【リアルジャパン】 第9代王者・関本大介インタビュー 「レジェンドにふさわしい人間に」

リアルジャパンプロレス

第9代レジェンド王者の関本大介 【(C)リアルジャパン】

 3月24日(木)東京・後楽園ホールで開催される『初代タイガーマスク黄金伝説〜LEGEND OF THE GOLD IV』のメインイベントにおいて、“疾風怒涛” 長井満也(ドラディション)の挑戦を受ける関本大介が、リアルジャパン レジェンド王座を語る!

船木戦は「記憶が定かではない」

リアルジャパンについて「経験ができないことをさせてもらってるリングですね」と語る 【(C)リアルジャパン】

――昨年12月9日に行われた船木誠勝選手とのレジェンド選手権試合について振り返っていただきたいのですが、どんな心境で臨みましたか?

 正直、恐怖がありました。船木選手の蹴りの鋭さはホントに日本一だと思います。ボクはよく日本刀のようなキックだと表現するんですけど、ホントにそのようなイメージ。一瞬でも気を緩めたら首をはねられると思って臨みましたね。

――実際に闘ってみてどうでしたか?

 船木選手のキックが首筋に入ったんですよ。次の瞬間、ボクは倒れて、カウントが6くらいで気付いてヤバいと思って起き上がったんです。それがすごく印象に残ってます。

――その試合は結果的に関本選手が勝ってレジェンドのベルトを獲得しました。多くの人たちにとってあの結果は衝撃的だったと思うんです。船木選手が一度も防衛せずに王座から陥落してしまった。フリーになった船木選手のチャンピオンロードをいきなり関本選手が破壊してしまったような感がありました。

 いやあ、もうボクはサプライズとか思っても考えてもいないし、試合に集中してとにかく勝ってやると。恐怖心があるなかで闘っていましたね。なにしろ、あのヒクソン・グレイシーと試合をした人ですからね。世界最強の男に挑んだ男ですから、それはもう恐ろしかったです。

――ジャーマンスープレックスでフォール勝ちを決めた瞬間は、どう感じましたか?

 正直、あまり記憶が定かではないんですよ。キックをまともに食らってからちょっと記憶が飛んで、6カウントくらいで目が覚めて、その後からのことはけっこうあいまいなんですよね。

――試合後“ダイニッポンコール”が沸き起こったのですが、聞こえましたか?

 ホントですか? うれしいですね。

――昨年は天龍源一郎選手引退興行でも沸き起こりましたが、あのコールがリアルジャパンのリングでも自然発生しました。

 うれしいです。ありがとうございます。そう言われれば微かに記憶にはありますけど、ハッキリしてないです。ホントにあのキックをもらってからは曖昧で。

――リアルジャパンの大会で“ダイニッポンコール”というのがすごいことだと思います。

 そういう闘いができて、リアルジャパンのリングで大日本プロレスのアピールができて、ボクはホントにうれしいし、ありがたいです。

――リアルジャパンのファン層は大日本とは違いますよね。

 リアルジャパンにはオールドファンというか、そういったファンが多いですよね。

――レジェンドレスラーたちを見に来るという。

 そうです、そういった方が多いですね。

――その中でダイニッポンコールが起きたことに価値がある。実際、このベルトを手にしてどう感じましたか?

 佐山(サトル=初代タイガーマスク)さんが巻いていたときのベルトをモデルにしたものですよね。それにレジェンドという名称がついているので、巻いてきた歴代の選手たちもレジェンドというか、その名にふさわしい人たちがたくさん巻いてきているので、ボクがこれを獲って、さあどうしよう、これ大丈夫なのかと。オールドファンの人にしてみれば、どこの馬の骨だと思われるかもしれないので、これはやっぱり責任が大きいと思います。なので、その責任を全うするためにも必死です。

――大日本、他団体、シングル、タッグを問わず、いままでいろいろなタイトルを取ってきましたが、過去のベルトと比較してというか、今回レジェンド王者になったことの意味とはどういうところにあると思いますか?

 比べるとかというのはボクからはできないですけど、ベルトの価値というのはおのおのが持っていると思います。でもレジェンドという名前の付いたベルトをこうやって持っているということは、その名に恥じないような試合と、たたずまいを持たなくてはいけないなと思いますね。

――このベルトを獲ったということは、初代タイガーマスク選手が望んでいる両方の意味で価値があると思います。リアルジャパンの標榜するストロングスタイルの復興と継承。もうひとつは新しい世代の選手に出てきてほしいという願望。その両方を兼ね備えると同時に託されたのが関本選手なのではと思います。リアルジャパンに取っては待望のレスラー。

 ありがとうございます。そう言っていただけるなら、その言葉に恥じないように一戦一戦闘っていかないと。そういう気持ちですね。気持ちが引き締まります。そのプレッシャーでボクが押し潰されて前に歩けなくなってしまうんじゃないかと(笑)。ホントにそんな気持ちです。

――リアルジャパンとは関本選手にとってどんなリングですか? 大日本とはまったく違うと思いますが。

 ホントに、ボク個人では経験ができないことをさせてもらってるリングですね。いろんなチャンスというか、いろいろ転がってると思うんですよ。それを与えてくれるところ、きっかけを作ってくれるリングかなと思います。

今までの長井とは違う目をしていた

船木戦直後に挑戦を表明した長井(右)。今までとは違う目をしていたと話す 【(C)リアルジャパン】

――初防衛戦となる3月24日、後楽園ホール大会が近付いてきました。挑戦者の長井満也選手は関本選手がベルトを奪取した直後にリングに上がり挑戦表明してきましたが。

 そうですね。長井選手とはタッグでは何度も闘っているんです。シングルでは過去2回闘ってて、両方とも不透明決着だった。

――長井選手がレジェンド王者時代に関本選手が2度挑戦、2試合とも両者リングアウトですね(2010年11月7日、相模原&2011年2月18日、代々木)。

 長井選手がヒールなんで、メチャクチャするんですよ。場外乱闘に引き込んだり、ボクをリングに戻さない。戻ろうとしても無理やりグチャグチャにしたりとか。あのときは、そういうレスラーだったんですよね、悪の限りを尽くすというか。

――過去のシングルでは長井選手にもっていかれたと。

 そうです、ハイ。長井選手の長井選手ワールドに完全に引きずり込まれてボクがもがき苦しんでた。

――引き分けというよりも、やられたという印象ですか?

 引き分けイコール負けですよ。向こうの土壌に引きずり込まれたわけですから。そして12月のときには船木選手との闘いに勝ってベルトをもらった後に長井選手がリングに上がってきてボクを見つめ、次はオレに挑戦させてくれというんですよね。いままで闘った長井満也とは違う目をしていたので、ああ、これはもう本気なんだなと。ボクはそう感じました。

――長井選手といえば何を思い浮かべますか?

 ボクの場合は蹴りですね。船木さんが日本刀のような蹴りを放つと表現するのであれば、長井選手の蹴りはハンマーですね。ハンマーでぶっ叩かれるような感じです。急所を鋭く蹴るというよりも、全身に響くような重みがあります。コンパスが長くて体重もあるじゃないですか。だから威力がすごいんですよ。胸を叩かれても丹田に響くような。

――カラダの中心に響いてくるようだと。

 そうですね。

――今回は王者と挑戦者の立場を変えての対戦になりますよね。今度は関本選手がチャンピオンとして迎え撃つわけですが。

 そうですね。でも、あんまりボクはチャンピオンだからとか、向こうが挑戦者という意識はなく、クリーンに闘おうと思ってます。

――長井選手もこんどはクリーンにくるでしょうか?

 ボクは絶対にそうだと思います。目を見ればわかります。

――以前の対戦とはまったく違ったものになると。

 ハイ。12月の時点では目が違いましたね。

――大日本では現在シングルリーグ戦「一騎当千〜strong climb〜」の最中です。そのなかでリアルジャパンのタイトルマッチをおこなう。気持ちの切り替えとしてはどうですか?

 気持ちの切り替えということについては、あまり考えてないです。問題なく入っていけます。

――では、長井選手よりも優っているところ、劣っているところとは?

 ボクが長井選手に優っているところは、年齢が長井さんより若いのと、まあ、筋出力くらいじゃないですか。あとは体重ですかね。それくらいですね。劣っているところは、コンパス、リーチの長さ。あとは、打撃やサブミッションの技術。

――そのあたりが警戒するところですか?

 そうですね。打撃とサブミッションは警戒しますね。あとは、気持ちですね。気持ち(で闘う)。

――船木戦もそうでしたが、今回もいわゆるUWF系との闘いですよね。それは大日本ではできないことでもありますね。そこにリアルジャパンで闘う意味があるのでは?

 そうですね。大日本のリングでは経験できないことですね。

――もともと関本選手はU系のプロレスも見ていましたよね?

 見てました。リングスで田村潔司さんがヴォルク・ハンから初めて勝った試合を生で見てました。大阪府立体育会館でしたね。メッチャうれしかったですよ。まさか勝てるとは思わなかったんで。U系はすごく好きなんです。失礼ですけど、とくにリングスグルジア、リングスロシアとか、そういう怪しさというか(笑)、なんだコイツ、どんなのが来るんだろうみたいな、コマンドサンボとかわけわからない格闘技の選手がたくさん来てたので、そういうのが好きでしたね。Uインターも好きでした。ベイダーが高田延彦さんとやったりとか。パンクラスには佐藤光留選手がいて、同級生なんでたまに練習会があったら呼んでもらったりもしました。いまはないですけど、たまに横浜道場に練習に行かせてもらったり、関節技を教えてもらったり。

――そういうトレーニングもしていたと。

 していたというか、多少教わったことがありますね。

――いまのコメントで出てきたリングスに長井選手は在籍していました。長井選手はリングスがデビューのリングですね。その長井選手と今回闘う。

 そうですね。ボク個人的にはうれしいというか。

――ファン時代に見ていた選手と闘える。

 ハイ。うれしいです。

――U系vsストロングBJという図式もあると思いますが?

 それはもう、そのように見ていただければと思ってます。

――U系とストロングBJの違いとは?

 個人的にはやっぱり、技術にどれだけ力が対抗できるのかなと、個人的には勝手に思ってます。

――そういうシミュレーションもしていますか?

 ハイ。どれだけ力でもっていけるかなっていう。

――やはり力で対抗していきますか?

 対抗したいです。力でなんとかいわせたいですね。

――最後はジャーマンで?

 まあ、そうですね、ボクの得意技なんで。それが一番(いい)。イメージするなかでは、一番いい勝利の仕方かなと思いますね。

――このところ、リアルジャパンのレジェンド王座の価値や注目度が上がっていると思うんです。初代タイガーマスク選手が欠場していることもあると思うのですが、今回もレジェンド王座戦がメイン。価値や注目度が上がっているなかで関本選手がふたたびリアルジャパンのメインを締める。そういう意識はありますか?

 責任は、感じます。責任しか感じません(苦笑)。まあでも、その責任というかプレッシャーを力に変えて、必ずいい試合をしたいなという気持ちですね。そのうえで防衛したいです。

――リアルジャパンでの目標は?

 やっぱり、レジェンドのベルトにふさわしい人間になることですね。

――ふさわしい人間?

 レスラーじゃなくて人間に。

――そこに深い意味があるような気がしますが。

 長井選手と熱い試合をして、防衛します! そしてレジェンドの名にふさわしい人間になります。

(聞き手・新井宏)
■リアルジャパンプロレス「初代タイガーマスク黄金伝説〜LEGEND OF THE GOLD IV」
3月24日(木)東京・後楽園ホール 開場17:30 開始18:30


<メインイベント レジェンド選手権試合 60分1本勝負>
[第9代王者]関本大介(大日本プロレス)
[挑戦者]長井満也(ドラディション)

<セミファイナル 6人タッグマッチ 60分1本勝負>
船木誠勝(フリー)、鈴木みのる(パンクラスMISSION)、川村亮(パンクラスMISSION)
スーパー・タイガー、タカ・クノウ(チーム太田章)、佐藤光留(パンクラスMISSION)

<第4試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負>
藤波辰爾(ドラディション)、石川雄規(Battle Arts Academy)、アレクサンダー大塚(AODC)
田中稔(WRESTLE-1)、柴田正人(フリー)、ベアー福田(SECRET BASE)

<第3試合 タッグマッチ 30分1本勝負>
ウルティモ・ドラゴン(闘龍門MEXICO)、那須晃太郎(フリー)
ザ・グレート・サスケ(みちのくプロレス)、折原昌夫(メビウス)

<第2試合 バトルロイヤル(10選手)>
スーパー・ライダー、グラン浜田(フリー)、小笠原和彦(PRO-KARATE 押忍闘夢)、間下隼人、戸井克成(邪道軍)、松崎和彦(邪道軍)、山本SAN(COMBO)、“力道山3世”力(リキエンタープライズ)、LEONA(ドラディション)、Freedom Wallace(Battle Arts Academy)

<第1試合 シングルマッチ 30分1本勝負>
長谷川秀彦(フリー)
倉島信行(ドラディション)
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