UFC×DREAM 長南亮×青木真也=Fight&Life発

ファイト&ライフ

現在UFCを主戦場にしている長南(写真は07年2月16日DEEP) 【t.SAKUMA】

 UFCを主戦場にし、アメリカに活動の拠点を置いている長南。12月の試合を前に一時帰国中の長南をキャッチすると、日本のトップグラップラーたちが集うNTT(ニッポン・トップチーム)で練習するとのこと。そこでFight&Lifeでは青木と長南の対談をセッティング。UFC、DREAMと舞台は違えど世界を相手に戦う日本人ファイター2人に最先端の技術、世界との差、そして日本の総合格闘技界の今後について語ってもらった。

長南が青木をスカウトしていた

DREAMで強豪外国人を相手に奮闘する青木(写真は9月23日「DREAM.6」) 【t.SAKUMA】

――最初にお2人が接点を持つようになったのは何がきっかけだったんですか?

長南 初めて青木君を見たのは2003年のDEEPフューチャーキングトーナメントですね。俺がまだU―FILEにいた頃で。

青木 長南さんもグラップリングマッチで門馬秀貴選手と試合をしたんですよね。

長南 そうそう。青木君が1回戦でU―FILEにいたレスリングベースの選手と試合したんですけど、そいつを圧倒して勝ったんです。それでそのままトーナメントを優勝して、こいつは強いなあと思って見てました。今成(正和)さんと同じROKENの所属で出てたよね。

青木 はい。当時ROKENのマネージャー役だった鬼木貴典さんに試合に出てみればと言われて、出てみたら打撃ありの総合の試合だったんです! 打撃なんてほとんどやったことなかったのに、あの時は騙されましたよ(笑)。

長南 でも打撃を駆使して戦ってなかった? 青木君が腕十字をかけて、U―FILEのやつが腕をクラッチしてそれに耐えていると、青木君は顔面をバンバン殴って、最後に十字を極めてたよ。

青木 そうでした? あんまりデビュー戦のことを覚えてないんですよ。とにかく必死だった記憶しかないですね。

長南 まあ、そんな感じで強さもあって、試合に爆発力があったんで、実は鬼木さんに「あの選手、うちにちょうだいよ」ってスカウトしたんですよね。その時は「ダメだ!」って断られましたけど。

――それは面白いエピソードですね! 青木選手は長南選手にスカウトされたことは知ってました?

青木 いやあ本当にスカウトされてたら、超怖かったと思います。当時の僕が長南さんと総合のスパーリングなんてやったら死んでましたよ(笑)。

長南 それで大会の後に偶然、接骨院で青木君と会って、その時に初めてちゃんと話をしたんだよね。

青木 はい。ちょうどその頃の長南さんは桜井“マッハ”速人さんや松井大二郎さんに勝った後で、超イケイケだったんです。それで試合のことを色々と話させてもらいました。

(以下、Fight&Life vol.10に続く)

取材・文_中村拓己(GBR)
撮影_北岡一浩

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