現地で五輪観戦はいかが? 北京滞在者が教える宿泊の“裏ワザ”
今回のコラムでは、そんなあなたに、北京在住者だけが知っている「とっておき」の現地観戦のコツを一足早くご紹介したい。今回のテーマは「ホテル」。五輪期間中、とんでもない値上がりが見込まれている北京の宿泊施設だが、今からきっちり準備すれば、割安のホテル代で五輪をたっぷり楽しめるという『裏ワザ』だ。
高騰する北京の宿泊費
私が調査した限りでは、外国人専門の受け入れホテルとして歴史のあるYホテルはまだ空きがあるが、一泊ツイン3500元(約5万6000円)と普段の10倍近くに値上げしている。また、米国資本のSホテルは『まだ部屋はあるが、21日以上宿泊してもらわないと部屋は提供できない。料金は前払い』と、かなり強気な条件を提示してくる。大会期間中、一日でも部屋が埋まらなければ大損……というわけで、相当シビアになっているのだ。この状況を聞くと「やっぱり家でテレビ」ということになるだろうが、ちょっと視点を変えてみると、驚くほど安く宿泊できる方法がある。
コツ「その1」:北京を離れろ!
ビジネス都市の天津は、多くの日本人が住んでおり、商用客も多いため、設備の整ったホテルが多い。「如家酒店」や「速8酒店」といったビジネス系のチェーンホテルが増えていて、インターネットでも予約できる。やはり五輪向けに値上げはしているようだが、北京市内のホテルほどではなく、今から検討を始めれば、かなり割安に部屋が確保できそうだ。だが、それでも「わざわざ天津から往復するのは……」と二の足を踏む方もいるだろう。ただでさえ不安な海外、できれば競技場の近くで、しかも安く泊まれる方法はないか。そんな都合のいい方法も実はある。
コツ「その2」:安くて便利な青年旅舎
また筆者の知る限り、日本人経営のユースが市内には2カ所ある。慣れない北京旅行、地元の状況を良く知る日本人が側にいれば、これほど心強いことはない。そのうちの一つに尋ねたところ、何と五輪期間中も、今の格安の宿泊費を値上げしない予定とのこと。こちらは6月から予約開始とやや遅めだが、問い合わせてみる価値はあるだろう。
以上、今回は現地観戦のためのホテル選びの“コツ”をご紹介した。なお、文中の具体的な価格等はすべて2月半ばに直接、ホテルに問い合わせたものである。問い合わせ時期や代理店を通すかどうかなどによって、変動する可能性があることを付け加えておく。今まで現地観戦に尻込みしていた皆さん、少し工夫して、『賢く』泊まって、4年に一度の世界最高の舞台を現場で楽しむことも検討してみてほしい。
<了>
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