ロディックの頑張りが生んだ、ファンの記憶に残る名勝負=ウィンブルドン・男子シングルス決勝
史上最多、通算15個目のグランドスラムタイトルを手にしたフェデラー 【Getty Images】
テニスファンの心に深く刻まれる試合
特にアンディ・ロディック(米国)が素晴らしかった。試合開始から第5セット第30ゲームが始まるまで、一度もサービスブレークを許さなかった。以前の彼のように力任せにサーブを打ち込んでいたのではない。ファーストサーブはセンターを中心に、セカンドサーブはフェデラーのボディ(体の正面)を中心に攻め、自由にリターンを打たせなかった。ただ、7本のブレークポイントのうち6本までは逃れたロディックだったが、最後の7本目でつかまった。