狩野×長谷川「僕らが攻撃を引っ張っていく」=横浜FMの攻撃を担う若きダブル司令塔

構成:ぴあ

狩野「2人で意見を言い合って、チームを良くする」

狩野は「アーリア(長谷川)を生かすことは、すなわち自分も生きる」と語った 【佐野美樹】

――話は変わりますが、お互いのプレーの特長や良さはどこですか。長谷川選手から見た狩野選手の魅力は?

長谷川 健太くんは、テクニックはもちろん、何よりほかの人と視点が違う。自分が欲しいタイミングでパスが来るし、ここはワンツーで突破したいというときに走ってきてくれる。自分が何かを要求しているとき、そこに来てくれるのが健太くんなんです。本当に最高のパートナーです(笑)。

狩野 そんな褒めても何もあげないよ(笑)。

――では、狩野選手から見た長谷川選手は?

狩野 アーリアは人とはサイズが違うので(186センチ)、同じプレーヤーとしてはうらやましいですよね(笑)。その人との違い、スピードであったり、高さであったりというところを生かしてあげられればと思う。アーリアを生かすことは、すなわち自分も生きることになるので。2人で意見を言い合って、チームを良くしていければと思います。

長谷川 生かしてください!(笑)。

――2人はプライベートでも仲が良いと聞きましたが、お互い遠慮なく意見を言い合い、調和していければいいと?

狩野 そうですね。どんどん言い合いたいですね。

長谷川 もう調和しています(笑)。僕は先輩に譲りますから(笑)。サッカー以外の部分でもお世話になってるし、試合中も遠慮や気を遣うことなくプレーできてます。

狩野 本当にそうなんですよ。遠慮し合うことがないですからね。

長谷川 健太くんにはこうしてほしいとかも言えるんです。

狩野 少しは気を遣ってほしいくらい(笑)。特にプライベートでは(笑)。2人ともB型だから仕方がないんですけど。自由にできるから楽なんだと思います。

長谷川 でも私生活でもコミュニケーションを取っていると、その人の考え方なんかが分かってくる。よく私生活では仲が悪くても試合中は仲良くしろ、なんて言いますけど、僕は違うと思う。それでは上を目指したり、優勝するようなチームにはなれない。チームにはまとまりや団結力って必要だと思う。相手の性格や特長をつかむことはプレーにも生きてくる。

狩野 特にうちのチームはキャラクターが濃いですからね。

長谷川 個々に存在感がある人が多いよね。

狩野 それだけに調子が良いときはガッチリはまるけど、歯車が狂い出すと、個々がおのおの考えるようになってしまう。みんなチームを思っての行動なんだけど、それがうまくかみ合わないときがある。

長谷川 だから、キャプテンの(河合)竜二さんは大変だと思います。

狩野 でも、チーム全員が同じ方向を向いて戦えれば、絶対に強いと思う。その中でも攻撃を引っ張っていくのは僕らだし、引っ張っていかなければって思っている。

長谷川 引っ張っていかなければダメですよね。

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