富士通&アイシンの連覇か、新チャンピオン誕生か=天皇杯・皇后杯バスケ、頂上決戦へ向けたチームの意気込み

北村美夏

チーム史上初の準決勝進出だった昨年に続き、ベスト4に名を連ねた日立。今年は初の決勝進出を狙う。写真は司令塔の五十嵐圭 【(C)JBA】

 第84回天皇杯・第75回皇后杯全日本総合バスケットボール選手権大会(オールジャパン)は、いよいよ男女準決勝を迎える。
 男子は昨年の決勝カードであるアイシン−トヨタ自動車が準決勝で実現し、頂点をめぐる激しい戦いが予想される。

 今回は男女各ベスト4チームのキャプテンや司令塔に、準々決勝までの戦いを振り返ってもらうと同時に、準決勝・決勝への意気込みを聞いた。

男子 アイシンvs.トヨタ自動車、パナソニックvs.日立

連覇に向け慎重な姿勢ながら、ディフェンスに自信を見せるアイシンの網野友雄 【(C)JBA】

アイシン・網野友雄キャプテン「しっかりディフェンスできればどこにでも勝つ自信がある」

 三菱電機との準々決勝は後半しっかりディフェンスできたのが勝因。試合をやるごとに気持ちも高まり、ディフェンスもよくなっている。一発勝負だろうと、自分達がしっかりディフェンスができれば、相手がどこでも勝てる自信がある。もちろん優勝は狙っているが、連覇という言葉は重いもので、次の準決勝の相手をまず倒すことを目指してそれぞれがやるべきことをやりたい。

トヨタ自動車・正中岳城選手「アイシンにいつもと違うと思わせられれば」

(東芝との)準々決勝は、途中追い上げられたが、自分達のペースでできていたので焦りはなかった。
 準決勝で当たるアイシンは、先手を取らないとすぐにやられる怖い相手。リバウンドを取られて走られたリーグの敗戦を教訓にしたい。マッチアップの柏木真介選手は、最終的に自分で攻められる余裕のあるガード。気持ちよくやらせないようにしたい。チームの皆もアイシン戦は気持ちが入るので、少しでもいつもと違うと向こうが思うような雰囲気で運びたい。
パナソニック・大野篤史キャプテン「このメンバーで優勝をつかみたい」

 結果が必要なので、(準々決勝のレラカムイ北海道戦に)勝ててよかった。うちの強みであるインサイドを生かした試合ができていると思う。ただ、攻守ともに反省材料もあるので、調整して準決勝・決勝は臨みたい。
 うちのメンバーは誰も優勝したことがないが、久しぶりのベスト4なのでチャンスをつかめるよう頑張りたい。準決勝の相手の日立には、リーグでは負けていないが、(オールジャパンは)一発勝負なので何が起こるかわからない。チーム皆でやっていく。

日立・菅裕一キャプテン「オフェンスの終わり方がポイント」

(リンク栃木との)準々決勝は相手の持ち味を意識して抑えられた。今まではいい形でオフェンスを終われないと、相手に走られてしまうことが多かったが、準々決勝のように皆が攻める気持ちを持ってできれば。
 去年初めてベスト4に入った経験を生かして、今年は1歩上を目指している。準決勝で対戦するパナソニックにはリーグで3戦3敗とはいえ、勝てない相手ではないと思うので、1週間しっかり練習して臨む。

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著者プロフィール

 1983年生まれ。バスケットボール男子日本代表を中心に、高校、大学からJBL・WJBL、ストリートや椅子バス、デフバスまで様々なカテゴリーのバスケットボールを取材。中学・高校バスケットボール(白夜書房)などの雑誌、「S−move」「JsportsPRESS」等のウェブ媒体で執筆。2009年末に有志でポータルサイト・「クラッチタイム」創設

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