巨人ルーキー重信の隠された意外な話=50メートル5秒7の俊足の裏側には!?
大学通算39盗塁の俊足が武器
紅白戦初戦で3安打を放ち、高橋監督や松井臨時コーチからの評価を高めたドラ2ルーキー重信 【写真は共同】
重信は俊足を評価されてドラフト指名を受けた。武器は50メートル走5秒7というその俊足ぶりだ。東京六大学リーグでの通算盗塁は39個。現役六大学の選手の中ではトップだった。2番目が1年生からゲームに出ていてオリックスに3位指名され入団した立教大の大城滉二内野手の36個。重信は3、4年生の2年間で29個を記録している。
高校時代は盗塁のサインが…
「自分の足の速さが武器なんだ、と気づいたのが大学に入ってからなんです。自分の足なのに、その価値を見いだせなかった(笑)。高校(早稲田実業)では盗塁したことがありませんでした。サインが出なかったですから」
スマートで洗練された野球をする印象のある早稲田実業で、盗塁がゼロだったとは意外な話で、大学での2年間でその素質を開花させてプロ野球選手に上り詰めたわけだ。さらに、通っていたジムのコーチからは「フォームに特徴があって、磨けばまだまだ速くなる可能性がある」と言われたそうだ。
パンチ力ある右打席も魅力!?
早稲田大・高橋広監督は「シーズンオフ、青木が早稲田のグラウンドに自主トレに来ていました。それを見て憧れたり、参考にしていたでしょう。青木を目指せと言ってました」。そして、監督が言っていたもう一つのあまり知られていないこと。
「重信はスイッチヒッターなんですよ。右はパンチ力もある。もっとアピールすればいいのに。両方で打てるようになれば選手としての幅もできる」
重心を低く、バットを短く持って、ガツンと当てるバッティングも特徴的だ。
また、守りは高校時代は内野手だったが、大学では1年上に現千葉ロッテの中村奨吾二塁手がいたので外野に転向。肩も強く、ユーティリティーにこなす器用さがある。