【リアルジャパン】 “蘇ったサムライ”船木誠勝 レジェンド王座奪還の思いを語る

リアルジャパンプロレス

関本大介が持つレジェンド王座に再挑戦する船木誠勝にインタビュー 【リアルジャパンプロレス】

 6月23日に行われるリアルジャパンプロレス「初代タイガーマスク黄金伝説〜LEGEND OF THE GOLD V」(東京・後楽園ホール)で第9代レジェンド王者・関本大介(大日本プロレス)に挑む前王者・船木誠勝(フリー)。半年ぶりとなる再戦でリベンジとベルト奪還を狙う“蘇ったサムライ”がその思いを語る。

昨年から大阪に拠点 ジムも開設

――船木選手は現在大阪に拠点を置かれているそうですね。

 去年の11月からです。だから前回のタイトルマッチ(昨年12月)は大阪へ行って初めての試合だったんです。

――では環境が変わった直後でやはりコンディションの整わないところがあったのでしょうか?

 いえ、それは関係ないです。

――現在は大阪でパーソナルジムを開かれているとのことで、こちらについてお話を聞かせてください。

 3月の半ばから募集をかけて、4月の頭からスタートしました。会員さんは下は28歳から上は69歳、幅広い層の方に入って頂いて、今ちょうど6週間です(※取材は5月24日のタイトルマッチ発表会見の後で行われた)
 みなさん結果が出てきて、逆にこっちがすごくうれしいんですよね。自分がやってきたことを教えることによって、体の外はもちろんなんですけど中も変わってきて、体調が良くなったとか、いろいろあります。

――1カ月半ですでに様々な効果が出てきているのですね。

 はい、体重減少、筋肉・筋力増強、体脂肪減少、柔軟性増加、服のサイズダウン、回復が早くなった、血圧の正常化だったり、そういういろんな効果が出ているので本当にやってよかったと思いました。

――筋肉の増加や体重・体脂肪の減少で外見が変わるだけでなく、内面の変化もあるのですね。

 そうですね、外から中から全部変わって、外側はウェイトトレーニング、内側はヨガで変えるんです。まさに外と中の両方から鍛える感じで、そういう指導をしています。

――ジムでは船木選手がプロレス界に入門してから学んできた様々なことを教えてもらえるのでしょうか?

 そうですね、30年で習得した、自分の肉体改造法の集大成です。でも今もまだ現在進行形で自分自身もやっていますし、今自分は47ですけど、実際の47という年齢より若いという自信はあります。

――以前取り組んでいたヨガもメソッドの中に組み込まれているのですね。

 ヨガは2000年、ヒクソン・グレイシー戦の時からやっています。今はそういったことを全部ひっくるめて、マニュアル化しようかと思っています。やっぱり一般の人たちはそこまで体力がなくて、最初は若干やり過ぎの傾向があったんですけど、1カ月半経ってメモをしながらやってきて、この年代は大体これぐらい、この年代はこのトレーニングとこのトレーニングをどれぐらい、っていうデータができてきました。もちろん30代の人と60代の人は全然体力が違いますし、教え方もこなす運動も内容が全く違います。初心者はちょっとゆっくりめにやっていった方がいいなっていうのは感じています。

――船木選手というとかつてストイックな食事法も話題となりましたが、そういった方法も指導されるのでしょうか?

 食事をは二の次で、自分はまず運動からです。運動をやると必ず体が変わってきます。正しい生活・正しい運動をして体が変わってくると、食べ物も変えたくなってくるんです。いまはその食事法を実践している人もいます。

フリーになって充実 楽しさを感じる

フリーになってようやく1年。いろいろな刺激を受けてきた 【リアルジャパンプロレス】

――去年の6月末でWRESTLE-1を退団して、今回の試合でちょうど1年となります。

 ようやく1年になりますけど、本当によかったし、フリーになって全ての面で正解でした。退団して夏に人間ドックをやったんですけど、胃潰瘍になっていたんです。団体に入るっていうのはもちろんいい面もあるんですけど、我慢しなければいけない面もたくさんあって、そういう意味では自分の体が辛くなるぐらい我慢していた部分があったんだと思います。でも今はもう伸び伸びと、ほんとにオファーを頂いた毎試合毎試合に全力を出す、そういう形があって、やっぱりいろんな選手と戦えることがすごくうれしいです。毎回新鮮ですね。こないだも全日本プロレスのファン感謝デーで現チャンピオンで若い20代の宮原(健斗)選手とジェイク・リー選手、一緒に組んだのがやはり20代の野村(直矢)選手で、自分だけ40代後半なんです。でも、そんな中で試合をして彼らと20分同等に試合ができた。それがすごくうれしかったし、その次の日には橋本真也の息子の大地選手(大日本プロレス)と初めて試合もできて、そういう意味で毎回毎回新鮮です。

 また大仁田(厚)選手、FMWとの試合もあれば、こちらで関本選手とのリマッチでタイトルにも挑戦できる。本当に毎試合毎試合が思い出に残るというか、いろんな選手と戦っていろんな試合を残していく、自分が求めていたプロレスラー像がこれで、今1番充実しています。

――では、まさに生きている実感があるというか。

 プロレスに帰ってきて6年、7年目なんですけど、7年目にしてようやく楽しさを感じています。団体の束縛によってやりたい試合や戦いたい選手がいるのになかなかできない、そういった中でいたずらに年だけを取っていく、そういうことを2、3年感じていたので、フリーになって本当によかったと思っています。

――昨年手にしたレジェンド選手権王座はフリーになって初めて手にした勲章でした。

 これもうれしかったですね。でも一瞬で取られてしまったので、だからもう1回。3度目というのはなかなかないですから、今度は本当に2度目の正直で、自分のものにしたいです。

前回以上の戦いを見せる

関本の印象は「岩」。不得意な相手ながら、それを乗り越えたい 【リアルジャパンプロレス】

――改めて関本選手の印象をお願いします。

 岩ですね。岩人間。プロレス界を見渡しても特殊な体型というか、なかなかいないです。日本人離れしていて外国人よりパワーがある。不得意は不得意なんですけど、そこを克服していくのもやっぱりプロレスラーだと思いますので、自分の道を行くために関本大介っていう選手をどかして、先に進みたいと思っています。

――前回の試合は昨年のリアルジャパンでのベストバウトに推す声もありましたがいかがでしょうか?

 負けっていう形で終わりましたが、試合の最中も試合が終わってからもお客さんの応援・歓声があったので、ベストバウトってこんな感じなのかなって思いました。やっぱりタイトルマッチっていうのはプロレスの中でも別格な試合で、昔全日本プロレスで三冠戦をやっていた時もそうでしたが、“勝負”という気持ちでやっています。

――その“勝負”の時がまた巡ってきました。

 今年まず1発目の勝負です。1発目の運を逃してしまうとその後の運っていうのが決まるので、そこをしっかり理解して臨みたいと思います。そういう意味で佐山(聡)さんもこの試合を組んだと思いますので、その期待に沿うような試合をしたいと思います。

――では、前回以上の試合を見せる?

 もちろん。前回以上じゃなければやる意味がないですから!
■初代タイガーマスク リアルジャパンプロレス 佐山サトルプロデュース
『初代タイガーマスク黄金伝説〜LEGEND OF THE GOLD V』
6月23日(木)東京・後楽園ホール 開場17:30 開始18:30


【対戦カード】
<メインイベント レジェンド選手権試合 60分1本勝負>
[第9代王者]関本大介(大日本プロレス)
[挑戦者(第8代王者)]船木誠勝(フリー)

<第4試合 セミファイナル 6人タッグマッチ 60分1本勝負>
スーパー・タイガー(リアルジャパン)、長井満也(ドラディション)、アレクサンダー大塚(AODC)
ケンドー・カシン、鈴木秀樹、将軍岡本(はぐれ軍団)

<『須麻比』デモンストレーション>
初代タイガーマスク
ミノワマン(フリー)

<第3試合 タッグマッチ 30分1本勝負>
ウルティモ・ドラゴン(闘龍門MEXICO)、ヒート(フリー)
折原昌夫(メビウス)、ケンドー・ナカザキ(国籍不明)

<第2試合 シングルマッチ 30分1本勝負>
タカ・クノウ(チーム太田章)
LEONA(ドラディション)

<第1試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負>
スーパー・ライダー(リアルジャパン)、小笠原和彦(PRO-KARATE 押忍闘夢)、間下隼人(リアルジャパン)
倉島信行(ドラディション)、山本SAN(COMBO)、“力道山3世”力(リキエンタープライズ)
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