谷亮子が会見、進退については明言せず

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今後について問われた谷は、「今は目標設定できない」と明言を避けた 【スポーツナビ】

 9日に行われた柔道女子48キロ級で銅メダルを獲得した谷亮子が10日、北京市内のジャパンハウスで記者会見を開いた。

<以下は、会見での谷のコメント>

 昨日は応援していただきありがとうございました。(昨日の)試合後や今日の午前中にも取材の依頼を頂いていたのですが、私自身の肩の治療もあったり、息子が高熱を出して病院に行っているような状態で、朝から付きっきりだったため、取材を受けることができませんでした。

――改めて銅メダルという結果をどう思いますか。また周囲の方、特にご主人の反応は?

 結果というよりも、こうして5大会連続で五輪に出場でき、世界中の選手と競い合うことができたことをうれしく思っています。主人にも、試合後に連絡をしましたけれども、非常に応援をしてくれていたみたいです。主人の理解と家族のサポート、息子の応援がなければ、“ママとしてのチャレンジ”はできなかったと思うので、「ありがとう」という思いでいっぱいです。
 また、たくさんのファンの方が、北京にも応援に来てくれたり、日本からエールを送ってもらったので、本当にたくさんの応援に感謝しています。

――昨日の会見で「後に続く人にがんばってほしい。主婦業をがんばりたい」というお話がありましたが、真意のほどをあらためて教えてください

 家族には本当に協力してもらってきました。合宿で不在のときに息子をおばあちゃんに預かってもらったり、主人にもすごく理解してもらって。家を空けることが多かったので、帰国したら主婦らしいこともしたいなと、そういった気持ちです。

――今後の競技生活について教えてください

 競技生活というよりは、今一番したいことは、息子がウイルス感染による高熱が続いていて、下がらない状態なので、JOCと全柔連(全日本柔道連盟)の理解を得て、できれば一日も早く日本に帰って、日本の病院に息子を見せたいなと思っています。
 自分自身の目標設定というのは、今はそういう時期ではないと感じています。日本に帰国して、また練習をして、金メダルを取れる練習ができたときに設定したいと思っています。

――息子さんの体調が崩れたのを知ったのはいつか。対面したときの状況は?

 試合中はまったく私の耳には入ってこなかったです。たぶん心配かけないように(周囲が配慮)してくれていたと思います。
(息子は午後)3時過ぎぐらいに体調を崩して、最初は熱中症かなという感じでいたらしいのですが、うちの母がホテルに連れて帰りまして。なので、準決勝からは(息子は)試合を見ていないです。私も試合が終わって、ドーピングコントロールに入ったときに、父から連絡を受けました。
 それで、緊急に日本人のお医者さんがいる病院を探して先に行ってもらって、私もドーピングが終わってから駆け付けました。すごくグッタリしている感じで、こちらのお薬をいただいたのですが漢方薬のようなものでして。座薬とか、そういうものの子供用のものがないということで、一刻も早く熱を下げて、楽にさせてあげたいなと思っています。できるだけ早く日本に帰って病院に連れて行きたいなという希望があります。

――マラソンの野口選手がコンディションを崩している報道がありますが、何かメッセージがありますでしょうか

 4年に1度の大会にコンディションを整えていくのはすごく大変なことだと思いますし、(野口さんには)体調を整えてもらって、ぜひ五輪連覇を達成してほしいなという気持ちです。
 これから続く選手たちはメダルを取れそうな選手たちばかりですし、ぜひ力を発揮して、日本選手団に頑張ってほしいなという気持ちです。

<了>
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