薬味って必要なの?ネギ、にんにく、みょうが…入れるメリットとは

MELOS -メロス-
大葉や生姜を乗せたそうめん、薬味ネギたっぷりの天ぷら蕎麦、ぴりりと生姜醤油がきいた冷奴など、日本料理を一層引き立てる薬味。
薬味は、味にアクセントを与えるのはもちろん、実は健康にも役に立ちます。

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師で薬膳アドバイザー、フードコーディネーターの山形ゆかりさんが解説します。

【MELOS】

代表的な薬味一覧と特徴

万能ネギ
炒め物や鍋料理、蕎麦やうどんなどの麺類に欠かせない薬味です。みずみずしい風味と辛みが、料理にアクセントを加えます。

ネギの葉の部分にはアリシンという栄養素が多く含まれており、ビタミンB1の吸収を促進してくれます。

生姜
料理に入れることで、すっきりとした辛みと香りが広がります。すりおろしたり、搾り汁を使ったり、薄く切って針生姜にしたりと活用のバリエーションが豊富です。

生姜に含まれるショウガオールという栄養素は血管を拡張させるため、血行促進にぴったり。冷房冷えの体を温めたり、血液の流れや整腸もサポートします。

みょうが
みょうがは、さっぱりとした香りと爽やかな味わいが特徴です。ビタミンミネラルが含まれるほか、ミョウガの香り成分αピネンには食欲増進をサポートしてくれます。

刺身や魚の塩焼きなどに添えて食べると脂っこさが抑えられ、さっぱりとした口当たりになります。また、薄く刻んで和え物やサラダにも。加熱してもおいしく、炒め物や煮物にも活用できます。

大葉(青じそ)
大葉とは、爽やかな香りの青じその葉のことです。ビタミンやミネラルが豊富で、β-カロテンもたっぷり。免疫力や美容面、疲労回復などをサポートしてくれます。

しその香り成分であるペリルアルデヒドは殺菌効果もあり、刺身やサラダに添えるだけでさっぱりとした風味を楽しめます。大葉でご飯を包みおにぎりにすると、一層おいしさが引き立ちます。

わさび
わさびは、つんとした辛みのある薬味です。殺菌効果、食欲増進、消化吸収促進などが期待でき、刺身や寿司の付け合わせとして使われます。さらに、ステーキやうなぎなど、和風のトッピングとして味を変えて楽しめるよう提供するお店も増えてきました。

風味が飛びやすいため、食べる直前にわさびをのせるのがおすすめです。

筋トレ民におすすめの薬味3選

一部の薬味には、筋肉の回復や成長を促進する栄養素が含まれており、筋トレをしている人はちょい足ししてみると、ボディメイクに役立つ可能性があります。その代表的なものをご紹介します。

生姜
生姜に含まれる栄養素に期待できるのは、筋肉の痛みを軽減する効果です。

たとえば、ジンゲロン、ジンゲロール、ショウガオールなどの成分は、炎症を抑えることで、筋肉痛の回復を早める可能性があります。成分を効率的に摂るには、すりおろしや搾り汁がおすすめです。

ニンニク
ニンニクには、アリシン、ビタミンB1・B2、スコルジニンが含まれています。

アリシンはニンニクの主要成分です。タンパク質と結びつくことで、筋肉の成長に重要なホルモンの分泌を促進する効果があります。ビタミンB1・B2は、疲労回復や筋肉の修復に効果があるとされています。

スコルジニンはアリシンが加熱によって変化した成分です。新陳代謝を促進させ、疲労回復に役立つとされています。

トウガラシ
唐辛子の辛み成分であるカプサイシンの効果は、体温を上昇させ、脂肪燃焼や筋肉の成長を促進することです。また、新陳代謝を活発にするので、筋トレ後の疲労した筋肉のリカバリーにも役立ちます。
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