再起即2階級制覇なるか ミハレスが危険な賭け=ボクシング
クリスチャン・ミハレス対ネオマール・セルメニョ
再起即2階級制覇なるか、ミハレスが危険な賭けに挑む 【(C)NAOKI FUKUDA】
ダルチニャン戦後、ミハレスはすぐにバンタム級への転向を口にしたが、これほど早く世界戦にこぎ着けるとは……。
川嶋勝重(大橋)との試合で2度の来日経験を持つミハレスはサウウポーのボクサー型。スピードとテクニックを生かして自分の距離で戦いながらチャンスをうかがい、ここというところで詰めていくタイプだ。ダルチニャン戦では序盤から劣勢に立たされ、最後まで相手ペースでの戦いを強いられたが、本来は戦術やペース配分にも長けた選手といえる。新天地でもトップで十分にやれる技量は備えているとみるが、やはり転向初戦、しかもKO負けからの再起戦という点が気になるところだ。
セルメニョはWBA3位にランクされる29歳。2000年のシドニー・オリンピックに出場した実績を持っている(バンタム級2回戦敗退)。プロデビューは04年11月で、以来16戦全勝(10KO)と調子がいい。国籍はベネズエラだが自国での試合は一度もなく、パナマでの試合が多い。ここ2年ほどはドイツをホームとして活躍している。世界的強豪との対戦は少ないが、WBAのラテンアメリカタイトルやWBCの中米カリブ・タイトルなどを獲得した実績が光る。
セルメニョの戦力に関してはヴェールに包まれた部分が多いが、経験値の高さを買ってミハレス有利とみるのが妥当だろう。テクニック比べの前半を経て中盤から終盤と激しいせめぎ合いになるのではないか。日本にも挑戦資格を持った選手がいるだけに、注目の一戦といえる。
WBA:アンセルモ・モレノ(パナマ)
WBC:長谷川穂積(真正)
IBF:ジョセフ・アグベコ(ガーナ)
WBO:ジェリー・ペニャロサ(比)
実績、総合力で長谷川が頭ひとつリード。WBA王者モレノはディフェンス技術に優れたテクニシャンで、IBF王者アグベコは攻防兼備の正統派。ペニャロサは2階級を制覇したサウスポーの技巧派強打者だ。36歳のペニャロサは4月にファン・マヌエル・ロペス(プエルトリコ)の持つWBO世界S・バンタム級王座への挑戦が決まっており、勝てば3階級制覇となる。
次期チャンピオン候補としては、戦線復帰を果たしたエリック・モレル(プエルトリコ)やウラディミール・シドレンコ(ウクライナ/独)、サーシャ・バクティン(沖縄ワールドリングジム)、そしてゴールデンボーイ・プロモーションの秘蔵っ子アブネル・マレス(メキシコ)らが控えている。
IBF・WBO世界ライト級タイトルマッチ 見どころ
風雲急のライト級トップ戦線
185センチの長身フネカに注目
昨年3月、WBA、IBF、WBO3団体統一チャンピオンだったファン・ディアス(米)に打ち勝って、その座を取って代わったキャンベルだが、そのままリングから遠ざかってしまったのは惜しまれるところ。この3月で37歳になることを考えれば、なおさらである。
一方のフネカは95年にプロデビューした30歳。足掛け15年のリング・キャリアを持つが、これが初の大舞台といっていい。33戦30勝(25KO)1敗2分のレコードを誇る選手で、185センチの長身から矢継ぎ早にワンツーを繰り出して追い込むタイプだ。前哨戦では古豪ザヒール・ラヒーム(米)に圧勝するなど、このところ16連勝(14KO)と絶好調だ。
ライト級はマニー・パッキャオ(比)がWBC王座を放棄したほかファン・マヌエル・マルケス(メキシコ)が参入してくるなど、ここに来て大きな動きが出ている。ここに重量級なみの身長とリーチを持つフネカが割って入るようだと、このクラスはますます面白くなりそうだ。
怒涛のビッグマッチ タイムリーオンエア!
技巧派サウスポーのミハレスが2階級制覇に挑む!
<放映日時>
191ch:3月16日(月)よる8:00
(再)191ch:3月20日(金)午前5:00、193ch:3月20日(金)深夜2:30
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