【REAL】 アームレスリング“絶対王者”が参戦! 総合初陣はプロレスラーとの異種格闘技戦
全日本選手権7連覇中の畠山裕介
アームレスリングの現役王者・畠山裕介 【長谷川亮】
事前のリリースにおいて「某競技より最強の現役王者を獲得することに成功した」「その競技では数々のタイトルを永年に渡り独占し、歴史上に燦然と輝く実績を積み上げた、まさに“絶対王者”“生ける伝説”と呼ぶに相応しい存在」と発表していたREALだが、この会見でその正体と対戦カードが明らかに。
今回異種競技から総合格闘技に初挑戦するのは、全日本アームレスリング選手権で7連覇中の畠山裕介(オールジャパンアームレスリング連盟 太田道場)。身長190センチ・体重145キロでスーパーヘビーの体格を誇る畠山は、見劣りしない191センチ・140キロの体格を持つプロレスラーNORI(Ryuji Walter Team)と対戦する。
総合転向ではなくアームレスリング修行の一環
「いろんな世界を知ることが今後のアームレスリング人生の糧になればと思います」と話す畠山 【長谷川亮】
ラグビー経験こそあるものの格闘技経験は皆無だったという畠山は、REAL山田重孝代表から年末にオファーを受け迷ったと話すが、「自分が表に出ることでマイナーなアームレスリングがいろんな人に認知されるのであれば」と出場を決意。「いろんな世界を知ることが今後のアームレスリング人生の糧になればと思います」といい、総合への転向ではなく、アームレスリング修行の一環であることを強調した。
「アームレスリングを極めた者として、そんなに甘くないと思っています」と総合挑戦に身を引き締める畠山は、しかし「前に出る精神を大事にしたい」と言い、「寝技は(身に着ける)時間がないので」と、やはりパワーを活かした打撃勝負を予感させた。
アームレスリング出身と言えば思い浮かぶのは、プロレスではスコット・ノートン、総合格闘技ではゲーリー・グッドリッジ。はたして畠山はその系譜を継ぎ、豪快ファイトでアームレスリングの魅力を伝えることができるのか。
この日は温厚な物腰の畠山であったが、「アームレスリングの試合になると『スイッチが入る』と言っていた」(山田代表)と、映画『オーバー・ザ・トップ』を思わせる逸話もあり、“超竜”(ノートン)あるいは“剛力”(グッドリッジ)ばりの戦いを見せるか注目される。
トーナメント準決勝の組み合わせが決定
昨年12月の大会でスーパーライト級トーナメント1回戦を突破したホベルト・サトシ・ソウザ 【長谷川亮】
<スーパーライト級>
ホベルト・サトシ・ソウザ(ブラジル/ボンサイ柔術/2012&2014ワールドプロ柔術優勝)
金子優太(日本/BRAVE)
カルロ・ペデルソリ(イタリア/Hung Mun MMA Studio)
星野大介(日本/総合格闘技 津田沼道場)
<ヘビー級>
アミール・アリアックバリ(イラン/2010&2013レスリング世界選手権金メダル)
クリスチャン・コロンボ(デンマーク)
桜木裕司(日本/掣圏会館)
ルイス・サントス“アバター”(ブラジル/2015ワールドプロ柔術優勝)
スーパーライト級では日本の岡野裕城(マッハ道場)も勝ち上がったが怪我により欠場。代わりに1回戦で岡野と戦ったイタリアのカルロが準決勝へ進むこととなった。
ヘビー級唯一の日本人選手となった桜木は204センチ・大会最長身のサントスと対戦するが、「無差別でやってきた経験値を活かして、ロシアンフックに磨きを掛け、上に行けるよう頑張ります」と“アバター”狩りに闘志をたぎらせた。
フェザー級も1回戦を開催
また、スペシャルマッチでは上山龍紀(U−Spirit Japan町田)とクリス・ヒルガー(Rodeo Style)の一戦も決定。上山は先輩であり現在悪性リンパ腫と闘病中である垣原賢人に「勝つ姿を見せたい」と意気込みを語った。
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