絶対速くなるインターバルトレーニング 青山剛のランニングナビ
遅いランナーが走り込んでも速くはならない!?
従って、この春の目標である「5キロを速く走れるようになる=根本の走るスピードアップ」に向けて、今月は陸上選手の王道スピード練習のインターバルトレーニングを紹介します。
「頑張って速く走る+ゆっくりジョギング」を繰り返す
例えば、400m×10本を走る場合、400mは5キロ走で狙うタイムのペースより「やや速いタイム」を設定して走ります。その間のジョギングはたいだい200m位でつなぎ、休み切る前に次本数をスタート、こんな感じです。
このトレーニングをすることによって、心肺機能の向上=スピードアップがかなり期待でき、疲労物質(乳酸など)の除去能力が格段と高まります。
インターバルトレーニングのポイントとは?
【青山剛】
・総距離は5キロ前後になるように設定
-500m×10本
-1キロ×5本
など
・設定ペースは5キロ走で狙うタイムよりやや速いくらいで
(例)5キロを20分で走ることが目標の場合
-500m×10本(1分55秒〜58秒)
-1キロ×5本(3分55〜57秒)
・つなぎのジョギングは「半分の時間(距離ではなく)くらい」で
(例)5キロを20分で走ることが目標の場合
-500m×10本(1分55秒〜58秒)=つなぎは1分前後でジョギング
-1キロ×5本(3分55〜57秒)=つなぎは2分前後でジョギング
・心拍計を使う場合は、つなぎのジョギングで30拍くらい落とすように
・距離表示やトラックが使えない場合は、時間で行う。
-2分走×10本(1分ジョギングでつなぐ)、4分走×5本(2分ジョギングでつなぐ)
また、これまでインターバルトレーニングをあまり行ったことのない方の特徴として、1本目から頑張り過ぎて、中盤以降失速するパターンが圧倒的です。こうなると効果も半減してしまいますので、その場合下記のような設定で行うと、正しくトレーニング効果が得られます。
(例)5キロを20分で走ることが目標の場合
-500m×10本(つなぎは150〜200mジョギング)
-1〜3本で徐々にターゲットタイムに上げて行く
-1本目:2分03秒、2本目:1分59秒、3本目:1分57秒くらい目安
-4〜10本をイーブンで走る(=1分55〜58秒キープ)
5月の週間トレーニングメニュー
【青山剛】
※平日×1日、週末×2日の計3回練習を基本とした例
<平日>
-500m×10本 or 2分走×10本
→慣れてきたら1キロ走×5本も導入可
・走る前には、ストレッチ、体幹スイッチをしっかり行う
・ウォーミングアップは15分ジョギング+ウィンドスプリント100m×4〜6本
・クーリングダウンも15分ジョギング、ストレッチをしっかり行う
<週末>
土曜
-ジョギング60分前後+ウィンドスプリント100m×6〜8本
・ストレッチ、体幹スイッチは平日同様
日曜
-5キロペース走 or 疲れていればジョギング60分前後
・5キロペース走は「ハーフマラソンペース」くらいのちょっときついペースで=5キロの目標ペース+キロ15秒遅いくらいで
・ストレッチ、体幹スイッチは平日同様
・ウォーミングアップ、クーリングダウンも平日同様
このインターバルトレーニングはもちろん体に負荷がかかり、必然的に負担も増えてきますので、これまで以上にストレッチ、体幹スイッチをしっかり行ってください。5キロペース走は「苦しいけど、いっぱいいっぱいではない」くらいで走ります。
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