富士通&アイシンの連覇か、新チャンピオン誕生か=天皇杯・皇后杯バスケ、頂上決戦へ向けたチームの意気込み

北村美夏

女子 富士通vs.トヨタ自動車、シャンソン化粧品vs.JOMO

4連覇を目指す富士通。薄氷のベスト4だったが、三谷藍(写真)らの勝負強さがこれからの戦いに生きるか 【(C)JBA】

富士通・三谷藍キャプテン「途中で緩むことのないように」

 1点差だった(日本航空との)準々決勝のように、出だしはよかったのに追いつかれるという試合が今シーズンを通してある。準決勝・決勝は相手がどんなディフェンスでも、自分達のやることをきちっと通してできるようにしたい。いいときはディフェンスでも足が動くし、オフェンスでもボールが流れている。途中で緩んでしまうことのないように、特にディフェンスを強化して臨む。

トヨタ自動車・榊原紀子キャプテン「相手に関係なく、自分達のバスケットを」

 準々決勝までの出来は40パーセントくらい。まだミスがあってリズムに乗れず、私達としては満足していない。まずはオールジャパンに向けて練習してきたブレークをもっと増やしたい。そしてとにかく全員でトヨタのバスケットをすれば、リーグのように結果もついてくるはず。準決勝で戦う富士通は全員得点力があるが、私達はチームで対抗する。初の決勝へ行くチャンスを自分達でつかみたい。

4連覇を目指す富士通。薄氷のベスト4だったが、三谷藍(写真)らの勝負強さがこれからの戦いに生きるか 【(C)JBA】

シャンソン化粧品・藤生喜代美キャプテン「準決勝にすべてを懸ける」

 2試合やってゲーム感覚も戻り、ディフェンスをやれば自分達のリズムになると再確認できた。サラさん(渡辺由夏選手)が5番ポジション(センター)をやらないといけないチーム事情だが、役割を果たしてくれている。
 何年も優勝から遠のいているので、決勝への気持ちも強いが、負けたら終わりなので準決勝にすべてを懸ける。相手のJOMOはシン(大神雄子選手)がゲームメイクのカギを握る。彼女を乗せないようにするのが1番大事。

JOMO・大神雄子選手「今までの私達とは違うと証明する」

(アイシンAWとの)準々決勝は、インサイドが軸のチーム同士で厳しいゲームになったが、最後はブレークの分で突き放せた。
 準決勝で対戦するシャンソン化粧品は、ベスト4の中では若手が多く勢いがある。私達は何を目標にしているのかを忘れないように、気持ちを切らさずやりたい。
 これからの2試合は、今年のJOMOは今までと違うんだと証明する場。内外のバランスがいいチームだと見せつけたい。

<了>

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著者プロフィール

 1983年生まれ。バスケットボール男子日本代表を中心に、高校、大学からJBL・WJBL、ストリートや椅子バス、デフバスまで様々なカテゴリーのバスケットボールを取材。中学・高校バスケットボール(白夜書房)などの雑誌、「S−move」「JsportsPRESS」等のウェブ媒体で執筆。2009年末に有志でポータルサイト・「クラッチタイム」創設

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