ゴールデンボーイ・プロモーションズ、ホルヘ・リナレスと契約 2階級制覇王者リナレスは大物との対戦を望む
米国のゴールデンボーイ・プロモーションズとプロモーション契約を結んだリナレス(中央) 【(C)NAOKI FUKUDA】
ゴールデンボーイ・プロモーションズのモニカ・シアーズは、リナレスの契約について以下のコメントを発表した。
「『エル・ニーニョ・デ・オロ』(英語で「ゴールデン・ボーイ」)というニックネームを持つ、世界2階級制覇王者のホルヘ・リナレスは、ボクシング界で最も過小評価されている世界王者でしょう。しかし、それも今日を境に変わります。ゴールデンボーイ・プロモーションズが、この無敗のベネズエラ人天才ボクサーとプロモーション契約を結んだからです。ゴールデンボーイ・プロモーションズは、日本の帝拳プロモーションと共同でリナレスをプロモートしていきます。これは、リナレスの名を全米の一般の人たちすべてに知らしめるための、第一歩です」
また「ゴールデンボーイ・プロモーションズ社長のオスカー・デラ・ホーヤは『ホルヘ・リナレスの試合を見た者は誰でも、彼が世界のトップ選手のひとりであり、パウンド・フォー・パウンドであると、分かるでしょう』と語っています。残念ながら、米国ではまだ彼の試合を見たことのある人は多くありませんが、われわれがそれを変えます。そしてホルヘは、彼にふさわしいビッグマッチを行ない、名声を獲得するでしょう」とコメントした。
リナレスは「私はこれまで日本や、メキシコ、パナマのファンの前で試合することを楽しんできました。しかし、私は世界のトップ選手すべてと戦いたいし、彼らはここ米国で試合をしているので、私も米国で戦う必要を感じていました。ゴールデンボーイ・プロモーションズは私に、ビッグマッチを組むと約束してくれました。だから米国で試合し、さらに多くのタイトルを獲得するのを楽しみにしています」と語った。
デビューしてすでに7年近いリナレス(27勝無敗18KO)は、ベネズエラのバリナス出身で、日本を主戦場に戦って知名度を上げてきた。特に彼の唯一の米国での試合となる、2007年7月21日のラスベガスでのオスカー・ラリオス戦を10ラウンドでKOして空位のWBCフェザー級王座を獲得した試合から、このハードパンチを持つボクサー・ファイターの名は、世界的に広まり始めた。
ガマリエル・ディアスを相手に最初の防衛を果たした後、リナレスはジュニア・ライト級に階級を上げ、08年11月にワイベール・ガルシアを5ラウンドでKOして、空位のWBA世界王座を奪取した。最近では、7月27日にホサファト・ペレスを8ラウンドでTKOして王座防衛を果たしている。
ゴールデンボーイ・プロモーションズが組むリナレスの最初の試合日と相手は、近日発表される。
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