をどう発音すれば良いかわからず、同郷のトレバー・イメルマン(南アフリカ)に尋ねに行くほどの無印だったウーストフイゼン。今季は欧州ツアーで1勝を挙げているが、これまでのメジャーでの成績は8戦中7回予選落ち。決勝ラウンドに進んだ1回も、最下位に終わるなど良いところがなかった。それだけに、本人も「まさかトップで予選を通れるなんて」と驚きを隠せない様子だった。
一方、ウーストフイゼンにもっとも迫ったのが50歳のベテラン、マーク・カルカベッキア(米国)だが、その差は5ストロークと大きく開いている。
天候に苦しめられた2日目 名手たちもお手上げ状態
「スナックを売っているスタンドでジャンボソーセージとフライドポテトを買って食べた。あれはウマかった。でも今日のハイライトはそれだけ」と言うのは初日69で回りながらこの日82をたたいた地元の歴代チャンピオン、ポール・ローリー(スコットランド)。「考えうる限り、今日は生涯もっともタフなラウンドだった」とため息をついた。
「36ホールを回り終えたことだけでもうれしいよ。こんな状況で明日もここに戻って来なきゃならないなんて真っ平だからね」と、83をたたいた地元のマーティン・レアード(スコットランド)の口から本音が飛び出す。
「悪夢だった」という選手もいれば、「風だけじゃなくピンポジションも難しかった」と証言する選手たちも。比較的穏やかな天候に恵まれた初日は45人が60台をマークしたが、2日目の難コンディションは選手たちを苦しめ、午後スタートのタイガー・ウッズ(米国)も1オーバー73にスコアをまとめるのがやっと。通算4アンダーは前日の8位タイから暫定15位タイに後退した。
フィル・ミケルソン(米国)は1アンダー71で回り通算イーブンパーまで戻し、順位を50ランク上げて暫定46位タイに浮上。予選通過を確定的にしたが「とても納得の行く状態じゃない。本当に難しかった。1メートルのパットさえ気が抜けなかった」とお手上げ状態だった。
なお、第2ラウンドの続きは土曜日の午前6時30分(日本時間14時30分)から再開される。
<了>
◆PGAツアーモバイル( http://pgatourm.jp )では、全英オープンのスコアをライブで更新、さらに期間中の選手インタビュー記事、石川遼ら選手たちのフォトギャラリーなど盛りだくさん! 会員限定のFlash 待受が無料でもらえるキャンペーンも実施中!
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ