石川遼、あこがれのタイガー・ウッズと同じ舞台へ=男子ゴルフ

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 男子ゴルフの米ツアー(PGAツアー)、アーノルド・パーマー・インビテーショナルが現地時間26日から、米フロリダ州オーランドにあるベイヒルクラブ&ロッジで開催される。今大会には、ディフェンディングチャンピオンであるタイガー・ウッズ(米国)はもちろん、PGAツアー3戦目となる石川遼が参戦する。

ブランクからの完全復活を誓うウッズ

完全復活を誓うタイガー・ウッズ 【PGAツアーモバイル】

 けがの影響で1年近いブランクから復帰したウッズは、今季2戦出場してまだ優勝がない。しかし、「この大会ではいつも好成績を収めているから」と験がいい大会での完全復活を誓う。また、ウッズはこの大会が行われるオーランドからほど近くに住んでおり、「ゴルフの発展に貢献できるだけじゃなく、大会中は自宅でも寝ることができるから」と環境面でも万全の状態で臨む。

 復帰してからのプレーについては、「日々よくなっていると思う。ストロークだけでなく、感覚もね。こんなに早く感覚が取り戻せたことに驚いている。ただ、自分のプレーには満足しているけど、成績に関して不満はある」と語っている。

ウッズとパーマー氏の関係

ゴルフ選手として名声を集めると同時に、ゴルフの発展に尽くしたパーマー氏 【PGAツアーモバイル】

 さて、この大会のホストであるアーノルド・パーマーのプレーを覚えている方はどのくらいいるだろうか。今年9月で80歳になるパーマー氏だが、彼ほどゴルフ選手として名声を集めると同時に、ゴルフの発展に尽くした人物はいないだろう。ウッズが現在の位置を確立したのも、パーマー氏の成功なしにはあり得なかったと言える。

 そんなタイガーとパーマー氏の間のエピソードには、こんなものがある。昨年の大会の最終日18番ホール、タイガーはプレーオフを避けるために7メートル強のパットを決める必要があった。この重要な場面で、なんとパーマー氏は微笑みながらグリーンを後にしたのだ。パーマー氏はタイガーの優勝を予見していたのかもしれない。タイガーは見事にパットを沈めて優勝を決めると、パーマー氏はホストとして彼に祝福を述べた。偉大なゴルフ選手同士の2ショットに会場が沸き上がった。

石川の予選突破は、スイングの安定感が鍵

あごがれのタイガーと同じ舞台へ立つ石川遼 【PGAツアーモバイル】

 今大会に、石川遼を個人的に招待したのもこのパーマー氏だ。石川は「自分のことを知っていたことに驚きました。とても感謝していますし、プロゴルファーとしてとても尊敬しています」と、パーマー氏への感謝と敬意を表していた。

 ツアー2戦目(トランジションズ選手権)で念願の予選突破を達成しながら、土日のラウンドで崩れしてしまい、今後に課題を残した石川。同じようなプレーが続けば、予選突破しても第3ラウンドで再び予選落ちする可能性があるだけに、4日間を通して安定したゴルフを続けたい。
 スイング改造後は、ティーショットもアイアンも方向がブレているので、それをどこまで調整できるかが鍵となるだろう。あこがれの存在であるタイガーと同じ舞台に立ってプレーすることだけに満足せず、最終日まで優勝争いに絡む活躍を期待したい。

 石川の初日は1番スタートの最終組で午後2時04分から、アンドリュー・マギー(米国)、ジェイソン・デイ(オーストラリア)と回る予定。一方のタイガーは、その前の12時55分から昨年の全英オープンとPGA選手権を制覇しているパドレイグ・ハリントン(アイルランド)、マーク・ウィルソン(米国)とスタートする。

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