所英男×山本優弥スペシャル対談=Fight&Life発

ファイト&ライフ

所英男と山本優弥が互いのスタイルについて語った 【ファイト&ライフ】

 見る者の胸を熱くさせ、いつの間にか会場の雰囲気を一つにしてしまう。どんな強敵と対戦しても諦めずに、気持ちを前面に押し出した試合をする。所と山本は強さだけでなく、そんな才能を持っている選手だ。現在、「DREAM」と「K−1 WORLD MAX」というビッグイベントで世界の頂点を目指している2人。逆境ファイターの夢の競演がここに実現!

山本優弥「最初に所さんの試合を見た時に、打撃の選手だと思いました」

所英男のミドルを受ける山本優弥 【ファイト&ライフ】

――お2人は今日が初対面になるんですか?

山本 はい。いつも試合は見させてもらっているんですが、直接お会いするのは今日が初めてになります。

 僕も山本選手と同じで、ずっとテレビで山本選手の試合を見ていたんですけど、7月のドラゴ戦を初めて生で見させてもらったんですね。その時の会場人気のすごさに圧倒されました。

山本 そんなことないですよ! 絶対に所さんの方が人気ありますって(笑)。

 いやいや。僕が試合を見ていて感じたのは、山本選手はお客さんの声援が大きくなるとそれに乗って戦うじゃないですか。周りの声に押されてガンガン前に出て行ける選手なんだなと思いました。

山本 そう言ってもらえるとすごくうれしいですね。

 応援してくれる人が増えれば増えるほど、燃える選手はうらやましい限りです。

山本 僕が最初に所さんの試合を初めて見たのは所さんがバックブローで勝った試合なんですよ。

 2005年にHERO’Sで戦った(アレッシャンドリ・フランカ)ノゲイラ戦ですね。

山本 そうです。僕が初めてK−1のオープニングファイトに出たのが2005年なんですね。それで同じ年に所さんが華々しくHERO’Sでデビューして、その年のDynamite!!にも出て。総合格闘技の細かい技術のことは分かりませんが、普通にゴールデンタイムにテレビで試合をしているし、格闘技雑誌を見てもいつも載っているんで、ミーハーな僕は「すごい選手がいるんだな」と思って試合を見てました。

 山本選手は対戦相手が日本人だろうが外国人だろうが関係なく、ガンガン打ち合うじゃないですか。きっと専門家の方が見れば細かい技術があると思うんですけど、そこまでは分からない僕が見ても、山本選手の試合は胸が熱くなるし、きっと素人のお客さんが見ても面白いと感じるんじゃないですかね。ドラゴ戦のマイクパフォーマンスはちょっと面白かったですけど(笑)。

山本 トレーナーさんに「お誕生日おめでとうございます」と言ったところですか?

 ドラゴ相手にあんなにバチバチ打ち合った選手がなんでいきなり「お誕生日おめでとうございます」なんだろうって(笑)。しかもグローブを着けているのにすごく器用にマイクを両手で持ってしゃべるじゃないですか。その姿のギャップが面白かったです。

――あれ? 所選手もマイクアピールする時には両手でマイクを持ってません?

 そうなんですよ。癖で両手で持っちゃうんです。カラオケに行っても、いつの間にか両手で持ってるんです。

山本 所さんも面白いじゃないですか(笑)。でも意外なことに共通点があるんですね! 実は、僕はさっき所さんに言っていただいたことをそのまま所さんにお返ししたいくらいで、所さんは会場人気があっていつも面白い試合をするという印象があるんですよ。周りの声援を力にして戦うし、僕みたいにやっている競技が違う人間でも、所さんの試合を見ていると胸が熱くなります。

所英男「実はタイ人のコーチにミットを持ってもらっていたんです」

2人は「DREAM」「K-1 WORLD MAX」の舞台でそれぞれ世界の頂点を目指す 【ファイト&ライフ】

――こうしてお2人の話を聞いていると、ファイターとしては似たもの同士なんじゃないですか?

 言われてみるとそうかもしれないです。

山本 マイクも両手で持ちますしね。

 確かに(笑)。

――今日は撮影用に山本選手にミットをもらって所選手に左右のミドルを蹴ってもらったんですが、山本選手は所選手の蹴りを受けてみていかがでした?

山本 僕は試合を見た時からずっと所選手のことをもともと打撃系の選手だと思っていたんですよ。打撃が強くて寝技もできる選手みたいな。

 そういう風に見てもらっているのはすごく意外です。一般的には寝技の方が強いグラップラー、寝技の選手だと思われることが多いんで。

山本 そうなんですか? ミットを持った印象は、すごく蹴りがうまいなと感じましたよ。

――所選手はパワーオブドリーム時代にタイ人トレーナーさんに打撃を教わっていたんですよね

 そんな大層なものではなくて、ミットを持ってもらっていたくらいのレベルですよ、しかも数える程度に。でも僕が一番最初に打撃を教えてもらったのがそのトレーナーさんで、タイ人の方に基礎を教えてもらったのはラッキーだったかもしれないです。

山本 何と言うトレーナーさんだったんですか?

 “ネン”というトレーナーで、僕らはネンさんと呼んでました。

山本 ネンさん! 僕も知っていますよ! アヌワット・ゲオサムリットとかムエタイのスーパースターを育てたトレーナーさんでウィラクレックジムでも教えていた人です。

 そんなにすごいトレーナーさんだったんですね。教えてもらっていた頃は知らなかったです。

(以下、Fight&Life vol.14に続く)[取材・文 熊久保英幸(GBR)、撮影 寺澤有雅]

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2009年10月号 定価880円
(株)フィットネススポーツ発行
TEL 03−5653−1322

<コンテンツ>
●[BOXING BEAT発行記念特別インタビュー] WBC世界バンタム級王者 長谷川穂積が語る必殺カウンター打撃法とは?
●[独立創刊記念スペシャル対談] 所英男×山本優弥 石井宏樹×宍戸大樹 菊田早苗×中村K太郎
●岡見勇信監修 UFC主要ファイタータイプ別分類表
●MMA最前線SUMMER SUPECIAL MMAムエタイって面白いでしょ? 青木真也/吉鷹弘/佐々木功輔
●[ドキュメントインタビュー] 彼らが格闘技を続ける理由 Why they are here? 礒野元/TAISHO/芹澤健市
●[別冊付録16ページ]新時代到来! 女子キックボクシング大特集  神村江里加×レーナ 陣内まどか 岡田円
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