JBL・WJBLチーム登場も、大学生が奮闘見せる=天皇杯・皇后杯バスケ 第3日
「キャプテンの自分が暗い顔をしたら、“楽しくやろう”というチームのモットーを果たせない」と終始笑顔でチームメートに声を掛けた天理大の野口主将 【(C)JBA】
インカレの借りを返した前学生王者のプライド
大阪体育大は日立ハイテク(WJBL7位)に61−64、青山学院大はレラカムイ北海道(JBL7位)に76−81と、最後までわからないゲームをやってみせたのだ。
両大学にとって何より大事だったのは、インカレでは封じられた自分達のスタイルを取り戻すこと。インカレ終了からオールジャパンまで約1カ月しかなかったが、もともと力のある2チームはしっかり立て直してきた。
「今シーズンの目標は学生日本一とオールジャパンベスト8だった。1つはだめだったから、もう一つはかなえようとやってきた」(大阪体育大・中大路哲監督)
「インカレで負けて失うものはなくなったから、開き直って臨んだ」(青山学院大・長谷川健志監督)
大阪体育大は、持ち味である多彩なオフェンスでWJBLチームと互角に点を取り合った。青山学院大もインカレでは止まってしまった“足”を使い、運動量の多いディフェンスでレラカムイのミスを誘った。両チームとも最後はトップリーグの決定力にやられてしまったが、試合が終わったときには会場から大きな拍手が起きた。普段、バスケットファンの注目が集まるのは高校生とJBL・WJBLが多いが、大学生も頑張っていることを示せたのではないだろうか。