マーカスが秒殺一本、チーム・ランペイジ待望の初勝利=TUFシーズン10 第8週

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マーカス(左)がアームバーで勝利を飾った 【UFC公式モバイル】

 ジ・アルティメット・ファイター(TUF)ヘビーウェイツも1回戦最後のカードが迫る。ランペイジの最後の希望、マーカス・ジョンズは最終回で“完封”を阻止できるのだろうか。

 ランペイジから一身に期待を受けるマーカスは「これまで仲間が負けていくのを見てきたが、俺の自信は高まっている」と勝利を約束。
 また、ブランダン・シャウブらがビッグベイビーの絵を書き窓に貼る、このTUF10らしいハウスでのひとコマに対しマーカスは苛立ちをあらわにした。「俺は35歳で子どももいるんだ。くだらない遊びに付き合っていられない」

 相手のマイク・ウェッセルも31歳と、このメンバーでもベテラン組に入る。妻への愛を口にする中、癌を患っている妻の健康状態が心配でならない本心を明かした。
「妻が言うんだ。試合直前の俺は嫌いだってね。6週間も妻の前を離れてそれが無駄な時間だったとは言いたくない」とウェッセルも必勝を誓う。

ラシャドも脱帽「マーカスは本物だ」

 そして両者オクタゴンに上がり、運命の時。いきなりマーカスがそのパワーでテークダウンを奪うと、体勢を移動しながらも優位を維持した。そしてマウント・ポジションを相手に許したかに思われた瞬間、下から腕を奪い、アームバーを決め、開始わずか49秒でサブミッション勝利を奪った。

 ついに手にした勝利に「最高の気分だよ」と笑顔を浮かべるランペイジ。ラシャドも「あんなに素早いアームバーは見たことがない。マーカスは本物だ」と素直に負けを認めた。

「これでプレリミナリーは終了だ。チーム・ラシャドから7名、チーム・ランペイジから1名が残り、ここで両コーチと一緒に各選手に対戦希望相手を聞いていく」とダナの音頭で次のカードの準備が進む。

 チームメイトが大半という状況で答えに悩むラシャド陣だが、マット・ミトリオンと唯一の敵軍マーカスを希望とする声が多い。そしてすぐに、ダナより準々決勝のカードが発表された。

ロイ・ネルソンvs.ジャスティン・ワレン
ブランダン・シャウブvs.ジョン・マジソン
ジェイムス・マックスウィーニーvs.マット・ミトリオン
マーカス・ジョンズvs.ダリル・スクーノバー

 ここでラシャドがトレーニング・パートナーとなる選手が必要と、チーム・ランペイジのファイターを呼び止めた。「ランペイジはお前のことなんか気にしていない。俺のところに来るべきだ」と誘うが、戸惑いの様子を見せながらも、この言葉を受け入れるものはいなかった。
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