新生JBLは、若手選手の台頭に注目!
竹内兄弟は、1年目から主力
11日に開幕する新生JBL。注目は即戦力の“黄金世代”ルーキーだ 【鈴木栄一】
新生JBLが開幕するに当たり、最も注目したいのは、若手選手の台頭。特に今年の新人選手たちは、ともに205センチの双子の竹内兄弟(公輔、譲次)を筆頭にバスケットボール界の黄金世代と呼ばれるようにタレントぞろい。8月にタイのバンコクで行われたユニバーシアードは彼らが中心選手として出場し4位に入る健闘を見せた。竹内兄弟の起用について、公輔の所属するアイシンの鈴木貴美一ヘッドコーチ(HC)は、「今までチームには200センチを超える日本人選手がいませんでした。多少のミスも見守って使い続けなければいけない選手。JBLの水に慣れるために練習試合から積極的に起用し、(シーズン前に行われた全チーム参加のトーナメント)チャレンジカップでは、結果を出してくれた。日本の宝なのでたくさん使っていきたい」とコメント。譲次を指導する日立の小野秀二HCも、「彼は新人だが、経験はベテラン並みに積んでおり、世界のレベルを体験している。チームにはビッグマンが不足しており、日本人の柱として活躍してもらいたい。3番、4番、5番のポジションでずっとコートに立ってもらいたいくらい」と述べ、両チームともに1年目から、チームの主力選手として起用していく予定だ。
竹内兄弟と並ぶ注目株、東芝の石崎、菊地
そして2人ともシーズン前のチャレンジカップでは、竹内兄弟と同じくそろって先発出場。東芝の鎌田光顕HCは、「2人がチームに来た時からスタートで使うことを考えていた。石崎はクレバーな選手。菊地は得点力に優れている。彼らはこれからもどんどん使っていくべき選手で、経験を積ませていきたい。レギュラーシーズンでも開幕から先発で使っていきたいと考えている。プレータイムに関しては、ベテランの節政貴弘、北卓也(ともに35歳)らとの併用になると思う。勝負所ですべてを任せられるような選手になってもらいたい」と、チームの将来を担う選手として大きな期待を寄せている。彼ら以外にもトヨタに加入した岡田優介は、スリーポイントを武器にしたシューターであることに加え、ユニバーシアードのブラジル戦でブザービーターを決めるなど勝負強さが光る選手として見逃せない。
王者トヨタの3連覇を止めるチームは現れるか
新しいマスコットとした人気を集めることができるか、「フーピー」 【鈴木栄一】
トヨタのライバルとしては、アイシンやパナソニックが挙げられる。チャレンジカップを制したアイシンは、佐古賢一、柏木真介、網野友雄、竹内公輔、桜木ジェイアールとアジア選手権の日本代表メンバーが5人もそろうタレント集団。パナソニックは、200センチの山田に、三菱電機から197センチの大野篤史が加入。大野を司令塔として起用することでリーグ1の高さを備え、チャレンジカップでトヨタを破った。しかし、リーグ戦は長く、どのチームにも優勝のチャンスが残されている。日本代表が過去最低の8位と惨敗に終わったアジア選手権をはじめ、日本バスケット界の停滞した雰囲気を打開するような新星が次々と誕生することを何よりも期待したい。
■日程
<レギュラーシーズン>
2007年10月11日(木)〜2008年3月2日(日)
8チームによる5回戦総当りリーグ戦/各チーム35試合
(原則としてホーム2回、アウエー1回、中立地1回)
<プレーオフ>
レギュラーシーズン上位4チームが出場
セミファイナル:2008年3月15日〜17日
ファイナル:2008年3月20日〜26日
(開催地:国立代々木競技場第二体育館)
<了>
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