引退をかけ武蔵が大勝負「バンナに勝つ」=K-1開幕戦前々日会見

スポーツナビ

京太郎に秘策アリ「ハマればルスランは床に寝る」

日本人エース交代へ、京太郎は開幕戦をなんとしてでもクリアしたい 【スポーツナビ】

 K−1では日本人初の重量級王者となり、勇躍ワールドGPの初舞台を踏むK−1ヘビー級王者・京太郎。ベルトを手にして初めての、またリングネームを改名して初の試合となった8月代々木でも極真世界2位をカウンターで粉砕し、その実力が天井知らずの勢いで伸びていることを証明してみせた。
 引退を表明している武蔵から日本人エース完全交代をアピールするには、開幕戦を勝利して日本ラウンドのベスト8進出は絶対条件だろう。迎える相手はロシアの速射砲、ルスラン・カラエフ。京太郎は「この作戦がハマればおもしろくなる。ルスラン選手は床に寝ることになるでしょう」と“秘策アリ”をにおわせた。

──コンディションは?

 たとえ悪くてもここでは絶対に悪いと言えないので、まあ「いいです」

──対戦相手の印象は?

 昔は「すごいな」と思っていたし“陽気ないい人”と思っていますけど、勝負となると話は別、今なら勝てると思うし、勝ちたいと思っています。

──作戦は?

 全部は言えないですけど、この作戦がハマればおもしろくなることは間違いないです。
 うまくハマれば、ルスラン選手は床に寝ることになるでしょう。

──公開練習後の調整は?

 休養と、今までやってきたことの確認ですね。

──韓国の食事はいかがですか?

 どの定食屋でも赤い、辛い料理ばかりで困っているんですけど、東大門市場へ行く予定なので、何かおいしいものを探してみようと思います。

──なぜ改名を?

 僕の苗字は藤本なんですけれども「前田さん」と言われても「え?」という感じで、京太郎というのは親が付けてくれた名前でもあるので、責任感が出てきたこととか、いろいろな意味を込めて変えました。

──昨年からアルバイトの時給は上がりましたか?

 今年もその質問を楽しみにして来ました。先日、1000円という壁を乗り越えました。

──髪型がおとなしくなりましたね。

 谷川(貞治)さんたちと話をして、僕の髪型でイライラする人もいることを知りました。
 もっと上へ行ければ、もっといろいろな自由な髪型にしたいと思います。
 優勝もそうですけれども、僕の夢である「有名になること」にこだわっていきたいですね。

──入場パフォーマンスは用意している?

 僕は大阪人なので、そう言われるとつらいんですけど、今回は普通ということでちょっとすみません。

──京太郎選手が勝って、武蔵選手が負けると事実上の世代交代となります。

 ファイナル8で世代交代の日本人対決があれば盛り上がるし、K−1にとってもいいことだと思います。
 僕は“対外国”ということを1番に考えていますが、上の人を超えることも大切なことだと思っています。

──抽選会では武蔵選手の隣を選ぶつもり?

 まだ分からないですけれども、楽しみにしていてください。
 1・2番、8・9番を引いてもおもしろくないので、3・4・5・6番を引いて盛り上げたいですね。

金泰泳「面白い試合に」第1試合から爆発予告

「面白い試合になる」と予告した金泰泳 【スポーツナビ】

 金泰泳はアジア予選で敗退し、狙っていたトーナメント出場とはならなかったが、本戦第1試合のスーパーファイトでカタリン・モロサヌと対戦。“欧州のブンブン丸”を迎え「FEGに『なぜこんな難しい相手を選んだのか』と言いたい(笑)」と冗談ながらに“文句”を言いながらも、「面白い試合になる」と予告。
 さらに、DREAM、K−1MAXへの出場、そして最終的にK−1ヘビー級王者と目標を語った。

 以下は金のコメント。

──ファイナル16ではなく、スーパーファイトの方で戦うことになりました。

 正直なところ残念な気持ちはありますが、がんばろうと思います。

──「DREAM」とK−1、どちらが向いていると思いますか? 減量をしてK−1MAXに出る考えはありますか?

 K−1とDREAM、どちらに出場することも挑戦です。K−1MAXにも挑戦したいと思ってます。

──対戦相手(カタリン・モロサヌ)はアグレッシブな選手です。

 難しさを感じています。FEGに「なぜこんな難しい相手を選んだのか」と言いたい(笑)。でも、面白い試合になるとは思っています。

──いつまで現役を続けるつもりですか?

 できないと思えばできないし、できると思えばできると思います。
 自分より若い選手が引退していくことはさみしいです。

──引退までに成し遂げたい目標は?

 K−1ヘビー級でチャンピオンになることです。

──作戦は?

 攻めてくるところを逃げずに立ち向かうつもりですが、当たりが重ければ動いていこうと考えています。

サップに憧れる男・モロサヌ「アグレッシブに行く」

“欧州のブンブン丸”モロサヌ、その実力は!? 【スポーツナビ】

 昔のボブ・サップに憧れているという“欧州のブンブン丸”カタリン・モロサヌが、スーパーファイトながらもワールドGPに参戦。念願の大舞台でアピールすべく「もちろん、アグレッシブに行く」と、ゴング開始からエンジン全開で突進することを約束した。

──韓国はどうですか?

 とてもきれいな国だ。俺の祖国、ルーマニアも見習う点が多いよ。

──コンディションは?

 韓国を走って回れるくらい調子がいいよ。

──対戦相手(金泰泳)の印象は?

 強くて絶対にあきらめない、サムライのような心を持った選手だよ。だから俺は4ラウンド戦うための準備をしてきた。

──モロサヌ選手が耕運機に乗っている写真を見たことがあります。

 テレビの収録で乗ったんだ。農家が本業というわけじゃないよ(笑)。

──今回もアグレッシブな試合を?

 もちろん! それが俺のスタイルだからね。俺は体が小さいから、スピードを生かした試合をしないとね。そっちの方がテレビとしてもおもしろいだろう?

──鼻をけがしているんですか?

 ノー! これは俺のいつもの鼻さ。傷のように見えるが何でもないよ。

美人戦士スジョン、本業は芸能界より格闘技

韓国で人気の美女戦士スジョン、格闘家としての実力も見せつける! 【スポーツナビ】

 オープニングファイトに出場する韓国の人気女子選手イム・スジョンも会見に出席。スジョンは将来の夢を“格闘技の指導者”と話した。

 スジョンは選手として高い能力を備えることに加え、ルックスの良さと明るい性格から、韓国で人気があることはもちろん、日本でも人気の選手。試合の合間にはテレビのバラティ番組や、映画に出演するなどの芸能活動も行っているが、あくまで情熱を注ぐ本業は格闘技であることを強調。「自分をかわいく見せたいという気持ちもはあるけど、試合は別。髪がグシャグシャになっても平気です。将来はリハビリもできる指導者になりたいです」と将来の夢を明かしていた。
■「K−1 WORLD GP 2009 IN SEOUL FINAL16」
9月26日(土)韓国・オリンピック第1体育館 開場14:30 開始15:30

<第9試合 FINAL16 3分3R延長2R>
バダ・ハリ(モロッコ/ショータイム)
ザビット・サメドフ(ベラルーシ/チヌックジム)

<第8試合 FINAL16 3分3R延長2R>
ピーター・アーツ(オランダ/チーム アーツ)
アリスター・オーフレイム(オランダ/ゴールデン・グローリー/推薦)

<第7試合 FINAL16 3分3R延長2R>
ジェロム・レ・バンナ(フランス/Le Banner X tream Team)
武蔵(日本/正道会館/推薦)

<第6試合 FINAL16 3分3R延長2R>
セーム・シュルト(オランダ/正道会館)
ダニエル・ギタ(ルーマニア/Kamakura Gym)

<第5試合 FINAL16 3分3R延長2R>
エヴェルトン・テイシェイラ(ブラジル/極真会館)
シング“心”ジャディブ(インド/TOWIN)

<第4試合 FINAL16 3分3R延長2R>
ルスラン・カラエフ(ロシア/フリー)
京太郎(日本/チームドラゴン)

<第3試合 FINAL16 3分3R延長2R>
エロール・ジマーマン(キュラソー島/ゴールデングローリージム)
グラウベ・フェイトーザ(ブラジル/極真会館/推薦)

<第2試合 FINAL16 3分3R延長2R>
レミー・ボンヤスキー(オランダ/チーム ボンヤスキー)
メルヴィン・マヌーフ(オランダ/マイクス ジム/推薦)

<第1試合 スーパーファイト 3分3R延長1R>
カタリン・モロサヌ(ルーマニア/ローカルコンバットチーム)
金泰泳(日本/正道会館)

<スペシャルファイト(2)3分3R延長1R>
イム・チビン(韓国/KHANジム)
タヒール・メンチチ(コソボ共和国/チーム・スーパープロ)

<スペシャルファイト(1)3分3R延長1R>
イム・スジョン(韓国/BARUNSON GAMES/サムサンイーグル)
チェン・チン(中国/北京盛華国際武術倶楽部)

<オープニングファイト(2)3分3R>
ソン・ミンホ(韓国/KHANジム)
キム・ネチョル(韓国/安城ソルボン・チームハンス)

<オープニングファイト(1)3分3R>
洪太星(日本/極真会館)
ミョン・ヒョンマン(韓国/テウン会館・M−1クレジット)

4/4ページ

著者プロフィール

スポーツナビ編集部による執筆・編集・構成の記事。コラムやインタビューなどの深い読み物や、“今知りたい”スポーツの最新情報をお届けします。

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント