【TUFシーズン9 第8週】ダナの一声「お前を戦わせる気はない」

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デント(右)が勝利を収め、チームUSAが追い上げる 【photo by ZUFFA】

 「ジ・アルティメット・ファイター(TUF)シーズン9」(毎週火曜深夜0:00、WOWOWで放送)第8週。残されたクォーターファイナルマッチは2つ。今週、試合に挑むのは、ウェルター級デイヴィッド・フォルクナー対ジェイソン・ピアス、または、ライト級ジェフ・ローソン対ジェイソン・デントのどちらかとなった。

今週の試合はローソン(UK)対デント(USA)に

 そんな折、チームUSAの状況は、ピアスのブドウ球菌感染で、悪化の一途をたどるばかり。コーチからも指摘を受けるネガティブな姿勢と、反抗的な態度はチームの輪を乱し始めている。

 そして、ピアスの対戦相手となるフォルクナーの状況もまた芳しくない。彼はマウスピースの装着により、吐き気を感じていることを明かし、マイケル・ビスピンもすぐに解決しなければどうにもならない問題だとして忠告する。

 一日のトレーニングを終え、USAのコーチ、ダン・ヘンダーソンはファイターをアルティメット・フリスビーの試合に連れ出した。その一方で、ピアスはアシスタントのヒース・シムズにけがの状態とファイトはできない意思を伝えたが、ドクターからの見解もない中でのピアス個人の判断では、コーチの困惑と失望は深まるばかりだ。

 やむを得ず、ライト級カードを選択したヘンダーソン。チームUKのローソン対USAのデントが今週の対戦となった。「殴り合い、というよりは、チェスのようなファイトになるだろう」と予想するヘンダーソンは、当然自軍の選手の勝利を願ってはいるのだが、デントのジムにおける反抗的な態度には、USAコーチ陣もしびれを切らしていた。

ダナの一声でTUF9は急展開を迎える

 一方、ローソンは、アマチュア時代も含め、アームバーで21勝を手にしてきた。当然デントからも同様にサブミッションの奪取を狙っている。オクタゴンの重い空気を和ますべく、ローソン、フォルクナーと、ディーン・アマシンガーがプロレスのマスクを被って登場。しかし、そんな空気を反転させるように、ダナ・ホワイトが現れ、ヘンダーソンとピアスを呼び付けた。

 「まだ戦えないのか?」とピアスに問うダナに、「メンタル面の準備はできている」と答えたピアスだったが、ダナは「こいつには戦いたい意思が見えてこない」と告げる。

 そんなピアスをよそに、デントとローソンは試合に向け準備万端。試合では、ローソンがグラウンドで上のポジションを支配し、1ラウンドを圧倒したが、スタミナ切れから徐々に失速。デントは落ち着いた表情から、2ラウンドになっても焦る様子はなく、2分38秒、アナコンダ・チョークを極め勝負をつけた。

 チームUSAの貴重な生き残りとなったデントは、ライト級セミファイナリストに決定したが、問題児同士の対戦となるウェルター級戦はといえば、ダナによるピアスに向けた「お前を戦わせる気はない」との言葉でTUF9は急展開をみせることになるのだった。
■TUFシーズン9:メンバーは以下の通り

<チームUSA>
・ウェルター級
ジェイソン・ピアス
ダマルケス・ジョンソン

・ライト級
キャメル・ダラー
ジェイソン・デント

<チームUK>
・ウェルター級
デイヴィッド・フォルクナー
ニック・オシピチェック
ジェイムス・ウィルクス

・ライト級
ロス・ピアソン
アンドレ・ウィナー
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