3日がかりの試合を制したナダル、調子を崩したゴンサレス=全米オープンテニス 第13日
全米オープン第13日、雨で順延していた男子シングルス準々決勝は、ナダルがゴンザレスを下し4強入りを果たした 【Getty Images】
現地時間12日に行われた全米オープン第13日、この日は第2セットのタイブレーク、ナダルが3−2と先行した場面から再開したが、ゴンサレスはまったく精彩のないプレーで敗れていった。
「今日はどうしてしまったんだい?」という記者の質問に、ゴンサレスは「それは言えない。なぜなら答えを持っていないからだ」と答えた。「故障があったのか?」と尋ねられても「思うようにボールが打てなかったんだよ。僕のショットは、いつものように相手にダメージを与えることはできなかった。ベストは尽くそうとしたんだ」と答えるだけだった。
前日は会場で「7時間、試合開始を待たされた」というゴンサレスだが、それはこの不振の原因ではない、と断言した。
雨天中断で尻すぼみになってしまった試合
第1セットを先取したナダルだったが、腹筋痛でトレーナーを呼ぶ場面もあった。ゴンサレスの思い切りのいいグラウンドストロークが、手負いのナダルを制する可能性もある――。
そんな期待がふくらんだところでの、雨天中断だった。
2日後に再開された試合は、まったく別物だった。どんな理由なのか、思うようにならないプレーにいら立つゴンサレス。スリルを感じる場面もなく、試合は尻すぼみになっていった。
仕切り直しの勝負を制したナダルの勝利にけちを付けるつもりはないが、あのまま試合が続いていたら、と思わずにいられない。試合が白熱すればするほど、ゴンサレスは燃える。ナダルもしかり。あのまま続きが見たかった。
自然環境の影響を受けるのもテニス
車いすテニスの国枝慎吾(ユニクロ)も、11日は1日待ちぼうけを食わされた。だが、この日の午前中、雨の止んでいるうちに試合を済ませた国枝は「待つのもテニスですから」と涼しい顔だった。確かに、待つのもテニス、順延や中断に調子を狂わされるのもテニス、なのかもしれない。
日程が大きく狂うのは困りものだが、自然には逆らえない。
<了>
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