前田健太が立ち向かう強打者は誰だ!? ナショナル・リーグのスラッガーを紹介
日本のプロ野球とはまた違ったパワフルでスピーディーなメジャーの強打者にどう立ち向かうのか? 登板を目前に控え、メジャーのスラッガーを封じ込めるには何が必要なのか? 2016年、前田が打ち取らねばならないナショナル・リーグのキープレーヤーを分析する。
年間を通じて最も対戦するのが、それぞれ19試合づつ対戦するナ・リーグ西地区のチームだ。この地区はドジャースのほかサンフランシスコ・ジャイアンツ、コロラド・ロッキーズ、アリゾナ・ダイヤモンドバックス、サンディエゴ・パドレスで構成され、空気が乾燥している西海岸でのゲームが主である。デーゲームで強振されるとピンポン球の様にボールが飛んでいってしまうなど、前田にとって苦い体験も最初は避けられないかもしれない。
ジャイアンツ
また近年、力を付けている左打ちの遊撃手ブランドン・クロフォード(昨年21本塁打、84打点)も気をつけなけらばいけないスラッガーである。
ロッキーズ
昨シーズン、アレナドは42本塁打、43二塁打、130打点。ゴンザレスは40本塁打、25二塁打、97打点と、前田にとっては避けては通れない強烈な3番、4番コンビとなることは間違いない。また、昨年マイナーでプレーした、新人遊撃手のトレバー・ストーリーは今年のオープン戦で6本塁打を放っており、台風の目になりそうだ。前田が彼らをどう封じ込めるかが最大の焦点になる。
ダイヤモンドバックス
主砲のポール・ゴールドシュミットは、近年抜群の安定感でここ4年合計で108本塁打を放っている右打ちのスラッガーだ。長くて重いバットで一発を量産するが、バットコントロールもたくみで、昨年は3割2分1厘の高打率を残し、四球も118個と選球眼もいい。同チームには長打とスピードを兼ねそろえるA.J.ポロック(昨シーズン打率3割1分5厘、20本塁打、39二塁打、39盗塁)もいるがオープン戦で負傷してしまった。シーズン中に復帰できるかは微妙なところだ。
また、気温40度を超えることもある夏の暑さは西地区でどこよりも厳しい。日本では夏場(6月〜7月)に調子を落としてきた前田にとって、このアリゾナでどう勝ち星を落とさないかが成功のカギを握っているといっても過言ではないかもしれない。
パドレス
24歳のウィル・マイヤーズは昨年はケガに泣き60試合の出場に終わったが、将来を期待される右打ちのスラッガーだ。特に変化球の対応に優れており、ヒッティングポイントを後ろに置き、反対方向に打つ技術は長けており、前田のスライダーもその標的になるかもしれない。