問題児の行動で両チームに不穏ムード=TUFシーズン10 第5週
元UFCファイターであるシムズに完勝したワレン。チーム・ラシャドは初戦から5連勝を飾った 【UFC公式モバイル】
迎えた第5週。「コーチが悪ければ選手も勝てない」と自信を深めるラシャドは、一回戦を全勝で乗り切り、チーム対抗戦という図式を根底から覆そうと意気込む。だが、ジムではチームのトラブルメーカー=ミトリオンが肩の痛みを訴えはじめた。
「どんだけ悪いんだ?それはけがなのか?」というラシャドの問いに、ミトリオンは「とにかく痛い」と述べるも、そのハッキリしない態度には、「あいつには自分のやり方があるようだ。わからんよ、バカらしい」とあきれたラシャドであった。
また、チーム・ランペイジでも、元NFLプレイヤーで、こちらもトラブル続きのマーカス・ジョンズが、試合をしたいと駄々をこねるが、その決定権を持つのは相手チームのラシャドであるため、ジョンズはなんとチーム・ラシャドのコーチに「俺はマジで戦いたいんだ」と訴えた。
問題児たちにチームメイトが不快感
そんな折、ジャンセンが寝技のトレーニング中に意識を失い、問題児ミトリオンも、元NFL選手らしくジョンズとアメフトボールを投げ合うなど、ここにきて、問題児たちの行動で周囲のメンバーが露骨に不快感を覚えていくようになった。
「練習はできないといった次に日には、バスケで遊んでいる。わけがわからない」。第1週で勝利を挙げたジョン・マジソンは、「きっと戦いたくなくから言い訳をしているんだろう。逃げ出したいんじゃないのか」と続ける。
次のトレーニングでも、元気な姿を見せていたかと思えば、練習中だというのに、「肩を冷やしていいか」というミトリオン。だが、「ノー、練習が終わったらそうすればいい」と突き放すラシャドは、「いい加減にしてくれ。けがならけがでこなければいい。あれだけ動ければ問題ないはずだ。かまってほしいだけとしか思えない」と怒り心頭。それでもミトリオンは、「オーバーワークはしたくなかったから、冷やしておきたかったんだ。まあ、でも今日は調子が良かった。まあ大丈夫かな」と相変わらずハッキリしないKYな態度だ。
元UFCファイターがあっさり敗戦
誰よりも、ラシャドに試合を訴えてきたジョンズは、この決定に「裏切られた」といい、子どものようにふてくされたが、そんなジョンズを尻目に、191cmのワレンと、208cmのシムズによる長身ファイター同士の戦いが幕を開けた。
試合は、ワレンが胴タックルからケージへと押し込むと、シムズは細かいヒザ蹴りを見せたが、すぐさまワレンがテークダウンに成功すると、サイドからマウントを経由し、肩固めへ。
ワレンが締め続けるとシムズは失神、すぐさまレフェリーが試合をストップするという呆気ない結末となった。
元UFCファイター=シムズはアッサリと敗れ、ラシャドは5連勝を達成。いよいよ追い込まれていくランペンジに打開策はあるのか――。
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