４月１０日にＵＦＣ初のアラブ首長国連邦（ＵＡＥ）大会として発表されたＵＦＣ１１２。ＵＦＣ世界ミドル級王者アンデウソン・シウバｖｓビトー・ベウフォート、ＵＦＣ世界ライト級王者ＢＪ・ペンｖｓフランク・エドガー、ウェルター級マット・ヒューズｖｓヘンゾ・グレイシーと超豪華カードが並んだ。

■絶対王者シウバに挑むベウフォート！

　昨年４月以来の王者戦を迎えるアンデウソン・シウバ（通算２５勝４敗）は、パウンド・フォー・パウンドでもトップと評される絶対王者。数々の挑戦者を振り切り、現在ＵＦＣ１０連勝を記録している。

　シウバの次なる相手として用意されたのは、１０代でのＵＦＣデビューから数々の衝撃を与えてきた元ライトヘビー級王者。昨年９月のＵＦＣ１０３リッチ・フランクリン戦でＵＦＣ完全復活をアピールした今、ビトー・ベウフォート（同１９勝８敗）が史上３人目となるＵＦＣ２階級での王座奪取を狙う。

　ダナ・ホワイトは「ついにアンデウソン・シウバがミドル級王者としてオクタゴンに戻ってくる。相手はビトー・ベウフォート、正直アンデウソンでもファイトをグラウンドに持ち込みたい相手だろう。ビトーは１０年前にヘビー級とライトヘビー級を席巻した当時の姿を取り戻している。シウバｖｓベウフォート、もし屋根があれば１ラウンド開始前にも落ちてしまうような究極のマッチだ」と解説を加えた。

　ＵＦＣ２階級制覇、その２人目の達成者でもあるのが、ライト級王者ＢＪ・ペン（１５勝５敗１分）である。ライト級、ウェルター級で頂点に立った３１歳は、過去にマット・ヒューズ、ヘンゾ・グレイシーらを下し、最近ではケニー・フロリアン、ディエゴ・サンチェスら若き挑戦者を退けている。

　次なる挑戦者フランキー・エドガー（１１勝１敗）は、王者に如何なる策を講じるのか。ＵＦＣ通算６勝で急成長を見せるナンバー１コンテンダーは、今ＵＦＣで最もエキサイティングなファイターの一人だ。

「ＢＪ・ペンもまた、向かうところ敵なしのＵＦＣ王者だ。しかしフランキー・エドガーの成長と攻撃的な姿勢を見れば、この男がＢＪの防衛も止めてしまうのではと予感させるよ」とダナ・ホワイト。

　ウェルター級ワンマッチとして開催のマット・ヒューズ（４４勝７敗）とヘンゾ・グレイシー（１３勝６敗１分１ＮＣ）のカードに関しては、「勝者はまた新たな伝説を加えるだけでなく、すぐに王者戦線殴り込みとなる」と、こちらも注目度は高い。