フィギュアスケート、スケートアメリカ見どころ
ペア、アイスダンスも注目
中でも見逃したくないのは、昨年デビューシーズンにいきなりファイナルに進出し、全米選手権をも制したマクラフリン&ブルーベイカー。昨シーズンは全米チャンピオンにもかかわらず、女性マクラフリンの年齢が規定に足りずに世界選手権に出られず、男性ブルーベイカーの年齢がオーバーしているため世界ジュニアにも出られなかったというふたりだ。久しぶりの国際舞台、ファンも、本人たちも待ちに待った演技となるだろう。
アイスダンスの軸となるのは、やはり現世界チャンピオンのイザベル・デロベル&オリビエ・シェーンフェルダー(フランス)、そしてトリノ銀メダリストのタニス・ベルビン&ベンジャミン・アゴスト(米国)。2組が頭ひとつ抜けているが、彼らに迫る勢いがあるのが、イギリスの姉弟カップル、シネード・ケア&ジョン・ケアといったところ。
ジャンプの成否がないアイスダンスは、バンクーバー五輪に向けた趨勢(すうせい)が早々に固まってしまうため、プレ五輪である今年はシングルやペア以上に大きな意味を持つ。この年に、チーム結成以来師事してきたコーチの元を離れ、新コーチのもとでの再出発、「ニュースタイルを見せたい」と意欲を見せるベルビン&アゴスト組には特に注目をしたい。
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