絶対速くなるインターバルトレーニング 青山剛のランニングナビ

青山剛

【Getty Images】

春トレ<5月テーマ> 本格的なスピード練習へ!

 さて、4月からスタートした今年度の連載は、秋冬にフルマラソンで自己ベストを更新するべく、毎月初には、その時期に行うべきトレーニングを紹介しています。とにかくこの春(4〜6月)の目標は「5キロを速く走れるようになる」として、進めていきます。

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 4月は「スピードを出しても壊れない体づくり」をテーマに、通称「流し」といわれるウィンドスプリントを紹介しました。今月はステップアップしたスピード練習へ本格的に移行していきます。

エリートランナーも「年中フルマラソン練習」ではない

【Getty Images】

 これまで10年以上、一般ランナーを指導してきましたが、やはりこのスピード練習がうまくできていない、もしくは取り組めていないために、記録が頭打ちになっている方が多くいました。その大半は、マラソン=走り込みのイメージが強く「年がら年中フルマラソン練習」をしている方ばかりでした。

 そこで、フルマラソンシーズン(11月末〜3月あたり)で結果を出そうとしている実業団のエリートランナーの、一年間の過ごし方が大いに参考になります。

 だいたい4月〜7月くらいにかけては、5000mや1万mのトラックレースに参加し、その記録短縮のためのトレーニングを中心に行います。
 その後、夏は避暑地で合宿を行い、徐々にトラックから道路(ロード)練習を増やしていき秋に突入。そこから春夏で高めたスピードに、秋からの走り込みを加えて調整していき、11月末からフルマラソン出場。

 簡単にいうと、こういった流れが王道です。つまり、決して「年がら年中フルマラソン練習」をしているわけではないのです。

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著者プロフィール

元プロトライアスリート。大学時にプロ活動を開始し、1999年世界選手権日本代表に選出される。その後トライアスリート中西真知子選手のコーチとなり、指導者としての活動をスタート。同選手を2004年アテネ五輪出場に導く。現在は、ランニング、トライアスロン、クロストレーニングのコーチとして競技者から初心者、子供、タレントまで幅広く指導。著書に『ランニング・コアメソッド』『DVDパーフェクトストレッチ100』など多数。(社)日本トライアスロン連合強化チーム・指導者養成委員 元日本オリンピック委員会・強化コーチ

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