RENAが優勝宣言「すごく自信があるんですよ」=「Girl's S-cup」直前インタビュー

優勝候補のRENAが試合直前の心境を語った 【(C)シュートボクシング協会】

 シュートボクシング女子部門の中心選手として注目を浴びるRENAにとって、8.23「Girl's S−cup」はこれまでで最大の闘いとなる。学校の夏休みを利用してシーザージムで出稽古を行うなど、ハードなトレーニング積んで迎える大一番。彼女を支えるのは、誰よりも練習をしてきたという自負、そしてシュートボクサーとしての誇りだ。

RENA「負けることで勝つために何をすればいいか見えてきた」

――シーザージムでは、どのくらいの期間、練習したんですか?

 7月の21日から10日間くらいです。

――実際に練習してみていかがですか。シーザージムはシュートボクシングの本部ジムでもあるわけですが

 いやぁ、厳しいですねぇ。練習も厳しいんですけど、慣れない環境なので。それに、RENAがしっかりしてないと、“及川道場はどんな練習してんねん”って言われてしまうし。だから必死で練習についていきましたね。

――自分のための練習であると同時に、及川道場を背負って東京に来たという感じで

 だから気が抜けなかったし、そのぶんメンタル的に強くなれたと思います。わたし、小6から及川道場に通ってて、10日も道場に行かなかったことってないんですよ。かぜで何日か休んだくらいで。

――毎日のように道場の仲間と顔を合わせていたと

 だから今回、初めて10日もみんなと会えなかったのが寂しくて。だけど練習ではヘコんでられないんで。そういう面でも鍛えられたと思います。

――前回、ジュエルスでの試合では意識的に投げを使っていましたが、かなり練習されたんですか?

 今年から柔道の練習をするようになったんですよ。やっぱり、去年MIKU選手に投げられて負けたのが大きかったです。負けることで、勝つために何をすればいいのか自然と見えてきた感じで。教えてもらってるのは現役時代に秋山(成勲)選手のライバルだった方なんですよ。

――じゃあ、かなり本格的ですね

 最初は受け身から始めて。基本的なことからやってますね。

――前回の試合では、投げという課題をクリアできた感じですか

 クリアできたんですけど、投げを狙いすぎちゃったのは新しい課題ですね(笑)。“投げたんねん!”って思いすぎちゃって。でも、しっかり投げれたことで自信がついたので、次からはうまくバランスが取れると思います。

――出稽古の期間には、かなりたくさんの取材を受けたみたいですね

 はい。もう覚えてないくらい(笑)。でも取材してもらえるのはうれしいですね。注目されるのはいいことだと思うんで、載れるだけ載りたいなって。

――その辺はシュートボクシングの女子を引っ張る自覚でもあるんでしょうね

 ただ、やっぱり大事なのは試合なので。

――実際、「Girls S−cup」はかなり重要な闘いになりますよね

 人生の分岐点だなと思います。

RENA「誰が相手でも優勝できる自信はあります」

――まず、この大会をやると聞いた時の心境はいかがでしたか?

“よっしゃ!”って思いました。やっぱりベルトっていうのがすっごい大きいですね。エースって言われれても、これまでは形になるものがなかったので。

――ベルトを意識するようになったのって、いつぐらいからなんですか?

 もう、デビューする前からですね。

――最初からチャンピオンになるつもりでデビューしたと

 はい。先生(及川知浩)がベルトを持ってるので“わたしもほしい”みたいな。

――今、ベルトを巻くだけの自信ってついてきました?

 それはもう、ずっと持ってます。

――トーナメントの組み合わせも決まりましたが、出場メンバーの印象はいかがですか?

 特に意識はしてないです。イム・スジョンには一回負けてますけど、次やったら勝てる自信があるんで。“当たれたらいいなぁ”くらいの感じで、そんなに意識してないですね。

――トーナメントには総合格闘技の選手もたくさんいますよね

 確かに、総合の選手は組んだら強いと思うんですけど、こっちには打撃があるし、投げも克服したし。怖いものはないですね。V(一)さんは立ち技の試合を見たことがないし、石岡(沙織)さんはシュートボクシングの試合をしてますけど、手数が少なかった。誰が相手でも、優勝できる自信はあります。

――優勝を目指す上で、最も重視している部分はどこでしょう

 やっぱり気持ちですね。シーザージムで緒形(健一)さんに“1日3試合すれば、痛いところも必ず出てくる。一回勝って、もういいかと思ってしまうことがあるから。そういう時は、自分が絶対に一番になるって思い続けた人間が勝てるんだ”って教えていただいたんですよ。やっぱり、S−cupで優勝した方と一緒に練習すると、すごく勉強になりますね。

――その気持ちの面が、この夏はかなり鍛えられたわけですよね

 そうですね。だから、すごく自信があるんですよ。それに、去年S−cupの大きい会場で試合したり、韓国に行ったり「ジュエルス」に出たり、いろんな経験もしてきてるんで。これまで10戦してきたんですけど、その経験を全部出せば、優勝できると思ってます。
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