石井慧、総合格闘技転向を正式表明=ゴング格闘技発
「総合格闘技で成功して両親に良い生活を」
『ゴング格闘技』12月号の表紙は、総合格闘技挑戦の意志を表明した北京五輪柔道金メダリスト・石井慧! 【ゴング格闘技】
それは全然。自分はそういうことは何もないです。※同席した金建龍弁護士が「そのあたりのことは経緯の裏づけを取ってください」と補足。
──総合格闘技は大きく分けてリングとオクタゴンがあるが、両方を視野に?
もちろんです。
──UFC参戦も選択肢に?
もちろん。
──総合格闘技は柔道と違って難しい?
打撃も練習していますし(柔道)着がないので、つかむのが難しいです。
柔道の体をMMAの体に近づけたい。自分は太りにくい体質なので大きな筋肉が付いていた。これからMMA用の体にしていきたい。
──大みそかは?
恒例の初詣に行こうと思います。
──両親には何を?
口だけになってもだめだから、総合格闘技で成功して両親に良い生活をさせたいです。
──来春には大学卒業を控えています
大学を卒業するまでは支障のないように練習をします。
卒業についてはまだ深く考えていません。
──以前「空の境地」と心境を表していたが、今の気持ちは?
正直ひと区切りを付けて「これでやっとやりたい練習ができる」という心境です。
転向を決意したのは「五輪のもっと前」
五輪のもっと前です。今年に入って、代表が決まる前から思っていました。
──いろいろな報道で気持ちが揺らぐことはなかったか?
まったくありません、気にしないタイプなので。
──今後、契約団体を決めるポイントは?
どうですかね……。相手のことも、プロモーターのことも、カードのこともあるんで。
──(金銭的な)条件は?
それはまったくありません。自分のやりたいことなので。重点は、自分が自由に練習できること。
──将来柔道の全日本選手権がオープン化などされたら柔道にも出たい?
そこはしっかり割り切らないといけないと思っています。
総合格闘技と柔道を両立してやっていけるほど甘い世界ではないと思います。
総合格闘技で僕はまだ白帯です。中途半端に柔道をやることは考えていません。
──後輩に伝えたいことや柔道生活で印象に残ったことは?
後輩に言うことはありません。自分がやっている姿を見ていてくれてると思います。自分がいなくなっても後輩にはしかっりやってもらいたいです。
心に残った試合は、高校2年終わりの春の選手権で世田谷学園の山本宜秀くんと団体戦の決勝で戦ったことが印象に残っています。
階級は違いますがライバルだと思っていて、昨日も刺激されて、ライバルが負けると悔しいです。山本くんには柔道を引っ張っていってもらいたいと思います。
──柔道に未練はないか?
自分は1番強くなりたいという価値観の中で、賛否両論があったと思うが総合が1番強いと思っているので、総合へ行きたいと思った。
──どうなったら60億分の1になったと知らしめることができる?
単にその時の王者に勝っただけでは1番じゃない。強いと言われる選手全員に勝ってこそチャンピオンだと思う。どんなカードでも勝つことがチャンピオンだと思います。
──新しい世界へ進むにあたって、今までの柔道人生でやっててよかった、得たものは?
この柔道人生で、山下(泰裕)先生に言われたことの中に自分が総合で成功する秘けつというかヒントは「自分が今までやってきたことの中にある。柔道家としてどうやってきたかの中にある」と言われ、そういうところ。
──なぜそこまで山下さんに思い入れが?
それは自分の中にしまっておきたい。そう言われて報われた。うれしかったと言うか、活力になりました。
■『ゴング格闘技』12月号 10月23日(木)発売
表紙は、総合格闘技挑戦の意志を表明した北京五輪柔道金メダリスト・石井慧!
◆特集
石井慧、総合格闘技やれんのか !?
石井慧が目標とする男
エメリヤーエンコ・ヒョードル
「石井選手にとって総合は
柔道の強さを証明するチャンスです」
「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」
著者・増田俊成が語る、金メダリストへの伝言
「我、石井慧の『覚悟』を問う」
木村政彦の愛弟子・柔道全日本&サンボ世界王者
岩釣兼旺
「石井はまだ格闘技の怖さを知らない」
石井慧の打撃を考察する
石井のパンチをミットで受けた
「黒船」山田武士トレーナーの証言
「石井君の打撃は……」
格闘家・関係者に聞く
「石井慧、総合格闘技の可能性は?」
青木真也、石田光洋、宇野薫、川尻達也、
しなしさとこ、藤井惠、船木誠勝、三崎和雄、
菊田早苗、高阪剛、高瀬大樹、中井祐樹、吉鷹弘
[早耳インタビュー]
谷川貞治FEG代表、大晦日と石井慧を語る。
「石井慧くんには無限の魅力を感じる。
直接会って話をしましょうよ」
全日本柔道連盟女子強化委員
山口香(後編)
「柔道がランキング制になっても
“卓球の愛ちゃん”では何も変わりません」
松原隆一郎「教えて、教授!」
石井慧の総合転向が“信じがたい”理由。
◆特集
K-1 MAX DOCUMENT 死闘の果てに
[10.1 K-1 WORLD MAX2008 FINAL]
魔裟斗のチャイ・スー〜折れない心〜
5年ぶり王座奪還の舞台裏
佐藤嘉洋、アルトゥール・キシェンコ、アンディ・サワー
「敗者」が今、思うこと
K-1採点を考える。
角田信朗 K-1競技統括プロデューサー
「『例外的に9-8はありだ』と大会前の会議で話しました」
佐藤陣営・小森次郎名古屋JKファクトリー会長
「ルール通り、10-9に訂正してほしい」
吉鷹弘が徹底分析!
魔裟斗vs佐藤嘉洋、名勝負の裏の「戦略」
ゴンカク立ち技委員会・第19回会合
「魔裟斗が作り上げた『最高のMAX』!
“これ以上”ってあるのか !?」
◆特集
越境せよ! CROSSOVER SESSION
五味隆典と竹内出の十年物語
「炎と水」約束の場所へ――。
青木真也×センチャイ・ソー・キングスター
“跳関十段”が“ムエタイの神技”に触れた日
船木誠勝×宇野薫
9年目の誌上再会で、宇野君が涙した訳。
[9.20 Strikeforce Playboy Mansion]
米国ストライクフォースから凱旋!
三崎和雄(戦極)×石田光洋(DREAM)
チバラギ草魂物語
5年後の自分と未来の総合格闘技
川尻達也、イメージの向こう側
「全力を出し切るだけでは、
これから勝つのは難しいと思う」
キャッチレスリングか柔術か大論争勃発 !?
ジョシュ・バーネット×中井祐樹
「キャッチも柔術も『一本』で行こう!」
ジョシュ&中井、キャッチ&柔術テクニック
◆パコージン氏追悼&2008年総括
前田日明、パコージン氏の想い出とリングス秘話を初めて語る
「彼がいなかったら俺とカレリンの試合は無理だった」
ほか、読み物満載!『ゴング格闘技』は、今月も“格闘技の秋”満載の1冊です。