【TUFシーズン9 第10週】セミファイナル開戦、ジョンソンが決勝一番のり
一番乗りでファイナル進出を果たしたジョンソン 【photo by ZUFFA】
セミファイナルの対戦カード決定
ウェルター級に関しては、コーチも選手も意見は一致。ウィルクスがジョンソンと、レスターがオシペチェックとの対戦を希望した。
一方、ライト級はピアソンがデントと、デントがウィナーとの対戦を希望。ウィナーは誰でも構わないと言い、ダラーは当初、具体的な名は挙げなかったが、その後、チームメイトには、デントとの対戦でも構わないと明かしている。
ダナは、ファイナルがUSAvs.UKという図式になるようチーム内の直接対決を提案するが、これには両コーチが反対。それでも最終決定はダナに委ねられた。
ダナによる決断は――。
・ウェルター級:ニック・オシペチェックvs.ダマルケス・ジョンソン
・ライト級:アンドレ・ウィナーvs.キャメル・ダラー
・ライト級:ロス・ピアソンvs.ジェイソン・デント
・ウェルター級:ジェイムス・ウィルクスvs.フランク・レスター
※左がチームUK
その後、カードの決定を祝い、両チームがバーベキューに集ったが、素直に祝杯とはならないのがTUFがTUFたるゆえんだ。
さっそく、リッチー・ウィトソンとジェイソン・ピアスがトラッシュトーキングをはじめた。「ピアスはチームUKだ。もう、USAの一員じゃねぇ」というウィトソンは、「ただ、UKがあいつを欲しい理由もわからねぇけどな」と続ける。
ウィトソンは、ピアスが、UKに自軍のメンバーの弱点を伝えていると感じていたのだ。ヘンダーソンは、ピアスに問い詰めて、その場は静まったが、ピアスの周りにはまだ問題がありそうだ。
ジョンソンがファイナル進出
スタンドで再開後、ストライカーとして優勢は明らかなジョンソンは、残り3分を切ったところでテークダウンも奪うと、ポジションを探りながらパウンドを振り落とした。
しかし、オシペチェックも安定したディフェンスを見せ、30秒を残してスタンドへ、最後にオシペチェックがジョンソンに一発を叩き込み、甲乙つけ難いラウンドを終えた。
2ラウンド開始、前ラウンド終盤同様に、両者打撃の応酬から始まった。だが、すぐにグラウンドになると、ジョンソンがサイトポジションからキムラアームロックへ。これが極まらないとみるや、グラウンド・ストライクを放っていく。
残り90秒を切って、ジョンソンがマウント・ポジションからバックを取り、連打を見舞うが、なんとここでブザーが響き、勝負は3ラウンドへ。
オシペチェックは回復を図った様子で、ジョンソンに強烈な拳を叩き込む。逆に、ジョンソンが疲労感を見せたが、次第に意地を見せ、積極的な仕掛けを続けると、オシペチェックに再び限界の色がうかがえる。
中盤、ジョンソンが再度サブミッションを狙いながらも、エルボーを振り下ろし隙を与えず、最後はオシペチェックが上を取ったが、決定機はつかめず15分の熱戦が終わった。判定の結果は、3−0でジョンソンへ。チームUSAがファイナル一番のりを果たした。
<チームUSA>
・ウェルター級
ダマルケス・ジョンソン
フランク・レスター
・ライト級
キャメル・ダラー
ジェイソン・デント
<チームUK>
・ウェルター級
ジェイムス・ウィルクス
・ライト級
ロス・ピアソン
アンドレ・ウィナー
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