日本ジュニア、大舞台で見えた明るい兆し=全米オープンテニス 第8日
シングルスに6選手送り込むも、4選手が初戦敗退
前日、江原弘泰(Fテニス)が1回戦を突破し、女子シングルス第13シードの井上雅(椙山女学園高)はまだ初戦を迎えていないが、この日、4人が初戦で敗退するとは予想もしていなかった。
この結果は、厳しく受け止めるべきだろう。初戦から強豪に当たった選手もいたが、いずれにしても、2つ3つと勝ち上がっていけるだけのレベルには達していなかったのだ。 ウィンブルドンでは井上がベスト4、江原が3回戦進出と結果を残し、今大会にもシングルスのドローに男女各3人を送り込んだ日本ジュニアだが、まだ本当の力はないと見るべきなのかもしれない。
将来のプロ転向を見据えて戦うジュニア選手たち
尾崎はこの夏、オーストラリアに遠征。大会はトップグレードではなかったが、1週目の大会で準優勝し、翌週は見事優勝している。全米予選の前週は、カナダの大会でベスト8に入っている。そうした取り組みが、今回の本戦出場に結びついたのだ。
本戦の出場権をつかんだ日本の6人は、それぞれ海外のトーナメントでもまれ、力をつけた結果、この舞台に立ったのである。
杉山愛も彼らに「トライしているのはいいこと。ここで通用すれば一般に移行しやすい」とエールを送っている。
尾崎、明日につながる惜敗
「フォアハンドで展開し、最後はネットに出るテニスがしたい」という尾崎。スピンの効いたボールで相手を下がらせ、逆に自分はコートの内側に入っていって、早いタイミングで展開する、分かりやすく言えばジュスティーヌ・エナン(ベルギー)のようなテニスを目指しているのだと思う。この試合でも、その狙いがよく分かった。仕留める寸前でミスをする場面もあったが、この大舞台で、自分のやるべきテニスを遂行したことには大きな意義があるはずだ。
「外国人のトップの選手のボールは質が違う。でも、それ以上のボールが打てるように練習したい」と尾崎。惜敗の試合後に見せた涙は、明日につながるはずだ。
<了>
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