日本代表、4年後のメンバーは? ラグビーW杯を目指す選手たち
4年後にはワールドカップが日本で行われる。全国12カ所で行われる日本大会で、どのような選手たちが桜のジャージを身にまとうのか。ポジションごとに考察する。
左PR(背番号1)、HO(背番号2)、右PR(背番号3)
ハンマー投げから転向し、ラグビー日本代表を狙う知念(東芝) 【赤坂直人】
今後の代表入りが期待されるのはスクラムが強い山本幸輝(24歳/ヤマハ発動機)、PRとは思えない走力がある森川由起乙(22歳/サントリー)らが挙げられる。
また、ハンマー投げから転向し、本格的にラグビーを始めて1年半の知念雄(24歳/東芝)がどこまで伸びるか。プレシーズンゲームでは早くもスクラムトライを奪うシーンもあり、潜在能力は計り知れない。
HOで今大会に選ばれたのは堀江翔太(29歳/パナソニック)、木津武士(27歳/神戸製鋼)、湯原祐希(31歳/東芝)の3人。世界トップレベルの選手として認められた堀江は、ケガさえなければ4年後の代表でもリーダー的な役割が求められるだろう。
代表合宿に参加経験がありながら、今回のW杯に出場できなかった坂手淳史(22歳/帝京大)は、日本ラグビー界屈指の強烈なタックルが魅力。セットプレーが安定すれば、代表入りが見えてくる。
右PRは畠山健介(30歳/サントリー)、山下裕史(29歳/神戸製鋼)が今大会に出場した。経験豊富な同学年の2人が4年後も代表にいれば心強いが、若手の成長も求められる。
今大会を前に代表を外れた垣永真之介(23歳/サントリー)や、渡邉隆之(21歳/東海大)は早い段階で代表に入ってレギュラー争いに絡みたい。125キロの体格を誇る平野翔平(22歳/東海大)、ジュニアジャパンで活躍した具智元(21歳/拓殖大)にも期待がかかる。
LO(背番号4、5)
大会直前に代表を外れた身長197センチの宇佐美(奥/キヤノン) 【赤坂直人】
大会直前に代表を外れた身長197センチの宇佐美和彦(23歳/キヤノン)は、ジョーンズHCに足りないと指摘された「激しさ」を身につけることができるか。帝京大で活躍した194センチの小瀧尚弘(23歳/東芝)はスピードがあり、リーチ マイケルと同じ道を進んでいるテトゥヒ・ロバーツ(21歳/東海大)は190センチの長身ながら、しなやかなステップが魅力。
FL、No.8(背番号6、7、8)
パワフルな突進が持ち味の堀江(ヤマハ発動機) 【赤坂直人】
抜群の統率力でチームをまとめたリーチは、2大会連続で主将を務める可能性もある。爆発力をアピールしたマフィのさらなる成長にも期待。
大会前に代表を外れた村田毅(26歳/NEC)は低く、激しいプレー、堀江恭佑(25歳/ヤマハ発動機)は持ち前の力強さをアピールしたい。山本浩輝(22歳/東芝)、徳永祥尭(23歳/東芝)、長谷川崚太(22歳/大東大)、飯野晃司(21歳/帝京大)はサイズがあり、走力も十分だ。
178センチの布巻峻介(23歳/パナソニック)、177センチの金正奎(24歳/NTTコム)、175センチの藤田貴大(22歳/東海大)ら、小柄な選手の奮闘にも注目が集まる。