MIKU「総合格闘家の闘いを見て欲しい」 =シュートボクシング
S-cup(24日・さいたまSA)に出場するMIKU。因縁の再戦となるレーナとの試合に挑む心境は? 【(C)シュートボクシング協会】
レーナとMIKUは今年6月にDEEPキックルールで対戦し、女子とは思えないような激戦を展開するも決着がつかず、ドローで痛み分けている。
因縁の再戦となるこの試合に挑むMIKUの心境を聞いた。
――シュートボクシングの印象は?
打撃に投げとか立ち技での極めがある。大まかにいうとそんな感じでしたね。
――レーナ選手とは6月に一度戦ってますが、その時はキックルールでしたよね?
はい。でも富山大会ではDEEPキックルールだったんです。組み技はなくて、首相撲もブレイクが早い。本当のキックルールではないですよね。そういえばビデオを見たんですけど、レーナ選手が“総合の選手なのに組んだら強かった”って言っていたんです。いやいや、むしろそっちのほうが主なんですけどって(笑)。
――たしかに(笑)。でも、最近のMIKU選手は強烈なミドルでKO勝利を収めるなど、グラップラーよりストライカーとして恐れられていますよね。
今でこそ打撃のイメージが強いですけど、もともと柔術からスタートしているので、苦手意識がすごく大きかったんですけど、それを克服するのにすごく集中しました。去年はキックに挑戦して、今年からは空手も始めて。
――打撃面で成長したという手ごたえは?
全然あります! というか苦手意識はないです。もちろんまだまだなんですけど、昔に比べたら普通のレベルぐらいにはやっと行けたかな。総合格闘技って、打撃も寝技もどれが欠けてもダメじゃないですか。すべてができてこその『総合格闘家』であって、どれかがヘコんでたらダメ。私は今まで打撃がヘコんでたから、総合格闘家としてやっとスタート地点に立ったかな、という感じです。
――SBの9月大会では女子総合の第一人者である藤井惠選手が、シーザージムの富田美里選手に判定負けを喫しました。同じ総合の選手として不安やプレッシャーは?
そうですね。自分は総合の選手なので、今回はもちろん挑戦者として臨みます最初から、生易しい気持ちでは太刀打ちできないと思ってます。空手にしても、昨年のキックにしても、まったくの別モノとして一から挑戦している感じです。
――今回対戦するレーナ選手とは、6月のClub DEEPで引き分けてますが印象は?
すごく強いですね。私が闘った打撃の選手の中でも、本当に強い選手だと思います。パンチも強いし、蹴りもしてくるし。うーん……とにかく総合の選手と違ってますよね。
――5カ月前に比べて、自分自身変わっているという実感はありますか。
あると思います! 前回は、空手を始めてちょっと自信がついてきたなという程度でしたけど、5カ月たって自分では変わったんじゃないかなと。今回は自分がどれだけ変わったかという意味でも楽しみ。同じ対戦相手だけに、どれだけ成長しているかがリアルにわかると思うので。
――今回MIKU選手を始めて見る人も多いと思いますがどんな所を見てほしいですか。
やっぱり総合をアピールしたいですね。キックも空手も、そしてシュートボクシングも総合に生かすためにやっているので、総合格闘家としての闘いを見てほしい。これだけ打撃も投げもできる、というところを。
――ということは、投げ技や立ち関節にもトライする?
チャンスがあれば。試合が決まってからはシュートボクシングルールに向けての練習をしています。でも、総合とは同じ技でもいろいろ違いますよね。腰より高い位置で投げないとポイントが入らなかったり。ホント難しいです!それだけを狙う、というんじゃなくて、コンビネーションの流れの中で得意なものをどれだけ出していけるか、ということだと思います。
――期待しています! 最後にシュートボクシングファンに向けて一言お願いします。
DEEPでは、男子の試合の中で女子が1、2試合組まれているので、つねに『女子も面白いな』と思ってもらえるような試合を心がけています。11月24日も男子の中で女子の試合が2つ。いつも男子の試合を見ている方が多いと思いますが、女子の試合にもぜひ注目してください! 男子の人たちに負けないような試合を見せられると思うので。
■シュートボクシング協会「SHOOT BOXING WORLD TOURNAMENT S−cup2008」
11月24日(月・祝) 埼玉・さいたまスーパーアリーナ 開場15:00 開始16:00
<S−cup2008 1回戦第1試合>
緒形健一(日本/シーザージム)
ブライアン・ロアニュー(オランダ/Red Devil)
<S−cup2008 1回戦第2試合>
デニス・シュナイドミラー(ドイツ/Feuer Sports)
ルイス・アゼレード(ブラジル/シュートボクセ・アカデミー)
<S−cup2008 1回戦第3試合>
宍戸大樹(日本/シーザージム)
クリス・ホロデッキー(カナダ/チーム・トンプキンス)
<S−cup2008 1回戦第4試合>
エドウィン・キバス(エストニア/BUSHIDO)
アンディ・サワー(オランダ/Team Souwer)
<S−cup2008 準決勝第1試合>
緒形vs.ロアニュー戦の勝者
シュナイドミラーvs.アゼレード戦の勝者
<S−cup2008 準決勝第2試合>
宍戸vs.ホロデッキー戦の勝者
サワーvs.キバス戦の勝者
<S−cup2008 決勝戦>
準決勝第1試合の勝者
準決勝第2試合の勝者
<S−cup2008 リザーブマッチA>
金井健治(日本/ライトニングジム)
魏守雷(中国/中国武術協会)
<S−cup2008 リザーブマッチB>
グレッグ・フォーリー(オーストラリア/JABOUT)
オ・ジュソク(韓国/TEAM BLACK ROSE)
<ワンマッチ>
パジョンスック・ポー.プラムック(タイ/ポー.プラムックジム)
ジュン・ビュング(韓国/太雄會館)
<ワンマッチ>
菊地浩一(寝屋川ジム)
梅野孝明(シーザージム)
<ワンマッチ>
歌川暁文(U.W.Fスネークピットジャパン)
白鳥剣(新東金ジム)
<ワンマッチ>
菱田剛気(シーザージム)
与国秀行(フリー)
<ワンマッチ>
高嶋龍弘(シーザー力道場)
坂村アツシ(POWER−X)
<レディースファイト>
MIKU(DEEP女子ライト級王者)
レーナ(及川道場)
<レディースファイト>
風香(シーザージム)
市井舞(フリー)
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