【スターダム】岩谷麻優がトーナメント2連覇! 1期生・美闘陽子が復帰を宣言
美邑、マヤを降して決勝へ
岩谷麻優がシンデレラ・トーナメント2連覇を達成 【横田修平】
1回戦の美邑戦では貫禄の完勝となった 【横田修平】
2回戦では、アルファ・フィーメルとの“巨体対決”を制したクイーン・マヤと対戦。マヤの高身長から繰り出されるチョーク・スラムでピンチを迎える場面もあったが、逆にそのチョーク・スラムをするりと避けたところから横入り式エビ固めで丸め込み、準決勝へ。準決勝の相手となる予定だった宝城カイリとサンタナ・ギャレットの試合が10分時間切れ引き分けとなったことで、ルール上、両者失格。これで2年連続の決勝へと駒を進めた岩谷は、決勝で松本と一騎打ちをすることになる。
イオへ挑戦「自分は赤いベルトが欲しい」
エプロン際の攻防から松本をドロップキックで場外へ落とし、オーバーザトップロープで決着をつけた 【横田修平】
岩谷はイオが持つ赤いベルトへ挑戦表明。次回後楽園大会で決戦へ 【横田修平】
これに対しイオは「挑戦、受けるしかないでしょ。5月15日、ワールド王座の挑戦受けます」と受諾。そして「たった1日で手に入れたトーナメント覇者の称号と、何十試合とこなしているベルトを同じ価値だと思わないで下さい。本気でこない限り、骨をへし折るよ。完全決着をつけましょう」と、タッグパートナーとしての馴れ合いの戦いではなく、赤いベルトの絶対王者と、トーナメント覇者の挑戦者として、真っ向勝負の戦いをしようと誓った。
宝城は白いベルトに再挑戦
宝城カイリはサンタナ・ギャレットが持つ白いベルトに再挑戦する 【横田修平】
そして「(サンタナは)すごい苦手だ。でも私はこれぐらいでへし折れる選手じゃない。サンタナ、私と白いベルトをかけて、もう1回やって」と再戦を要求と同時に、シンデレラ・ドレスと一緒に岩谷に渡されていたブーケを取って、それを「ブーケ・トス」する。しかしサンタナがこれに反応できず、ブーケは無残にもリング上に。でもこれじゃ成り立たないともう一度投げると、今度はちゃんとキャッチし、宝城が「ワンモア チャレンジ プリーズ」とカタコトの英語で挑戦を表明。これに対しサンタナも「ワンダー・オブ・スターダムのベルトが欲しいの? 私と試合をしたいの? OK。じゃあ、試合をしよう」と挑戦を受託。宝城のベルト獲得への貪欲さが実り、再戦が確実となった。
美闘陽子が復帰へ「もう一度、プロレスラーに戻りたい」
スターダム1期生・美闘陽子が復帰を宣言 【横田修平】
するとスーツ姿の美闘陽子が登場。会場からどよめきの声が起こるとリングに上がり「お久しぶりです。美闘陽子です。4年前に何も言えずにリングから去りました。ですが、美闘陽子、もう一度、プロレスラーに戻りたいです。本当に突然なんですけど、スターダムでプロレスをやらして下さい」と復帰を宣言。リングにいた岩谷はとまどいながらもマイクを握ると「美闘さんがいなくなって4年ですか? 長かったです。その間にいろいろありました。でも美闘さんがいない間も、自分はスターダムを引っ張ってきたつもりです。とりあえず、お帰りなさい」と、目に涙を浮かべながらまずは復帰を歓迎。
さらに紫雷イオも続けてマイクを握り「美闘さん、お久しぶりです。だいぶ雰囲気が変わったけど、華がある感じは変わらないですね。リスクがある中でリングに上がりたいというのは、喜ばしいことです。けどね、美闘さん。美闘さんがいた頃と、リングの景色は変わりました。生き残るのは厳しいよ。その覚悟、信じています」と、厳しいながらも復帰へのエールを送った。
大会後、記者の取材に応じた美闘は「いろいろあったのですが、年の節目、もう29歳になってしまったので、中途半端にリングを降りてしまったことに心残りがあって、やっぱりそこはリングに戻りたいなと思って、もう一度プロレスをやりたいなと思いました」と復帰の理由を語る。もともと頚椎や腰のけがで引退となり、その故障箇所は「車に乗るのも、電車に乗るのも厳しいということがありました。(けがの状態は)完全に戻っていないので怖い部分はあるのですが、やるからにはしっかり鍛え直してやっていきたい」と覚悟を持ってリングに上ると話した。復帰時期については後日行われる会見で発表されるが、再びスターダムの主軸に戻るべく、完全復帰を目指す。
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