日本代表、4年後のメンバーは? ラグビーW杯を目指す選手たち
SH、SO(背番号9、10)
昨季は帝京大主将として6連覇に貢献した流(サントリー) 【赤坂直人】
夏までは代表で試合に出ていた内田啓介(23歳/パナソニック)は、179センチと大柄でパスが長く、身体能力も高いので、戦術眼を磨きたい。主将として帝京大の6連覇に貢献した流大(23歳/サントリー)は、テンポの良いパスさばきで、同じチームの日和佐とのレギュラー争いに挑む。
抜群のアタックセンスを誇る小川高廣(24歳/東芝)、小山大輝(20歳/大東大)は攻撃にアクセントを加える存在になりそう。
SOは小野晃征(28歳/サントリー)、立川理道(25歳/クボタ)が今大会に出場し、ユーティリティBKの廣瀬俊朗(33歳/東芝)はSO、WTBで試合出場に備えた。
ジョーンズHCが高く評価していた山沢拓也(21歳/筑波大)は、天才的なセンスが光るが、ケガが多いのが不安なところ。全てのプレーがハイレベルな松田力也(21歳/帝京大)、“関西のファンタジスタ”清水晶大(20歳/関西学大)も楽しみな存在。
CTB(背番号12、13)
10〜15番までをプレーできる森谷圭介(帝京大) 【写真:伊藤真吾/アフロスポーツ】
大会直前まで代表に入っていた山中亮平(27歳/神戸製鋼)、ティム・ベネット(25歳/キヤノン)は、4年後に大舞台への出場を狙う。そして、元帝京大主将の中村亮土(24歳/サントリー)、10〜15番までをプレーできる森谷圭介(21歳/帝京大)、高校生時代に日本代表合宿に参加した梶村祐介(20歳/明治大)も有力候補になるだろう。
また、高校生にして186センチ、99キロの体格を誇る中野将伍(18歳/東筑高)も潜在能力の高さを評価されている。
WTB(背番号11、14)
桐蔭学園高時代には松島とともに花園を沸かせた竹中(NEC) 【赤坂直人】
全4試合にフル出場した松島はCTB、FBもできる万能性があり、日本代表に欠かせない選手となった。次回大会は34歳になる山田は、4年後に向けても意欲的。1試合の出場に終わった福岡、藤田は「絶対的なエース」に成長することができるか。
7人制日本代表のエースであるレメキ ロマノ ラヴァ(26歳/ホンダ)、春に日本代表に選ばれたスピード豊かな松井千士(20歳/同志社大)、パワフルな走りが魅力の竹中祥(23歳/NEC)、トンガ出身で爆発力があるホセア・サウマキ(23歳/大東大)、ステップの切れ味が鋭い尾崎晟也(20歳/帝京大)、「トライスコアラー」としての輝きを見せる竹山晃暉(19歳/帝京大)と、次回大会の候補にはさまざまなタイプの選手が並んでいる。
FB(背番号15)
ボールを持って突進する笹倉(パナソニック) 【写真:築田純/アフロスポーツ】
ハイボールに強く、SO、CTBもできる笹倉康誉(27歳/パナソニック)、力強いランが持ち味の竹田宜純(24歳/トヨタ自動車)、昨季は主にWTBでプレーし、新人ながらトップリーグトライ王に輝いた山下楽平(23歳/神戸製鋼)、20歳以下日本代表の中心として活躍した野口竜司(20歳/東海大)は、それぞれの魅力があり、今後の代表への招集が期待される。
(文:安実剛士/スポーツナビ)