C・ロナウド「完璧な1年の締めくくり」 R・マドリー クラブW杯決勝後会見
クラブW杯優勝について「完璧な1年の締めくくりだった」とコメントしたC・ロナウド 【写真:長田洋平/アフロスポーツ】
試合後、メディア対応に応じたC・ロナウドはクラブW杯の優勝について「完璧な1年の締めくくりだった」とコメント。チームとしても個人としてもあらゆるタイトルを獲得した1年を振り返った。
また、ジネディーヌ・ジダン監督は会見でタイトル獲得の喜びをを語り、鹿島については「とにかく走り回っていたし、果敢に戦っていた」と評価した。
マッチアワードを獲得したクリスティアーノ・ロナウドのコメント
今年1年は、チームとしても個人としても忘れがたいものとなった。チャンピオンズリーグ(CL)もUEFAスーパーカップもユーロ(欧州選手権)でも優勝したし、バロンドールも受賞した。完璧な1年の締めくくりだった。どれが一番うれしいかと聞かれると、難しい。カップはそれぞれ異なるものだからね。ただ、ポルトガル代表としてのカップ獲得は特別なものだった。ポルトガル代表での初優勝だったという意味で素晴らしいものだった。とても良い1年だった。
──2016年はゴールが多かった。難しい試合では得点できないこともあるが、今日はハットトリックを達成した。
いつも頑張ってプレーしたいと思う。前にも言ったが、非常にハッピーに感じている。今シーズンはチームとしても個人としても、そして代表でも頑張った。口数の多い人もいるので、(批判など)いろいろと言われることには慣れている。私はいつもピッチ上での活躍を常に考えている。自分の仕事をやり続けるだけだ。そして試合を楽しみ、これからもどんどんタイトルを取っていきたい。
ジネディーヌ・ジダン監督の会見
ジダン監督は鹿島を「果敢に戦っていた」と評価 【写真:長田洋平/アフロスポーツ】
タイトルは重要なので、いつもうれしい。自分たちが苦しめられることは分かっていたし、簡単なファイナルにはならないと思っていた。相手のチームはとにかく走り回っていたし、果敢に戦っていた。その戦いに勝ってタイトルを取れたのはうれしかった。日本に来ることは長旅だったし、その長旅を経てクラブW杯の優勝カップを持ち帰れることは非常にうれしい。
──レアルの指揮を執って11カ月間で3つ目のタイトルだ。これまでのどの試合が、自身の流れを変えたと思うか?
特に日付は覚えていない。今まで自分たちがしてきたのは、毎回改善していくということだ。時には苦しむこともあるし、思うようなプレーができないこともある。自分たちの良いところは、われわれがポジティブシンキングなことだ。いつでも対戦相手に攻め込めると思っている。われわれも苦しむが、最後にはポジティブに考えて「自分はできる」と思えばできるものなのだ。このチームは非常に技量の高い選手が多いので、それが可能なのだと思っている。
──昨日の会見で2年前のカルロ・アンチェロッティの助監督をしていた頃は、クラブW杯のタイトルを取ったあと、けが人が出て非常に苦しんだと言っていた。
当時はそういった出来事もあったし、そのことについて今話せるのはいいことだと思う。われわれは経験を積んできたし、この大会に向けて長い期間をかけて努力を積み重ねてきた。今は非常に疲れているので休みたい。そして休んだ後には、また仕事に戻りたいと思う。私も選手たちも、仕事をしなければならないということは分かっているので、こういう考え方をいつも保っている。
──鹿島の選手の中で誰かスペインにつれて帰りたい、もしくはリーガで通用すると思った選手はいるか?
リーガでプレーできるのではないかと感じた選手は何人かいる。とても良いプレーヤーだと思った。ただ、私のチームには既に24人いるので、このチームは満杯だ。
──今日はスタジアムが満員だった。鹿島のサポーターもたくさんいたが、レアル・マドリーのサポーターのほうが多かった。それは予期していたことか?
マドリディスタ(レアル・マドリーファン)は多かったと思う。われわれを応援してくれた皆さんに、心から感謝を申し上げたい。日本人も多くて、相手のサポーターも多かった。ファンは両チームを応援していたと思う。
家族や選手たちにありがとうと言いたい
メッセージと言われても、いつも同じことしか言えない。自分で希望と夢を持ってプレーを続けていれば、いつかはビッグクラブでプレーできるのではないか。これはレアルに限らず、他のクラブもそうだ。私が選手だったときもそうだが、「レアルのようなビッグクラブでプレーしたい」と思っていた。とにかく努力をしないといけないということを念頭においてやるしかない。
──試合の途中、中盤が3枚だった。試合中にフォーメーションを変えたのは負けていたからか?
フォーメーションを変えた。失点してからはもう少し前でプレーしなければいけなかった。ただ、2名で35分をカバーするのはできるが、90分は難しい。セルヒオ・ラモスとその前の2名は非常によく走っていた。必要があったからフォーメーションを変えたのだ。これと同じことが今後も起こり得るかといえば、そうだと答えるしかない。
──CLとUEFAスーパーカップに続いて今回もタイトルを取った。この1年を振り返って、特別な誰かを思い浮かべることはあるか?
誰か個人ではない。私の家族はいつも一緒にいてくれて、私が仕事をしやすいように支援してくれている。そのほかには、選手たちにもありがとうと言いたい。選手たちは素晴らしいプレーをしてくれた。頑張りが少しだった選手もいたが、同じ道を目指して頑張ってきた。そしてこういった結果を残すことができたのだから。
──賞をもらった際にフロレンティーノ・ペレス会長と話をしていたが?
彼はハッピーだ、トロフィーがもう1つ増えたと喜んでいた。チームについて何かを言ったわけでないし、監督である私に何か意見を言ったわけでもない。ただ、うれしく思ったということだけだ。
──レアルは非常に責任感を持ってプレーするというプレッシャーがあると思うが。
われわれは疲れてなんていない。疲れてはいるのだが、とにかく眠りたいというだけだ。あと何時間か経てばゆっくりと眠れる。自分たちはビッグなタイトルを勝ち得たし、このあと数日間は休暇になるので、しっかりと休んでもう一度ストレスのある生活に戻りたい。なので、クタクタに疲れたというほどではない。疲れていては、このクラブに残ることはできないからね。
※質問者に関しては、掲載許諾の確認が取れた方のみ明記しています。記名のない方は確認が取れていない方ですので、拒否されている訳ではありません。
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ