KID、ムエタイ王者に学ぶ=ファイト&ライフ発

ファイト&ライフ

「DREAM.9 フェザー級GP 2nd ROUND』で約1年半ぶりのリングに上がるKID(中央) 【ファイト&ライフ】

 5月26日(火)横浜アリーナで開催される『DREAM.9 フェザー級GP 2nd ROUND』で約1年半ぶりのリングに上がるKID。その復帰戦を前にFight&Lifeではムエタイ好きを公言するKIDにワンロップとの技術交流の場をセッティングした。ワンロップとの技術交流で本格的なムエタイのエッセンスを吸収したKID。そのKIDから総合のテクニックを教わったワンロップ。約90分間に及んだ対談・技術交流を完全サポート!

夢の技術交流を実現させちゃいました

――KID選手はプロデビューする前にタイでムエタイの練習をしていたんですよね?

KID そうですね。センティアンノーイのジムで練習させてもらったんですよ。それまで練習ではミドルなんて蹴ったことがなかったのに、タイに行ったらずっとミドルを蹴らされて。めちゃくちゃ足が痛くなった(笑)。ミットも皮のやつだし、タイのサンドバックには中に木が入ってるんですよ。だから考えられないくらい固くて。でも痛いのを我慢してずっと蹴っていたら、最後の方はそれなりに蹴れるようになってましたね。

――ワンロップ選手はKID選手のことはご存知ですか?

ワンロップ もちろんです! KID選手はとても有名な選手ですから。テレビで試合も見たことがあります。体が小さいんですけど、スピードが速くて力が強くて攻撃力がある。本当に強い選手だという印象ですね。

KID 俺もワンロップの試合はずっと見てて、インターネットでワンロップの試合を検索してそれを見たりもするんですよ。だからワンロップの試合が決まると、すごい楽しみなんですよ。「やばい、生でワンロップを見られる」みたいな(笑)。 

――KID選手はワンロップ選手のどこに魅力を感じているんですか?

KID たくさん動けるし、スピードも速いし、ミドルキックもハンパない。特にミドルを蹴った後に(パンチの身振り手振りを交えながら)パンパン! って連打するじゃないですか。あれが参考になるなと思って見ているんですよ。

――KID選手は打撃のスタイルもパンチが主体なので、同じタイ人でもカノンスックのようなパンチャーの選手の方が好きなのかなと思っていたんですよ。

KID カノンスックのことも知ってるけど、俺はワンロップの方が好きですね。ワンロップは左ミドルがすごく綺麗だし、そこからのコンビネーションが技術的に勉強になる。

ワンロップ そういう目で見てもらっていたんですね。うれしいです。

KID やっぱり最初にタイで練習した時にスゲエと思ったのが蹴りだったから。後は首相撲ですね。俺らみたいにレスリングをやっている人間はああいう形になると下(=タックル)にいっちゃうんですよ。でも首相撲は首だけをコントロールしてヒザ蹴りをバンバン入れるっていう。同じ組む技術なんだけど、レスリングとは全然違うものだなって思いました。UFCでもアンデウソン・シウバが首相撲からのヒザ蹴りで勝っているじゃないですか。ああいうのを見ると、首相撲は総合格闘技でも使えるんだなって思いますね。

ワンロップ 私も総合格闘技の試合を見ていて首相撲は使えるんじゃないかなって思います。ただ、レスリングのことはKID選手の方が詳しいですし……。

KID 俺がワンロップと首相撲やったらボコボコにされちゃうよ(笑)。

――KID選手も幼い頃からレスリングをやっていて、ムエタイも子供の頃からずっと練習を続けるじゃないですか。そういう部分でムエタイの選手に共感できる部分はありますか?

KID いやあ、俺らよりもムエタイの選手の方が大変だと思う。彼らは生活のためにちっちゃい頃から練習していて、俺らはそういう環境でやっているわけじゃないから。やっぱりそういう精神的な部分はタイの選手の方が強いですよ。

ワンロップ 日本人にもチャイスー(闘う心)を持った選手はたくさんいますけど、基本的にはちょっとやさしいかな(笑)。

KID でもチャイスーは小さい頃から格闘技やっているからとか、あんまり関係ない。持って生まれたものっていうか。その人の素質だと俺は思っている。

ワンロップ KIDさんの言う通り。チャイスーは練習して覚えるものじゃないです。選手がこの世に生まれた時から持っているものですよ。

KID 俺は5歳からレスリングを始めて、24歳まではレスリングをやってました。それで24歳からは総合を始めて、今年で32歳だから、レスリングと総合を合わせると、もう27年も格闘技やってますね。

ワンロップ 私は8歳からムエタイをやっているので、18年はムエタイをやっています。

KID やっぱりムエタイの選手も選手生活が長いよね。

ワンロップ はい。(日本語で)ツカレマス(笑)。

※以下、「Fight&Life vol.12」に続く。

[取材・文:中村拓己(GBR) 撮影:寺澤有雅]

「Fight&Life vol.12」

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