【TUFシーズン9 第9週】レスターが敗者復活、会心の勝利

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敗者復活のレスター(左)がフォルクナーを破る 【photo by ZUFFA】

 「ジ・アルティメット・ファイター(TUF)シーズン9」(毎週火曜深夜0:00、WOWOWで放送)第9週。セミファイナルへ、残り一つ枠をかけた試合が実施される第9週だが、問題児ジェイソン・ピアスが、ダナ・ホワイトによる鶴の一声で離脱を言い渡され、チームUKのデイヴィッド・フォルクナーの相手が不在となってしまった。そのため、急遽(きゅうきょ)、チームUSAは敗者復活の1名が登場することになったのだが――。

 今週のエピソードは、ダン・ヘンダーソンにより、ピアス離脱がチームに伝えられるところからスタートした。誰かに敗者復活の幸運が舞い降りることで、数名のファイターが闘志を燃やした。

ピアス離脱でレスターが敗者復活

 マーク・ミラーは鼻を骨折してはいるものの、試合に意欲を見せ、前回のカードで歯を数本失ったフランク・レスターも同様、誰一人として、チームにはピアスの戦意のなさを疑う声は出なかった。

 ダナの決断がヘンダーソンへと伝えられる。「フランク」、ヘンダーソンがレスターの名を呼ぶと、「明日のファイトに備えておけ」と伝えはしたが、疲労が残るレスターに、ヘンダーソンも表情を曇らせた。

 それでも、レスターは手にした復活のチャンスを喜び、「フランクが勝ってくれることを願うよ」と、シリル・ディアバテとのミット打ちに励むチームメイトにピアスは激を飛ばした。

 ワークアウトが終わると、ヘンダーソンはUKのマイケル・ビスピンの下へと足を運んだ。トレーニング時間の変更を申し出たヘンダーソンは、「1週間だけで構わない」と頼み込んだのだが、「選手を信用していないんだろうな」と、ビスピンは拒んだ。

 また、対戦カードの発表に集った両チームだが、突如ビスピンがダマルケス・ジョンソンの顔面に水をぶっかけると、ジョンソンは帽子を投げ付け、ぶちギレた。ビスピンの言い分は、キャメル・ダラーより耳にした悪口雑言の発端は、ジョンソンにあったというものだ。

 しかし、これが勘違いであったことが発覚すると、ビスピンは謝罪。それでも、「けんかならビスピンであろうと駐車場でやってやる」と、静まる様子のないジョンソンであった。

 さらに、今週の試合が迫るなか、以前より、マウスピースを不快に感じていたフォルクナーに、催眠術療法士が登場、その効果のほどは――?

ヘンダーソンがレスターを称賛

 それでも、ビスピンは「残りの歯も奪ってしまえ!甘くないとこを見せてやれ!」とフォルクナーを送り出した。

 蹴り技を中心に、1ラウンドから優勢に進めたフォルクナーだが、90秒が経過すると、レスターが距離を詰め、ケージ際での攻防が始まった。長い攻防の後、ブレークが入ると試合は一気にペースアップ。フォルクナーがテイクダウンを奪うが、レスターもすぐに立ち上がり、五分の展開をみせたが、2ラウンドに入ると状況が一転。ここでフォルクナーが、マウスピースを落としたのだ。

 「わざとだ」と指摘するヘンダーソンだが、試合が再開されるとレスターが優勢に。フォルクナーがクリンチして、ブレークがかかったが、続けざま、レスナーの拳が頭部、ボディーと入ると、なんとかブザーまでは耐えたフォルクナーであったが、どうやら勝負あり。ダナからは、「ドロー、サドンデスに入る」という言葉もあったが、「みんな、ごめん。無理だ」というフォルクナーの言葉に、肩を落としたビスピン。その一方で、ヘンダーソンは、「フランクが見せたものは、決して教えることはできない」と、チームを4勝4敗に立て直したレスターをたたえた。

■TUFシーズン9:メンバーは以下の通り

<チームUSA>
・ウェルター級
ダマルケス・ジョンソン
フランク・レスター

・ライト級
キャメル・ダラー
ジェイソン・デント

<チームUK>
・ウェルター級
ニック・オシペチェック
ジェイムス・ウィルクス

・ライト級
ロス・ピアソン
アンドレ・ウィナー
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