國保広報が朝青龍にラブコール「ぜひ上がっていただきたい」=戦極
國保広報が大会を総括 【佐々木亜希】
大会終了後、戦極を主催するワールドビクトリーリードの取締役兼広報の國保尊弘が各試合についての総括、また今年の展望、リングに上がった石井、観戦に訪れた朝青龍についても語った。
以下は國保広報のコメント。
「後半3試合は、集まったファンの視線を釘付けにした」
國保広報は「すべての試合にベストバウトをあげたい」と各試合を高く評価 【t.SAKUMA】
<オープニングファイト>
初の試みとしてオープニングファイトがありましたが、勝った選手2名が涙するという光景に、この試合に賭ける思いが伝わったのではないでしょうか。入江選手はメジャーの試合に賭ける意気込みがありましたし、マキシモ選手も今回敗れたらもう格闘技を辞めるというくらいの気持ちで挑んでいました。
<第1試合>
デイヴ・ハーマン選手があっけなく勝つのではないかと予想した関係者、ファンも多かったのではないかと思います。チェ・ムベ選手の殴られ強さ、あきらめない気持ち。それが強敵ハーマン選手を破ったのではないかと思います。
<第2試合>
光岡選手の圧勝という感じでしたが、敗れてもゴリアエフ選手のパンチ力はまだまだ驚異なのではないかと思います。ライト級戦線にまた光岡選手が上がったのではないかと思います。
<第3試合>
中尾選手は残念ながらヒザの故障ということで試合が終わってしまいました。できれば、最後まで、本人たちが納得するまで試合をさせてあげたかったなという気持ちです。検査結果がわかりしだい、あらためてご報告させていただきたいと思います。勝ったアントニオ選手はさすがエリートXCのチャンピオンという感じです。これからきっと『戦極』のヘビー級で活躍してくれると思います。
<第4試合>
キング・モー選手の強さが目立ったと思います。なにより、打撃を完全にマスターしてきたなと。はたして止める選手がいるのかと思わせるくらい、素晴らしい試合だったのではないでしょうか。ただ内藤選手のグラウンドの展開も見てみたかったと思います。
<第5試合>
後半3試合は、集まったファンの視線を釘付けにしたと思います。お互い、数々の思いを、いろんなものを背負ってこの試合に挑みました。お互いの根性を見せてくれたのではないかと思います。勝った菊田選手がひとつ強かったと、そういう気持ちです。彼らが持っている負傷の状態を知っているので、なんともいえない気持ちですが、水を差したくないので、まずは勝った菊田選手の勝利を称えてあげてほしいと思います。
<第6試合>
何度でも見てみたい、もう2回、もう3回と見てみたい試合だったのではないでしょうか。本当にいい試合だったと思います。『戦極』史、格闘史に語り継がれるような試合だったのではないでしょうか。4Rまで、私の私見では三崎選手が勝っていたように思いますが、最後で勝利に賭ける思いが、サンチアゴ選手が上回ったと、このように思います。
<第7試合>
勝った北岡選手が強かったのだと思いますが、追われる者と追う者の差が出たのではないかと思います。北岡選手はここにいたるまで、横田選手との試合のみが判定、ほかはすべて1R1本という内容でした。新しいスタイルのスターが出てきたと言っていいのではないでしょうか。初防衛戦の話がありましたが、追われる立場となった北岡選手、追う立場となった五味選手がどのような試合をするのか、これもまた楽しみだと、このように思います。
石井について「日本のリングに帰ってきたら、ぜひ我々のリングへ」
朝青龍(左)、石井に「戦極のリングに上がってほしい」とラブコール 【t.SAKUMA】
――朝青龍と石井選手が現れたのは大きなサプライズでしたが、どのようないきさつだったのでしょうか?
石井選手からコメントをあずかっております。『本日来場したのは、普段から練習をともにしている和術慧舟會さん、吉田道場さんの応援にきました』と、このようなコメントをあずかっております。
――FEGが契約した状態なのかと思っていましたが。
FEGさんどのような状態なのか私には分かりませんが、少なくとも契約はしていないんじゃないかと思います。
――石井選手は朝青龍に対戦を表明していましたが、朝青龍が『戦極』のリングに上がる可能性もあるのでしょうか?
上がれるものなら、ぜひ上がっていただきたいです。実現するなら早期に実現させたいと思います。
――石井選手はUFCへの参戦を希望していますが、本人とお話はされたのでしょうか?
私自身は今日、はじめて会いました。本人の気持ちとして、まずはアメリカでとにかく試合がしたいと聞いていましたので、いつか日本人として日本のリングに帰ってきたら、その時はぜひ我々のリングと、このように思っております。
――2009年はどんなことを目標にしていくのでしょうか?
今行っている日本、韓国の放送のほか、数十カ国へ増えた放送というのを目標にしています。すでに何カ国かには増えています。我々はもう一度、日本から総合格闘技を発信し、ナンバーワンの舞台にしたいと思っております。今年、さらに飛躍し、3年目に向かっていきたいと思っています。
――FOXとの契約が進んでいるという噂がありましたが。
アメリカも、数社と話自体は進行しています。そのうちの一社に、あったような気がしています。
――吉田選手が引退を示唆するコメントをしていましたが。
先ほど終わってから電話がありまして、少し頭が痛いので帰りますと言っていましたが、ここで引退と言ったのですか?
――「最後になるかもしれない」と言っていました。
1R終わって、本人は思うように体が動かなかった、と言っていましたが、それが引退に直結するとは思えないですが、本人の悔しさがそれを言わせたのかなと思います。まだまだ、『戦極』としては吉田選手に活躍していただきたいと思います。
――石井選手がリングに上がるのは急遽決まったのでしょうか?
そうですね、最終的には昨夜決定しました。
――2009年の『戦極』にはどのようなことを期待してよいのでしょうか?
『戦極』はフェザー級のトーナメントをまず、予定しています。16人トーナメントを行う予定ですが、そのうちの半分はすでに決定しています。
――ミドル級、ライト級の防衛戦はいつ行う予定ですか?
選手の体調、モチベーションの問題があると思うのでなんともいえませんが、ひと階級は7月、または8月に行いたいと思っています。防衛期限の1年以内には行いたいと思っています。ライト級、ミドル級については昨年トーナメントを行っていますので、今年はトーナメントではなく、挑戦者決定戦を行って、内容、結果を見て決定していきたいと思っています。ライト級は五味選手が指名されましたが、決定戦を行うのか、それとも行わずに対戦を行うのか、そのあたりはまた構想を練らせてください。
――今日はどのくらいのお客さんが集まったのでしょうか?
正式にはいただいていませんが、おそらく1万7、8千だと思います。
――ライトヘビー級などのタイトルを新設する予定はありますか?
3月からフェザー級のトーナメントを行って、王者を決定します。ウェルター級、ライトヘビー級でもトーナメントか、決定戦を行いたいと思います。ウェルター級は瀧本選手が76キロに落としてくる、海外から選手が集まるなどの条件が揃えば、すぐにでも行いたいと思います。
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